№212 京急・5月16日ダイヤ改正 ようやく発表

 5月16日(日)の京急のダイヤ改正が、今日の17時過ぎにようやく公式に発表になりました。
 これは、この日京急蒲田駅付近の上り線の高架化が行われるために実施されるものです。
 ところが、相互直通先の都営(浅草線)や京成・北総が改正をリリースする中、肝心の京急の発表が延び延びになり、GW前には発表されず、結局改正の9日前になってのリリースになりました。

 最近はどの鉄道もダイヤ改正は早目に公表する傾向があるし、まして今回の京急の場合、高架切り替えの規模からして大規模なダイヤの変更も予想されたのに、こんなギリギリになってしまいました。
 その理由は公式には明らかではないようですが、一部の鉄道ファンのWebサイト上では、

1.「エアポート快特」が京急蒲田を通過するため、地元との軋轢が生じた。
2.「エアポート急行」が新たに停車する杉田駅のホーム延伸工事が遅れた。

というのが、理由として挙げられているようです。
 ともあれ、改正の実施を公式に発表したのですから、本当にこのようなトラブルがあったとしても、改正までには解決のメドがたっているという事なのでしょう。

 ここでは京急発表のプレスリリースのみを基にして、ポイント毎に新ダイヤの内容について感想を述べてみたいと思います。

1.「エアポート急行」の新設
 最大の目玉と思えるのがこれ。
 日中は羽田空港~新逗子に20分間隔で設定。
 8両編成の単独運転。
 京急川崎~金沢文庫は京急川崎・京急鶴見・神奈川新町・仲木戸・横浜・日ノ出町・井土ヶ谷・弘明寺・上大岡・杉田・能見台に停車。

 現在の羽田空港~横浜方面は4連で走り、
・羽田空港~京急川崎 特急
・京急川崎~金沢文庫 「A快特」に併結
・金沢文庫~浦賀または新逗子 普通
という形態になっています。
 ただ、空港利用者の増加に伴い、4両編成では列車によっては混雑も目立つようになってきたし、10月以降国内線・国際線共に増便がなされると、4両編成では限界になるのではなのではないかと考えていました。
 なので、単独運転の系統を新設するというのは当然の流れでしょう。
 京急川崎で、駅を目の前にしながら引き上げ線で「A快特」を待避する形態も不自然に思えたし。
 ただそれが、停車駅が多少多めの「急行」という形になるとは思わなかった。
 快特か特急で設定されるものと思っていたので。

 京急では1999年までは本線でも快特・特急・急行・普通の4本立てになっていましたが、11月の改正で急行を廃止。
 特急も朝・夕のみにして日中は快特と普通の2本立てになりました。
 それ以来10年ぶりの新種別になります。
 ただ、昔の急行は仲木戸と杉田には止まらず、井土ヶ谷・弘明寺・能見台も臨時停車の扱いでした。
 一方で生麦・子安・日ノ出町・京急富岡に停車していました。
(鶴見市場・花月園前の臨時停車もあった。)
 仲木戸は昔から普通列車のみの停車だったのですが、JR横浜線沿線(東神奈川経由)の利用者を取り込もうという事でしょう。
 ちなみに同日、「エアポート急行」運行記念乗車券の発売もリリースされました。
 その中で、「他社線からの乗換え利便が向上する『仲木戸駅』」というフレーズがありました。
 他社線と言っても仲木戸の場合はJRしかないし、京浜東北線から羽田空港方面への乗り継ぎは考えにくいので、横浜線しか考えられませんね。
 杉田も普通列車のみの停車でしたが、ここはなぜだろう。
 他に「急行」がないのに、わざわざ「エアポート」とつけたのは、過去の急行と混同しないようにという事なのでしょうか?
 ただ、在来の品川方面の急行も「エアポート」がつきますから、ひょっとしたら、将来本線系統への通常の「急行」の再設定に含みを残しているのかも知れません。
 航空便の羽田~関西線をはさみ、南海の「空港急行」との乗り比べも、楽しいかも知れません?

