№874 B787-8 全機運航中止

 スイス旅行の「クロニクル」、また1回お休みします。

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 仕事から帰ってきた夕方に初めて知ったのだけれど、「ついにここまで?」と思ってしまいました。
 山口宇部から羽田に向かっていたANAのB787-8が「発煙」で高松空港に緊急着陸、乗客が脱出シュートで機外に脱出したと言うものです。
 まずは、コクピット・クルーの適切な判断・操縦で無事に着陸、乗客・乗員全員が無事だった事を喜びたいと思います。

 ANA・JAL両社は、今日・明日のB787全機の運航を取り止めとしました。
 ANAは、明日は国内線35便が欠航、31便が機材を変更。
 国際線も今日の便は欠航し、明日は機材を変更して運航と発表しています。
(今晩羽田を出発するフランクフルト行は運航で、B777に変更しているのだろう)
 JALは、今日のボストン・サンディエゴ・モスクワ線は欠航、シンガポール線は機材を変更、明日も機材を変更して(ボストン線はB777、シンガポール線は3便ともB767)運航させるようです。
 両社とも18日以降は点検状況を見てから運航の是非を発表するとしているようですが(JALは18日も一部欠航と発表済み)、1~2日ですむ事ではないでしょう。
(UAのロサンゼルス行は出発・UAは運航継続らしい)

 海外のメディアでも大きく取り上げている所があり、英BBCの東京の特派員は「日本のB787が起こした6件のアクシデントは分けては考えられない。今回の事態ははるかに深刻だ。ボストンでのJAL機のトラブルと同じリチウムイオン電池が原因で、過去のケータイやノートパソコンからの発火と同じだ」と報告しているようです。
 また、「事はB787だけではない。エアバスA380にも似たようなリチウムイオン電池が使われていて、これから就航するA350にも使われる」と結んでいます。

 JAL機の連続トラブルも大きく取り上げられたけれど、正直ここまで事が大きくなるとは思わなかった。
 確かに一昨年の就航開始の時点からチラホラトラブルが聞こえて、運航に順調さを欠いている部分があったけれど、年が変ってから突然重大なトラブルが頻発するようになりました。
 専門家ではないから大きな事は言えないけれど、電気系統だけでなく、機材そのものにどこか複合的な欠陥があるように思えてなりません。
 当初の計画から3年以上遅れて初就航した上で、なお重大トラブルが頻発となると、ボーイングでの製造工程にもどこか問題があったのだろうと、疑わざるを得ないと思います。
 アメリカのFAAや運輸省も、現在進めている包括的な調査に、今回の事態を含めるとしていて、日本国内はもちろん、アメリカでも徹底的な調査が求められます。

 今回の事件は、航空業界全体に大きなショックになったかも知れません。
 ANA・JAL両社とも、新幹線との対抗や、国際線ネットワークの拡大の武器として大々的に売り出していた所なので。
 特にANAは既に17機就航済み、国内線では主力に成長しており、事が長引くと国内線自体の運航の混乱が免れません。
 それと、そろそろ日系両社以外のキャリアでも運航が始まっていますが(日系以外で合計25機が就航中)、これらのキャリアでの今後の運航、さらには発注済のキャリアへの納入や、セールスにも悪影響を与える事になるでしょう。
 B787は日本の企業もかなり開発に関わっていて(リチウムイオン電池も日本の企業が開発)、製造の部門でも何らかの影響が出てしまうのでしょうか。心配です。
 
 今年最初の更新で、「今年はそろそろB787にも乗りたい」と書いていて、私は能天気な性格だからその考えは今も変らないのだけれど、やはり何の心配もしないで乗りたいです。
 B787に限った事ではないですが。
 なんとしても慎重、かつ早期の事態の収拾が図られ、安定した就航が確保される事を望みます。

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