№754 「電磁戦隊メガレンジャー」エンディング・ロケ地を探す

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 テレビ朝日で日曜朝放送中の「スーパー戦隊シリーズ」、ご存知の方は多いでしょう。
 簡単に言えば、基本的に3~5人の戦士がチームを組み、地球の侵略(目的・理由は様々)を企む悪の組織を倒すために戦う…最近はそんなベタな設定ではないものも少なくないのですが…スタイルの番組が、1975(S50)年の「秘密戦隊ゴレンジャー」から始まって、昨年の「海賊戦隊ゴーカイジャー」まで35作品が毎年製作され続け、常に人気を博しています。
「ゴーカイジャー」では、歴代スーパー戦隊が総登場という、お祭り的な作品になりました。
 今年は2月からこの後を継いで「特命戦隊ゴーバスターズ」が放映中です。
 このシリーズ、このブログを御覧の方自身が好きだという事もあるだろうし、子供が好きだからついでに自分も見ていますよ、という方々も多いでしょう。

 最近では出演の俳優さんにも、かなり注目が集まっています。
 専門の雑誌も書店で多数並んでいるようですし。
 タレントのさとう珠緒や、俳優で最後の「格さん」を演じた合田雅史が「超力戦隊オーレンジャー」(1995(H17)年)出身である事はつとに有名だし、永井大(マサル、2000(H12)年「未来戦隊タイムレンジャー」)もそう、最近では映画やドラマで大活躍の松坂桃李も、「侍戦隊シンケンジャー」(2009(H21)年)でリーダーのシンケンレッドを演じ、出世作となりました。
 松坂桃李といえば、現在NHKの朝ドラ「梅ちゃん先生」にも出演していますが、もう一人、「轟轟戦隊ボウケンジャー」(2006(H18)年)のボウケンレッドを演じた高橋光臣も出演、戦隊ファンの間では相当話題になっています。
(しかも両者ともレギュラー級で、主人公の梅子と結構関係が深い)

 別の視点、乗り物目線で見ると、スーパー戦隊シリーズでは、鉄道をロケに使う機会が、かなり昔から相当あります。
 目立って多いのが秩父鉄道、特に広瀬河原の車両基地が頻繁に使われます。
 先述の「ゴーバスターズ」第7話では、検車庫内の7500系(東急8090系)がメタロイド(この世界における怪人的存在)「デンシャロイド」に改造されてしまいました。
 この回では同時に横川の「碓氷峠鉄道文化むら」もロケ地となり、デンシャロイドがEF63形運転体験用(と思われる線路。昔の信越本線)を駆けずり回っていました。
(同作では、広瀬河原と横川を同じ場所として描写)

 長くなりましたが、「メガレンジャー」の話に移ります。
「電磁戦隊メガレンジャー」はちょうど15年前、1997(H19)年に放映されました。
 アクシデントによりメガレンジャーとなって侵略者に立ち向かわなければならなくなった、5人の高校生の戦いと青春を描いていました。
 当時そろそろ普及しつつあったPCやケータイ、あるいはブームだった格ゲーをモチーフとした作品でもあります。

原作:八手三郎
脚本:武上純希・荒川稔久
監督:長石多可男・竹本昇・田崎竜太
アクション監督:竹田道弘
音楽:奥慶一
出演:大柴邦彦(伊達健太=メガレッド)・江原淳史(遠藤耕一郎=メガブラック)・松風雅也(並木瞬=メガブルー)・田中恵理(城ヶ崎千里=メガイエロー)・東山麻美(今村みく=メガピンク)・斉藤暁(久保田博士)

 なぜここでメガレンジャーなのか、エンディングで江ノ電バスが出てくるのです。
 学校帰りの、素顔のメガレンジャー5人が江ノ電バスに乗って海へ出かける、というストーリー仕立てでした。
「撮影協力」でも江ノ島電鉄の名前があります(1・2話のみ。当時は江ノ電バス(→江ノ電バス藤沢)への分社前)。
 前々から気になりつつ15年も経ってしまいましたが、近場でもありますし、今回DVDをレンタルして、ロケ地を調べてみようと思い立ちました。
(撮影日:2012(H24)年7月8日)

