№214 私鉄の車両シリーズ40 近畿日本鉄道1420系

 今月に入ってから旅客機関連の記事ばかり書いていまして、私鉄の車両シリーズも今月はようやく2回目です。
 今回は近鉄の通勤車、1420系です。

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 近鉄1420系は1500Vの鉄道線用としては、日本初のVVVF制御を採用した画期的な通勤車です。
 デビュー当初は1250系と呼称していました。

 構造が簡単な3相交流誘導電動機を駆動するVVVF(Variable Voltage Variable Frequency)制御は、1982年の熊本市電8200形が初めて採用し、後に大阪市営地下鉄(750V)などでも試験が行われてきました。
 一方近鉄では、電機子チョッパ制御の3000系を皮切りに、界磁チョッパ制御の1200系、8800系、6600系などで省エネルギーを追求してきました。
 そして、本線用VVVF制御車の試作車両として、1984年に2連1編成で1250系を製作するに至ったものです。

 VVVF制御装置は三菱製で、当時世界最大容量のGTOサイリスタ(4500V 2000A)を用いています。
 また、電動機も台車内に3相交流誘導電動機を搭載し、これを電圧と周波数を変化させながら速度制御を行います。
 車体自体は名古屋線の界磁チョッパ車1200系と同じく、正面は窓を大きく取り、上部にステンレス番を張って標識等を角型にしたタイプです。
 ただ、側面の最前部ドアの乗務員室寄りに、VVVF及び3相交流をイメージしたプレートを張り、これはこの後、「シリーズ21」より前の通勤車各系列にも引き継がれています。

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 車内も1200系等とほぼ同じです。

 あくまで試作形式という位置づけであったため2両のみの製作に終わり、以降の量産は(2代目)1250系(1422系)と、日立製の制御装置を搭載した1220系に移行しました。
 この両形式はドア・窓配置を変更した新設計のアルミ車体を採用したため、VVVF制御の鋼製車体4ドア通勤車としては近鉄唯一の存在になっています。
 この2代目1250系就役に伴い、1987年には1251系と形式を変更。
 さらに1990年には1420系として、改番を行いました。
 なお、当初はブラウン一色でしたが、後に他の系列と同様、ブラウンと白の現行ツートンカラーに塗り替えられています。
 単独で使用される機会はほとんどない様で、他系列と6連を組成し、主に上本町発着の普通や準急で使用されています。
 最近更新工事を行っている模様です。

【編成】
←上本町     伊勢中川
 Tc 1520 - *Mc 1420*
* パンタグラフ

 今回の記事は
「私鉄の車両13 近畿日本鉄道Ⅱ」(保育社) ※現在はネコ・パブリッシングによって復刻
「きんてつの電車」(近畿日本鉄道)
「鉄道ピクトリアル1992年12月臨時増刊号 【特集】近畿日本鉄道」(鉄道図書刊行会)
「鉄道ピクトリアル2003年1月臨時増刊号 【特集】近畿日本鉄道」(鉄道図書刊行会) 等
を参考にさせて頂きました。

 次回のこのシリーズは、京阪京津線の地下鉄直通車両、800系です。

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