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zoom RSS 1845 2018年度GW 航空利用データ分析

<<   作成日時 : 2018/05/08 22:00   >>

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 2018年度のGWの航空利用のデータが今日、航空各社から発表されました。例年通り、データから利用状況を読み解いていきたいと思います。
 今年度は4月27日〜5月6日の10日間が対象です。今年度も日並びが比較的良く、最大で10連休も可能でした。また国際情勢は去年とは一転、GW直前に朝鮮半島の南北首脳会談まで開かれたほどだから、利用を脅かすような事態はなかったと言えます。これらの要因は、航空利用にどのような影響を与えたでしょうか。

会社によって呼び方が若干違うが、「座席数」「旅客数」「利用率」で統一します。国際線は「日本発」「日本着」で統一。
 注記以外は、コードシェア販売分の扱いは記されていません。カッコ内は前年比。「ピーク」は各社が発表している日付をそのまま表記、基準は様々です。

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全日空
国内線 座席数1,852,362席(99.8%) 旅客数1,413,872人(106.5%) 利用率76.3%(+4.8%)
国際線 座席数364,633席(103.8%) 旅客数292,598人(107.9%) 利用率80.2%(+3.1%)
 国内線は、A321の導入が進んでいる事もあるのか座席数は微減だが、旅客数は大きく上回っています。特に北海道・九州が好調としています。北海道路線は前年度72.6%→74.9%、九州路線は73.0%→75.7%と大きく伸びました。どちらも、旅客数が10%近く増加しています。
 ピークは、下りが4月28日(95.0%)と5月3日、上りが5月3・5・6(98.2%)日。29日の上りが5割を切っています。
 国際線は、中国路線の旅客数が前年度より20%以上増加し、利用率が前年度66.0%→80.1%と大幅に向上しました。欧州路線も84.0%と高率です。一方北米路線は、ロサンゼルス路線の増便があって座席提供数は10%以上増えたが、旅客の伸びが追い付かず、方面別では唯一80%を割りました。
 ピークは、日本発が4月27・28(96.0%)・29日、日本着が5月5・6(95.3%)日。
 国内線・国際線とも、臨時便の運航はなかった模様。 

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日本航空
国内線 座席数1,167,262席(103.2%) 旅客数915,881人(106.6%) 利用率78.5%(+2.5%)
国際線 座席数313,325席(105.9%) 旅客数268,597人(108.6%) 利用率85.7%(+2.2%)
 国内線・国際線とも、座席提供数の伸びを旅客数が上回って、好調だったと言えます。
 国内線は、九州路線、中国・四国路線の利用率が前年を大きく上回ったとしています。九州路線は前年度74.0%→75.5%、中国・四国路線は75.0→76.5%でした。特に中国・四国路線の旅客数は10%以上増えました。一方で沖縄路線は、座席数が横ばいながら旅客数が減少し、利用率が80%を割りました。
 ピークは、下りが4月28日(96.2%)と5月3日、上りが5月3・5・6(98.1%)日。一方で4日の下りが55.2%と、かなり低調でした。
 臨時便は羽田〜沖縄12便・羽田〜長崎2便、合計14便。
 国際線は、メルボルン線がスタートした(9月1日〜)オセアニア路線が、座席数の伸びを上回る旅客数があり、利用率が前年度75.3%→80.7%と大きく伸びました。増便になったグアム線も座席数の伸びに比例して旅客数も伸び、利用率が90%を上回っています。一方、欧州路線はロンドン線が増便になった(10月29日〜)のに、座席数はそれほど増えず、旅客数は微減でした。韓国路線は成田〜仁川路線休止で座席数・旅客数とも減少しています。
 ピークは日本発が4月27・28(98.0%)日、日本着は5月5・6日で、共に98.0%でした。
 臨時便はなく、チャーター便は成田〜コロール(パラオ)間4便。