 エンディングはまず、都心の海浜公園でディスクを見つめながら感慨にふけるメガレッドのシーンがあり、そこから学校帰りのシーンにつながっていきます。
 ここは七里ヶ浜東2丁目で撮影されました。これは間違いなかった。

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 映像は健太が仲間達を撮影した記録、というスタイル。
 この方向から他4人、耕一郎・瞬・千里・みくが、やってきた江ノ電バスに乗ろうと駆けてきます。
 当然人物目線で撮影されているので、映像では背景ははっきりしない部分もありました。
 電信柱に書かれた住所は変わっていませんが、広告は変わっています。
 道路の向こう、今はレストランになっている建物は、それ自体は15年前と変わっていない様子。

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 バス停は「七里ヶ浜東台」、実在する江ノ電バスのバス停です。
 ここで「湘南港桟橋」の行先を掲げた江ノ電バスが現れ、仲間が乗り込んでいきます。
 みくが健太に「早くおいでよ」と呼んでいるようです。
 放映当時は、バス停は木の手前にあったようでした。
 ベンチも変わっています。
 道路の向こうの「プリンスホテル」の看板は変わっていないようですが、すぐ隣の看板は撤去されています。

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 七里ヶ浜東台から湘南港桟橋へ行くバスは、最初から存在しません。
(ロケ用のバスですから)
 藤沢駅行のバスが、来る事は来ますが、今日現在では平日の7時52分と8時15分の2本だけで土休日は運休。
 とても学校帰りに乗れるバスではありません。
 以前は平日・土休日共1時間に1本程度あったのですが、江ノ電の電車がある事、国道134号の渋滞が慢性的に酷い事、さらに七里ヶ浜駅起終点の小循環バスの運行が始まった事が理由のようで年々本数を減らしていき(腰越駅・小動で折り返すようになった)、昨年の湘南〔営〕開設と同時に今のダイヤとなっています。
 上の画像の後方に見えるリエッセがその「七里ヶ浜循環」で、七里ヶ浜東台は経由せず、右折して住宅地の奥の方に入っていきます。

 この後しばらくは車内の様子が移されています。
 少し濃い目の緑の座席が、昔の江ノ電バスの雰囲気を出しているようです。
(今の江ノ電バスの座席は基本エメラルドグリーン)
 スクールバスではなく一般の路線バスなのに、「正義のヒーロー」にしては、皆お行儀が今ひとつよろしくないなあ。

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 この坂道は、鎌倉プリンスホテルの脇にあります。
 画像で見える七里ヶ浜循環のリエッセは坂道を上がっていきますが、ロケの湘南港桟橋行バスは逆に下っていきました。
 本来、この方向で下っていく路線バスは最初からありません。
(先述の藤沢駅~七里ヶ浜東台循環は、往復とも七里ヶ浜駅前経由でルートが違う)
 ここはプリンスホテルの改装もあり、雰囲気が15年前とかなり変わっているようでした。
 ここで間違いはないと思うけれど。

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 ロケとは全く関係なく、映像には出てきませんが、この坂道を下り切ると、江ノ電の踏切があります。

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 後半、5人がバスから降りて、目の前の海岸に向かいます。
(バス停は「湘南バス」の「夢ヶ浜」という、全くの架空)
 ここはさらに難しかった。
 国道でロケできるのかなあという事と、バスを降りたら階段をストレートに下りて海岸に向かうのですが、、国道沿いにある階段は全て右または左に曲がって降りるスタイルになっているので、最初は解らなかった。
 しかし海岸を歩いている内に気がついた。
 これは国道ではなく、隣接する「七里ヶ浜海岸駐車場」で撮影していたんですね、多分。
 階段に左側に見える、海水浴客やサーファーなどへの注意書き(15年前とは変わっているが)がある辺りの雰囲気が、映像とそっくりでした。
 ここに「夢ヶ浜」のバス停を立てて撮ったのだろう、と推測。

