№1422 マレーシア機撃墜 最終報告書発表

 去年7月17日、マレーシア航空17便がウクライナ東部上空で墜落した事故で、オランダ政府の調査委員会は16日、最終報告書を提出しました。
 オランダの空軍基地で記者会見を行う異例の対応で、報告書は復元されたマレーシア機の残骸を背景に発表されました。

 コクピットの左上方でミサイルが炸裂、その衝撃で旅客機は大破・墜落、そのミサイルはロシア製の地対空ミサイル「ブーク」であるが、具体的にどこから、誰が発射したのかは明らかにされていません。委員会としては、責任の追及まではしない、という方針によるもののようです。
 機体の破片を見ると、コクピット付近の外板に無数の穴が開いているのを確認できます。爆発の瞬間、コクピットクルーは皆即死だったろうとの事で、致命的な一撃だったと言えます。グチャグチャにひん曲がったコクピットのシートが、より痛ましく感じられました。
(直撃ではなさそう)
 一方で戦闘区域の上空を飛行する航空機に対する航空行政の不備も指摘されました。この日、160の旅客便が同じ航路を経由していて、マレーシア機が撃墜された時間には、他に2機の旅客機の通過も確認されています。なのにウクライナの当局は全面的な飛行禁止地域にしなかった他、ICAOも他の国も、特段の対応を行っていなかったとしています。

 一方、ロシアの方は先手を打つ?形で、この発表より前、ブークを製造している軍事企業が記者会見し、この「ブーク」は旧型でロシア軍には配備されておらず、発射元はウクライナ軍がいる村からだとして、ロシアの関与を否定しました。予想通りの反応で、№1392でも少し書いたが、どうしてもロシアは、ウクライナ政府がやったように仕向けたいようです。実際そうなのかも知れないが、具体的な物証が何一つ示されないのでは、説得力がないのではないでしょうか?
 今後は合同チームによる捜査にゆだねられる事になるが、私は期待しないし、期待できないでしょう。誰がやったにしろ、ぐうの音が出ない程の決定的な物証が上がらない限り、どんな捜査結果になろうとも、「それはウソだ」「相手が悪い」の応酬になる事は目に見えています。これで一件落着だなんて思う人間は、どこにもいないでしょう。

 改めて言いたい。悲惨なだけでなく、こんな不快で胸糞が悪くなる惨事は、もうこれっきりに願いたい。
 今の世界は病んでいます。上も下も、右も左も、相手を中傷誹謗し、嘲笑する事で自らを美化しようとする者ばかり。MH17便は、病んだ世界の犠牲になってしまいました。
 こんな世の中そのものも御免だし、ましてそのために乗り物が、そして乗り合わせた多くの命が犠牲になるなんて、その事実自体、私は認めません。
 強く願います。人々が皆平和、というより穏やかな心を取り戻す事を、笑顔で陸・海・空、全ての乗り物の世界に触れる事ができる世界が来る事を。

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 次回はアメリカ旅行記に戻ります。

 《今日のニュースから》
13日 セブン・イレブン ドバイに出店 日本のコンビニ 中東初進出
14日 AMX機トラブル 天草空港で現場検証

 全国的には10日の鹿児島空港のインシデントの方が大きく取り上げられているが、昨日、AMXのDHC-8の第2エンジンが、空港着陸時に発煙を起こし、乗客が滑走路上で脱出したというものです。エンジンオイルが漏れて、高温部分に触れた事で発煙をおこしたのだろうと、との事。AMXは明後日まで全便運休。DHC-8の運航も間もなく終わり、何とか最後まで無事故で行って頂きたい。