№902 東横線フェアウェル 1.東急9000系&1000系

 東急東横線と、東京メトロ副都心線の相互直通運転の開始が、いよいよ来週の16日(土)に迫ってきました。
 副都心線は既に西武池袋線、東武東上線と相互直通運転を行っており、これで横浜市から東京23区を経由し、埼玉県東部・中部に連なる私鉄の一大相互直通ネットワークが誕生する事になります。
 既に東横線の各駅前では、商店街などに相直を歓迎する幟・旗が見られるようになり、ムードがだんだん高まってきているようです。

 東横線では既に、昨年末のプレスリリースよりも前に、相直関係の色々な動きが見られるようになっていました。
 相直開始で新しく生まれる形態もある一方、「これで見納め」「期間限定」的な出来事もあります。
 今回から4回の予定で、東横線において見納めとなる車両・運行形態・その他各種シーンを御覧頂こうと思います。
 第1回は東急の9000系と1000系です。

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 9000系は東急初の本格的なVVVF通勤車で、直線的な軽量ステンレス車体を持ちます。
 1986(S61)年にデビュー、以降8連×14本と、最初から大井町線向けの5連×1本、合計117両が製作されました。
 以来東横線のエースとして活躍してきたが、みなとみらい線開業以降、新系列5050系がデビューし、8000系、8090系が淘汰されると、続いて9000系も置き換えになり、5連に短縮された上で大井町線に転属しました。
 起動時の「キューン・キューン・キューン」の唸りが、VVVF制御の第一世代を印象付けます。

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 自由が丘で並ぶ、5050系、Y500系と9000系。
(Y500系は横浜ベイスターズのヘッドマーク付)

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 渋谷駅に並ぶ9000系。

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 地上駅の渋谷に並ぶ9000系は、つい先頃までは当たり前のように見られた、東横線を代表する光景でしたが、今は日中は1~多くても3本程度の運行になる事が多くなり、このような光景も、いつの間にか、なかなか見られなくなってきました。

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 高架線を経由し、渋谷駅に進入。

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 代官山駅自体は地下線にはならないが、この渋谷方から山手線の下をくぐり、地下駅に向かう連続急勾配が始まる事になります。
 このようなシーンも見納めになります。
 9000系は回送編成。

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 鶴見川。
 夕陽を浴び、家路を急ぐ人々を連れて、横浜へ急ぐ。

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 多摩川。
 老朽化による架け替えに、目黒線延伸による複々線化もあって、多摩川の橋も大規模な架け替えが行われました。

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 中間駅での上下列車の並びは、余計見る機会が少なくなりました。

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 大井町線に転籍した編成は種別・行先表示がフルカラーLEDに改造されたが、東横線に残留した編成は幕のまま残されています。
 9年前に廃止になった「桜木町」の幕が、今も残っています。
 これを見られるのは、渋谷駅で折返し武蔵小杉行になる時です。

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 9000系とは直接関係なくなるが、3月16日(実施は18日)以降は女性専用車の設定内容が変わる事になりました。
1.平日の朝は始発~9時30分までに短縮、夕方は取り止め。
2.時間内は全列車対象(各停でも実施)
3.5号車→1号車(渋谷方先頭車)に変更。
 5000系(5050系)・Y500系では、早目に外部のステッカーをはがした編成が多い(窓ガラスの内側のみ残す)が、9000系では最後まで、車体外部にもピンクのステッカーが目立つように貼られています。

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 2月以降、9001Fには引退記念ヘッドマークが掲げられるようになりました。
 渋谷方9001号車には円形のプレート。

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 横浜方9101号車には、非常扉部にステッカーが貼られました。

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 都立大学駅での、9000系同士の一瞬の並び。

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 相直に向け、乗り入れ各社の車両の訓練運転も実施、特にメトロ副都心線車両は、東横線で先行して営業運転を行い、注目されました。
 7000系と同じ線路を走るのは、今の内。
 自由が丘でまず下り、右3番線・7000系各停 - 左4番線・9000系特急。

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 上りの左6番線・9000系各停 - 右5番線・7000系特急。

 東横線に残る9000系も16日以降は5連に短縮の上大井町線に転属、8500系などを置き換え。
 大井町線の各駅停車は、9000系に統一される事になると思われます。

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 1000系は1988(S63)年デビューの18mのVVVF車で、9000系の兄弟形式です。
 日比谷線直通の8連と、池上・東急多摩川線向けの3連があります。
(これ以降、1000系は全て東横線の編成を指す)

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 中目黒で、同じ日比谷線直通車の東武20000系との並び。

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 日比谷線直通は21世紀に入って以降、目黒線~南北線の相直開始もあって東横線内での地位が低下、本数が減少傾向になり、1000系は間合いで日比谷線内折返しに入る事が多くなりました。
 運用数自体も少なくなり、特に土休日は20時前に全運用が終了します。

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 中目黒で、9000系との兄弟2ショット。

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 北千住行の表示。

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 平日ダイヤでは1本だけ、1000系による南千住行の設定があります。
 菊名9時58分発の85092→985K列車。

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 あまり見る機会はないだろう、1000系の南千住行表示。

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 自由が丘での、メトロ03系との並び。
 この列車は千住検車区に一旦入庫、夕方の1585K→85161列車から再び運用に入ります。

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 日比谷線内、六本木での1000系。

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 自由が丘で、メトロ7000系と顔合わせ。

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 多摩川橋梁で、目黒線のメトロ9000系との離合。

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 ドア上部のLED車内表示と、運転系統図。
 東急全線の路線図とは別に、1000系にのみ、日比谷線内直通専用の運転系統図が掲げられていました。

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 最後に、もうすぐ2年になるが、東日本大震災発生直後の節電ダイヤから。
 震災発生後電力事情の逼迫から、しばらくは東横・みなとみらい線内の各駅停車のみの運行となり、日比谷線直通は取り止め。
 1000系は運用がなくなってしまいました。
 4月2日から急行系の運転が再開されるが、日比谷線直通は引き続き取り止めで、代替としてラッシュ時には渋谷~菊名の区間運転が設定されていました。
 この時、朝のラッシュ時のみ1000系も運用され、渋谷へ乗り入れていました。

 1000系に関しては、9000系のような特段の装飾は行われていないようです。
 16日以降はどうなるのだろう?
 新7000系も入っているのに今更3連に改造して池上線に転用などとは考えられず(Tc車の電装も必要になるし)、地方鉄道への売却も噂は聞いているものの、絶対数はそう多くはないはずで、一気に大量の廃車が発生する事になる気がします。
 1000系より遥かに古い7700系・7600系が相当数残っているのですが、東急に限らず、現代の鉄道の傾向でしょうか。

 9000系と1000系が姿を消すと、東横線はみなとみらい線開業以降の5050系(一部5000系)と、Y500系に統一される事になります。
 地上時代の横浜駅、そして横浜~桜木町の旧線を知る車両は東横線からは消滅、東横線の車両は9年強で一気に総取替えとなるのです。

 次回はメトロ03系です。

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 東北・北海道ではブリザードで被害も甚大ですが、関東地方はあちらこちらで梅の花がブンブン咲き乱れるようになりました。
 冬は辛くて苦しいけれど、でも間違いなく、あとわずかです。
 もう少し、頑張りましょう。 
 
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