 この後は5人が海岸で戯れて、そのまま冒頭のメガレッドが「回想」するシーンに戻っていきます。
 高校生が主人公ゆえ、いかにも「青春物」という構成でした。

 ロケと直接は関係ないですが、このバスが掲げていた行先「湘南港桟橋」にも足を延ばしてみました。

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 湘南港桟橋は江ノ島の中にあります。
 大半は江ノ島バス停で折り返すのですが、平日のみ朝2本、夕方1本、藤沢駅からのバスが2区間延長される形で乗り入れます。
 途中に「かながわ女性センター」がありますし、通勤対策なのでしょうか。
 江ノ島の中とはいえ、御覧の通り、余り良い雰囲気は感じませんでした。
 この道路の先にロータリーがあり、バスはそこで回転して戻るようです。

 ロケで使われた江ノ電バスは、藤沢〔営〕の106号(相模22か2732)、日産ディーゼルP-U32N。
 なんと!昨日取り上げた「バスグラフィックvol.15」の「日本バスめぐり・江ノ島電鉄」に写真があります。
 1985(S60)年式らしいですから、メガレンジャーの年では既に経年化、翌年に次代の106号車が運用を開始していたようだから、すでに最終期に差し掛かっていたようです。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。

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《今日見た・聞いた・思った事》
 というか、ロケと関係ないですが、江ノ電バスに関して一つ補足。
 №499で、「鎌倉~辻堂線の廃止で、七里ヶ浜と長谷の間は路線がなくなってしまった」と書いてしまいました。
 実は、鎌倉駅~七里ヶ浜の系統が運行されています。
 ただし、この系統は以前とは逆に、土休日の早朝1往復のみの運行。
(七里ヶ浜7時50分、鎌倉駅8時20分)

 英国・ファンボローで航空ショーが始まり、フランスの放送局F2がリポートしていました。
 民間航空機はロシア・中国勢の台頭で、もはや「エアバスvsボーイング」の一騎打ちの構図は成り立たない、としていました。
(トゥールーズにエアバスがあるのにね)
 ロシアのイルクートが開発したMS-21シリーズ(2017(H29)年初就航予定)は、LCCを中心に235機の受注を集めているそう。
 オーバーヘッド・ストウェッジが大きいため乗降時間を短縮でき、運用効率が良くなるのが売りだとしていました。
 中国のC919(2016(H28)年初就航予定)も280機の受注があり、エアバスも反撃の態勢に入っているとか。
 どちらも単通路ながら座席数がB737やA320と同等以上あり、ハード面では西側とほとんど差がなくなりつつあるようで、あとはソフト面という事になりますか。
 映像ではカタール航空のB787がデモ飛行していましたが、ANA、JALに続くB787の営業飛行は、どこかで始まっているのでしょうか?
 マレーシア航空のA380は、青系の曲線が後方に入った、新塗装?

 今日は国内の乗り物でもいくつかニュースがあり、ANAは10月より成田~ヤンゴン・デリー線の就航を発表しました。
 ヤンゴンはミャンマーの旧首都で、ANAは一時期関空からの乗り入れがあったので、復活になります。
 ただし今回はB737-700ERで、全ビジネスクラス。
 デリー線はJALに真っ向勝負を挑む事になりますが、B767-300ERでの就航。
 JALがB787なので、ANAもB787とはいかなかったでしょうか?
 機材が増えれば、そうなるかもしれません。
 小田急は昨年のリベンジ?とばかり、「小田急F-TrainⅡ」を7月20日より運行と発表しました。
 昨年同様3000形10連で、今回は1両毎にベースの色を変えていますが、藤子キャラは控えめにあしらわれています。
 特設サイトも開設という事で、今年は本気みたい。
 長期の運行が行われる事を期待したいと思います。  

 すぐ脇のJR京葉線の特急と同じ名前ですな。
《今日のニュースから》
葛西臨海水族園から脱走のフンボルトペンギン 「さざなみ」と命名