№1417 私鉄名車列伝 128.西武鉄道101系(新)・301系

 西武鉄道101系は1969(S44)年~1976(S51)年の間、秩父線乗り入れにも対応した池袋線の通勤車として、8次に渡って278両が製造され、後の西武通勤車の基礎となりました。
 その後新宿線混雑緩和のため4ドアの2000系の製造が優先され、101系の増備は一時中断されたが、3年後の1979(S54)年に製造が再開されました。今回はこのグループと、8連バージョンの301系について取り上げます。

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 1979(S54)年の9次車より製造が再開された101系は特に正面の形態が変わり、編成内容にも違いが見られるようになった。
 西武の通勤車では初めて東急車輛の設計・製造となり、マイナーチェンジが行われ、特に正面の形態が大きく変わった。上部は額縁スタイルとなり、左側の窓上部には種別表示幕が設けられている。
 性能的には変更はなく、抵抗制御・150kwモーター・抑速ブレーキ・発電ブレーキ装備である。


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 車内は2000系の影響を受けて、座席の袖仕切りが握り棒、荷物棚と一体になった。化粧板の柄も変わり、蛍光灯の増設もあって車内が明るく感じられる。屋根は平天井、側窓は上段がバランサー付下降式になった。

 9次車はまず2両編成を新造。増結用の他、単独で秩父ローカル運用に就いた事もある。続く4両編成の内、8編成は秩父鉄道直通対応となった。11次車の内4連3編成は300番台の番号が与えられ、翌年以降順次中間車4両を組み込み、8両編成となって、正式に301系と呼称されるようになった。13次車では当初より8連の301系が新造されている。性能的には101系と変わらない。
 新101は100両、・301系は56両が東急車輛・西武所沢工場で新造された。一部編成は新宿線にも進出し、701・801系との連結運転も行われている。カラーは黄色+ベージュのツートンから黄色一色に変わり、正面窓部はベージュ→茶色→黒と変化を繰り返している。


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 池袋線・新宿線の4ドア化の進展により、4連の一部は1998(H10)年以降、多摩湖線・多摩川線のワンマン運転に転用された。

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 転用車両は2005(H17)年より順次更新工事を実施、座席はブルーのバケットシートとなり、仕切り棒を設置。外観は白一色となり、側面に行先表示装置を設けた一方、前面の種別表示を廃止した。多摩川線向けの4編成では、編成毎に異なる四季をテーマとしたラッピングを施していた。
 一方、E31型代替の甲種車両回送等の牽引用として、2連にMMユニットを挿入した全Mの4連(263F)が2008(H16)年に製作された。通常は他編成と共通で営業運転に運用される。この編成のみ、黄色一色を維持している。


 池袋線・新宿線の運用車両は2004(H16)年から廃車が始まり、2012(H24)年12月のイベントを最後に全車両引退した。引退を前に、271F(及び多摩湖・多摩川線用に現存する261Fも)が、秩父線開業40周年記念として、旧塗装のツートンカラーを復刻して最後を飾った。現在ワンマン改造された101系4連×10本、40両が多摩湖線・多摩川線で使用されている。上信電鉄・秩父鉄道・流鉄・伊豆箱根鉄道・三岐鉄道・近江鉄道に合計40両が譲渡されている。

【編成】
←飯能・西武新宿・武蔵境方     池袋・西武秩父・本川越・是政方→
 *Mc101* - Mc2101
 Tc1 1101 - *M1 101* - M2 101 - Tc2 1101
 Tc1 1301 - *M1 301* - M2 301 - T1 1301 - T2 1301 - *M3 301* - M4 301 - Tc2 1301
 *Mc1 263 - M2 264 - *M3 265* - Mc4 266 (牽引車改造編成)
* パンタグラフ

 側面のツートンは維持されているが、正面が黒になったという、一番上の画像の時期って、いつだったっけ?
 新101系はデビューから40年は経っておらず、2000系よりは新しいのだが、本線運用の4ドア化の要請で、先に淘汰の対象となったようです。2000系も初期車は廃車が始まったらしく、40000系がデビューすると、こちらも淘汰が本格化するでしょう。西武の電車もこれからの数年で、大きく様変わりするはずです。

今回の記事は
「私鉄の車両6 西武鉄道」(保育社 ※現在はネコ・パブリッシングによって復刻)
「鉄道ピクトリアル1992年5月臨時増刊号 【特集】西武鉄道」(鉄道図書刊行会)
「鉄道ピクトリアル2002年4月臨時増刊号 【特集】西武鉄道」(鉄道図書刊行会)
「鉄道ピクトリアル2013年12月臨時増刊号 【特集】西武鉄道」(鉄道図書刊行会)
 (特に「西武101系・301系の足跡」(柴田東吾))
「週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 大手私鉄15 西武鉄道2」(朝日新聞出版)
「鉄道ダイヤ情報2011年2月号」(交通新聞社)
「西武鉄道完全データ DVD BOOK」「西武鉄道100周年DVD BOOK」(メディアックス) 他を参考にさせて頂きました。

 次回は京王電鉄7000系です。6000系と8000系に挟まれて比較的地味な系列だ、と私は勝手に感じていたのだが、この所はVVVF改造や編成替えでかなり複雑な動きを見せています。

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