日本トランスオーシャン航空
 座席数109,520席(101.2%) 旅客数85,927人(100.4%) 利用率78.5%(△0.6%)
 利用率微減。まあ横ばい、という所でしょうか。臨時便は那覇〜石垣1便。
 
琉球エアコミューター
 座席数20,650席(101.6%) 旅客数15,752人(104.0%) 利用率76.3%(1.7%)
 旅客数の伸びが座席数を上回って、利用率が良くなりました。前年度は運航がなかった臨時便は、那覇〜宮古・那覇〜石垣・宮古〜石垣で各1便を運航。

日本エアコミューター
 座席数43,052席(81.5%) 旅客数30,040人(81.7%) 利用率69.8%(+0.1%)
 JAL(J−AIR運航)への移管が進んだ事で、座席数が大幅に減りました。利用率は前年並。臨時便は鹿児島〜奄美4便。

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スカイマーク
 座席数242,136席(103.2%) 旅客数211,462人(108.6%) 利用率87.3%(+4.3%)
 利用率が大幅に向上しました。ピークは下りが4月28日(96.6%)、上りが5月6日(98.6%)。全ての日で両方向とも70%以上、上下を合計すると全日80%以上になりました。
 中部〜鹿児島・鹿児島〜奄美大島路線の8月1日開設が既に発表になっています。経営再建もまずは一段落かと思われるので、今後は路線の再拡充も期待されるでしょう。来年のGW時期にはどのようなネットワークになっているか。

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エア・ドゥ
 座席数83,116席(96.9%) 旅客数71,737人(104.6%) 利用率86.3%(+6.3%)
 新千歳〜広島・岡山路線を廃止したので座席数は減少したが、旅客数は逆に増加し、利用率が大幅に向上しています。この両路線、そんなに良くなかったのか?ピークは下り(北海道着)が4月28(97.0%)〜30日と5月2・3・6日で、6日も95.3%と高率だったのが目を惹きました。上り(北海道発)は5月2〜6(99.5%)日。羽田〜新千歳で6往復増便。

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ソラシドエア
(ANA販売分は含まず)
 座席数75,504席(99.1%) 旅客数60,870人(104.4%) 利用率80.6%(前年度との単純比較は不可)
 参考までに前年度の利用率は80.0%。こちらも座席数は微減だが、旅客数は伸びました。ピークは下りが4月28日(99.3%)と5月3日、上りが5月5・6(99.7%)日。4月29日の上りが5割を割りました。臨時便は羽田〜長崎・宮崎・熊本で合計14便運航。

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スターフライヤー
 座席数60,920席(107.9%) 旅客数48,107人(103.7%) 利用率79.0%(△3.2%)
 昨年7月新規就航の北九州〜沖縄線を含んでいるので、座席数は増えました。旅客数の伸びは追い付いていないが、まずまずではないでしょうか。全体としてのピークは何日、とは言っていないが、一番利用率が高かったのは、下りが4月28日(91.6%)、上りが5月6日(96.9%)。
(北九州〜沖縄線は、北九州発が下り、逆が上り)
 
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フジドリームエアラインズ
(JAL販売分を含む)
 座席数59,216席(106.0%) 旅客数47,657人(113.6%) 利用率80.5%(+4.5%)
 前年も4月27日〜5月6日を対象としていて、日曜日だった5月7日を含んでいないから、この点は多少割り引く必要があるか。新路線(静岡・仙台〜出雲)の開設もあったが、旅客数の伸びが座席数を上回り、利用率が80%を超えました。
 FDAは路線別のデータを公表しているが、利用率が一番良かったのは、新路線の静岡〜出雲線(92.6%)でした。逆に静岡〜札幌(丘珠)線が65.8%と一番低くなったのは、去年と同じ。やや意外な気がします。
 ピークは、名古屋(小牧)発着は発が4月28日(95.2%)、着が5月6日(96.8%)。静岡発着は発が4月28日(96.6%)、着が6日(98.3%)。松本発着は発が5月6日(96.3%)、着も6日(99.2%)。新潟は公表がなくなりました。
 