2.「エアポート快特」の新設
 上で書いたように、京急蒲田が通過になりますが、これ以外で運転時間帯や間隔は変わらないようです。
 ただ、このリリースでは品川から先、都営線・京成線ではどのような運行形態になるかわかりません。
 恐らく形態自体は現在と同じで、ただ単に京急蒲田が通過になるだけなのでしょうが。
 この辺はもうちょっと突っ込んで書いて欲しかった所です。

3.早朝・深夜の羽田空港直通列車の増発
 早朝では平日に横浜始発の特急(1本)・神奈川新町始発のエアポート急行(2本)、土休日には神奈川新町始発の特急・エアポート急行各1本を増発。
 最近は運賃割引の影響で、早朝便利用の乗客が激増していますからね。

 注目したいのは、深夜の羽田空港行の設定。
 平日は品川24時04分始発のエアポート急行で、羽田空港着24時29分。
(京急蒲田~羽田空港は、現行の最終とほぼ同じ。)
 ただ、理由として「国際線深夜便に対応するため」とありますが、現在の国際線定期チャーター各路線では、この列車に対応する便はありません。
 土休日は品川22時29分と23時42分(いずれも青砥始発)のエアポート急行で、羽田空港着は22時51分と24時05分。
 これも理由は「深夜の航空需要に対応するため」としています。
 しかし、前者は23時15分出発のSFJ93便(北九州行)に間に合うかもしれないけれど、後者は間違いなく接続する航空便はありません。
 これはいずれも間違いなく、10月の国際線増便に対応したものでしょう。
 D滑走路供用開始時には、№205で書いたJALのように、深夜・早朝の発着枠を利用した国際線長距離便が多数設定される見込みです。
 2時台・3時台とかいう出発となると少々大変になるのですが、この需要をあらかじめ見込んだ設定なのでしょう。

 言い換えると今回のダイヤは、10月以降もそのまま使われるのだと思います。
 この間7月には「成田スカイアクセス」開業があるし、羽田でも国際線ターミナルビルがオープンすると新駅が開業するので、多少ダイヤに影響を与えるはずですが、その辺の事は全て織り込み済みなのでしょう。

4.その他
 平日朝方上り・夕方下りで普通列車の運転パターンを変更するとありました。
 これは、待避駅の変更でしょうか。
 京急蒲田での待避が発生するのでしょう。

 あと、ここでは触れられていませんが、糀谷駅のホームは当分の間、上下が別々になります。
 従って京急蒲田~糀谷(~大鳥居との間にある信号所)の間は単線並列になるはずで(信号もそう整備されている)、横浜方面→羽田空港は下り線・その逆は上り線を走る事になります。
 でも通常運転時はいいけれど、ダイヤが乱れたりすると大変そうだなあ。
 京急の事だからうまくやるのだろうけれど。
 糀谷駅も上下ホームとも、上下列車が両方出発する事になるので、案内もうまくやらないといけないでしょうね。

 最後に、ダイヤ改正と直接は関係ない事ですが。

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 長年京急を支えてきた1000形が、風前の灯火となりました。
 もう20両程度しか残っていないそうです。
 実は今日乗る機会がありました。
 途中の駅では、こちらにレンズを向けるファンの姿も見られました。
 今回の改正の時点ではまだ残ると思われますが、少なくとも今年中には姿を消す事になるでしょう。
 JR中央線201系のフィーバー振りとは打って変わって、随分静かにも思えますが、功労者なのですから、是非さよなら運転を行って花道を飾ってもらいたいと思います。
 この1000形を含めた各形式、そして他者の直通車両の運用も注目される所です。

 7月には、今度は京成側で「成田スカイアクセス」の開業という一大イベントが控えています。
 成田・羽田両空港そのものの動向も含め、今年の京急~都営浅草線~京成のラインはこれから熱くなりそうです。

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