№1812 私鉄名車列伝141 京阪電気鉄道13000系

「私鉄名車列伝」、今回は、京阪の最新鋭通勤車13000系です。
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 13000系は、2600系置き換えを主な目的として、2012(H24)年より製造が開始された通勤車両である。快速急行車3000系の兄弟車といえ、在来車と比較し、ソフト・ハード両面で、グレードアップが図られた。

 3000系に始まる「風流の今様」をコンセプトとして、同系と、通勤車10000系をベースにして設計されている。正面は「スラッシュムーン」状の標識灯など、3000系に酷似しているが、前照灯は2灯となり、屋根のカーブが浅い。側面の寸法は10000系と同じで、6000系に始まる、大型一段下降窓2枚をドア間に配置している。車体はアルミ製のセミダブルスキン構造で、オフセット衝突対策として車端部が三角形断面構造となっている。当初は2M2Tの4連で製造されたが、本線8連運用への充当が考慮されており、8連時は奇数編成の淀屋橋方と、偶数編成の出町柳方を連結、併結後は貫通路を構成できる構造になっている。前面・側面の行先・種別表示はフルカラーLED化。冷房装置も3000系と同じ集約分散型。

 走行装置は3000系と共通で、200㎾の三相誘導モーターを、IGBT素子のVVVFインバーター制御装置を用いて、1C2Mで制御する。台車とブレーキシステムも3000系と同じだが、パンタグラフは2600系の再用の下枠交差型で、昨今の新造車両では珍しく、シングルアームではない。

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 車内は京都を連想させる,独特の色彩でまとめられている。化粧板は萌黄色、床や扉、衝撃緩和のため大型化された座席の仕切り板は墨色、座席は背ずりがオレンジのワンポイントをあしらった黒、座面は緑としている。座席は、ドア間は京阪で初めての片持ち式となり、一人あたりの寸法を470㎜まで拡大している。腰掛け中間部には手すりを2本設けた。荷物棚も従来より低く配置、ドア上部には液晶ディスプレイを1台ずつ設けている。先頭部の運転台背後は車イススペースとした。

 当初は支線の宇治・交野線向けに製造された。ワンマン対応になっており、交野線運用時はワンマン運用を行なっている(2013(H25)年より宇治線もワンマン化)。

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 一方2014(H26)年には、本線向けにも展開が始まった。3M4Tの7連が製造され、20番台で区別されている。京阪で初めて室内灯・前照灯がLED化され、ドア開閉時のチャイムが新設されるなど、小規模な変化が見られる。中間車の増減で4~8連を組成する事が可能になっている。

 2017(H29)年4月現在では4連×7本・7連×5本、合計63両が、全車両川崎重工で製造され、4連は引き続き宇治・交野線で、7連は本線の急行以下各列車で運用されている。今後は2600系に加えて5000系の置き換えも視野に入ってきており、さらに製造が推進されると思われる。

【編成】
←出町柳方     淀屋橋・中之島方→
 Mc1(Mc3) 13000* - T0 13500 - T1 13600 - *Mc4(Mc2)13000
※ カッコ内は偶数編成
 Mc1 13000* - T0 13500 - T2 13700 - M1 13100* - T3 13500 - T4 13700 - *Mc2 13000

 インテリアの色調は独特だが、バケットシートや手すり、大型の仕切り板を見ると、関西の通勤電車も変わってきたなあ、と改めて思います。京阪に限った事ではないが、車内の仕様はかなり関東の通勤車のそれに近づいてきました。
 面白い事に、京阪のロングシート通勤車は10000系、13000系と、2系列連続して支線向けから始まりました。他の鉄道では基本的に、経年化した本線車両を改造して転用するのが普通なのだが。

 今回の記事は
「鉄道ピクトリアル2012年10月臨時増刊号 鉄道車両年鑑2012年版」
「京阪電気鉄道 完全データ」(メディアックス)
「京阪電車」(清水祥史/JTBパブリッシング) 等
を参考にさせて頂きました。

 次回は阪急5300系を予定しています。京都線向けでは初の新造冷房車です。

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 本日発売の「JTB時刻表2018年3月号」、購入しました。JR新ダイヤの分析はこれから行なうが、一つだけビックリしたのが、日豊本線・重岡~延岡間の下りで唯一の普通列車となる2761Mは特急車両運用(787系らしい)で、グリーン車も営業するという事(グリーン券は当日車内で発売)。延岡から〔ひゅうが9号〕あたりになるのか。
(上りはグリーン車連結の列車はない。回送扱いか)

《今日のニュースから》
23日 覚醒剤密輸 初の2年連続1000㎏超え 財務省発表
24日 石巻市大川小学校 閉校式

 高木菜那選手、金メダルおめでとうございます。更新時点では、女子カーリングは試合中。でももう、明日で終わりなんだなあ。