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ピーチ
国内線 座席数113,580席(115%) 旅客数104,304人(115%) 利用率91.8%(△0.5%)
国際線 座席数73,440席(107%) 旅客数65,081人(108%) 利用率88.6%(+0.5%)
※ APJは、前年比のパーセントは小数点以下を省略して公表
 国内線は、3月に関空〜新潟線がスタートしたため座席数は増加、旅客数も同じ程度の割合の増加なので、利用率は微減。ピークは下りが5月3日(94.8%)とやや遅い。上りは6日(96.0%)。全日で両方向とも80%を上回っています。
 国際線は、直前の4月26日に沖縄〜高雄線がスタート、この事もあって、特に台湾方面が好調だった、としています。ピークは日本発が4月28日(95.8%)、日本着が5月6日(97.1%)。

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ジェットスター・ジャパン
国内線 座席数185,040席(109.9%) 旅客数159,746人(112.3%) 利用率86.3%(+1.8%)
国際線 座席数23,049席(104.9%) 旅客数19,739人(102.2%) 利用率85.7%(△2.2%)
 国内線は、成田〜宮崎線スタート(12月21日〜)や、その他で全体的な増便があったため座席数が増加、それ以上に旅客数が増えたため、利用率が向上しています。利用率の大きな波はないけれど、ピークは下りが4月29日(91.5%)、上りが5月3日(90.3%)で、他キャリアで90%台になる5・6日の上りも80%台に留まっています。
 国際線は、成田〜上海線スタート(6月2日〜)で座席数は増加しているが、こちらは旅客数の伸びが追い付かず、利用率は下がりました。ピークは他キャリアとかなり異なり、日本発は4月28日(97.5%)とほぼ同じだが、日本着は翌29日(90.6%)となり、5月は両方向とも全日、90%を超えた日がありませんでした。

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バニラエア
国内線 座席数57,660席(104.2%) 旅客数50,102人(107.2%) 利用率87.0%(+2.4%) 
国際線 座席数36,000席(90.9%) 旅客数31,569人(93.0%) 利用率87.7%(+2.2%)
 国内線は新路線はなかったが(関空〜函館は期間限定運航でGW中は運航なし)、座席数は増加、旅客数がそれ以上に伸びたため、利用率は向上しました。ピークは下りが4月28日(93.9%)、上りが5月6日(97.0%)。両方向トータルでは全日80%台。
 国際線は台北〜ホーチミンシティ区間休止と成田〜香港路線の減便で座席数は大幅に減少しました。しかし旅客数の減少はそこまでは行かなかったので、利用率は向上しています。ピークは日本発が4月28日(98.7%)、日本着が5月6日(97.8%)。両方向トータルではこちらも全日80%台。
 VNLはこの後、成田・沖縄〜石垣線開設と成田〜関空線の休止が予告されているが、その直後にAPJとの統合が発表になっているので、今後の運航計画は、統合作業開始の10月を待たずに何か動きががあるかも知れない。

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春秋航空日本
国内線 座席数7,560席(33.3%) 旅客数7,015人(42.4%) 利用率92.8%(+19.8%) 
国際線 座席数7,560席(100%) 旅客数7,083人(108.7%) 利用率93.7%(+7.5%)
 国内線は成田〜広島・佐賀路線の各1往復のみになってしまい、座席数は前年度の1/3になってしまいました。国際線の路線網は変わらず、座席数も全く同じ。この結果、旅客数は国際線の方が、わずかながら国内線より多くなってしまいました。これは、一応日本の航空会社では(国際線専門だった旧JAAなどを除けば)初めての事になるのでは?このためか、リリースは国際線が先に来るようになりました。
 ピークという言い方はしていないが、国内線の下りは5月2日(97.9%)、上りは翌3日(98.9%)、国際線の日本発は4月28日(99.2%)、日本着が翌29日(97.4%)が最高と、他キャリアとはっきり違う傾向になっています。国際線は、5月3日以外は日本発が着より高い。

 エアアジア・ジャパンは、今日の20時現在ではリリースが出ていません。

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 以上、本当に簡単ながら、私なりの視点で、今GWの航空利用のデータを分析してみました。
 LCC勢は、キャリアによって旅客の動向に違いが見られるようになってきました。特にピークの時期にバラツキが見られるようです。これまでのLCCは外資主導が多かったので、インバウンドが増加している事が、ストレートに反映しているのでしょう。
 今後のLCC勢は、ピーチがバニラエアを吸収する事で、「ANA系のピーチ」vs「外資系各社」の構図に変わっていく事になります。特に外資系の日本国内路線の展開がどうなるのか。春秋航空日本やエアアジア・ジャパンの路線の展開は注目されると思います。そろそろ、「オイシイ」路線は少なくなってきている気もするので。
 個人的には、大手2社とLCCに挟まれた各キャリア、具体的にはエア・ドゥ、ソラシドエア、スターフライヤーの各社の行方が気になっています。そろそろ大きな展開が欲しい気がする。でないと、上と下に挟まれて、存在感を見いだしにくくなってくるのではないか。ただ、3社ともANAの資本が入っているので難しい部分も出てくるのだろうが。

 次回の分析は夏のお盆時期に行います。
 ところで、来年のGWはどうなるのだろう?この期間中に平成の世が終わり、新しい元号の元での新しい世が始まる事が解りきっているので。昭和→平成の時のような「自粛・自粛」の重苦しいムードにはならないはずだし、(5月1日が祝日になって)完全10連休になるという話も聞こえてくるが、航空を初めとする各交通の需要には、どのような影響を与える事になるのでしょうか?

 ニュースに拠れば、今GWの航空輸送は、国内線は13社で6.4%の増、特に九州方面が人気。国際線は6社で7.2%の増だったそうです。JRは新幹線・特急が3%の増。各社のリリースに拠れば、特に前半に多くの利用があったようです。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


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《今日見た・聞いた・思った事》
 京王が今日、2018年度の設備投資計画を発表しました。
 笹塚〜仙川間の連続立体化は、今年度は用地買収を進めると共に、工事ヤードの整備等に着手。事業区間7.2q、7駅が高架化され(八幡山は既に高架化)、25個所の踏切が撤去されるとの事。
 ホームドアは新線新宿と渋谷で完了し、飛田給(味の素スタジアム(東京スタジアム)最寄り駅)の整備に着手。この後は下北沢が2021年度、明大前は連続立体交差事業の進捗に合わせて整備。下北沢駅は、下り線の高架橋の架け替えを実施(13日に実施。工事運休が発生する)、井の頭線専用改札を設置。
 飛田給駅では大型エレベーターを整備し、駅舎も改修。新宿駅も大型エレベーターを整備。
 車両面では、8000系2編成・1000系3編成でリニューアルと、新型VVVF制御装置への交換を実施。今年度は、車両の新造はなし。
 この他、車両・駅設備双方でインバウンド対策を推進。
 投資額は237億円、前年度より56億円減。

 JR東日本は、東京・新宿〜伊豆急下田間の新型観光特急E261系を、2020年春に運行開始させると発表しました。8連×2編成で座席は全部グリーン車、8両中1号車はプレミアムグリーン車(1−1)、2・3号車はグリーン個室(4または6人部屋)、5〜8号車はグリーン車(2−1)。4号車は主に麺類を提供する「ヌードルバー」。完全な新タイプの列車となり、185系や251系を置き換えるものにはならないようです。

《今日のニュースから》
 6日 ダニエル太郎 テニス・イスタンブールオープン優勝
 7日 相模原市 やまゆり園 解体工事開始
 8日 アジア太平洋ITSフォーラム 福岡市で開催

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