№2100 JTB時刻表2020年1月号(JTBパブリッシング)

「2020年」としては最初となる、JTB時刻表1月号が、20日に発売になりました。
 表紙は東海道新幹線700系。浜松~豊橋間とあるが、左手は浜名湖。

今、乗っておきたい列車 2020

東海道新幹線700系.jpg
700系
 やや地味、ではあるが、高速性能と居住性のバランスを取った、という評価になるのでしょうか。
 16連の「C」「B」編成が消えると、残るは西日本の「E」編成のみ、となるが、現状は正直不遇、だと思う。本来「ひかりレールスター」用に生み出されたのに、九州新幹線博多開業時に〔ひかり〕の大半が〔さくら〕に立て替えられ、現在山陽新幹線内で完結する〔ひかり〕は、定期列車では下り2本・上り3本のみで、「ひかりレールスター」は下り1本・上り2本(1本は岡山止まり)だけ。しかも停車駅がかなり多くて、実態は通過駅がある〔こだま〕、のようなもの。700系、と言うより、近年は山陽新幹線自体が、東海道と九州に挟まれて、独自の営業政策を採りづらくなってきています。
 700系が引退すると、東海道新幹線はN700系シリーズに統一される事になります。東海道新幹線が単一の系列のみで運行されるのは、、国鉄時代末期に100系がデビューするまで、0系のみで運行されていた、それ以来になります。
 台湾の新幹線のベースになった事は記されていない。以前グラビアでやっていた事があるし、筆が回っても良かったと思う。

2019年11月11日.jpg
185系
 185系は地元を走る電車なので、ちょっとばかり思い入れがあります。歳がバレてしまいそうだが、私が学生の頃のデビューでした。153系との併結の急行〔伊豆〕がデビューの列車でした。
 という経緯もあり、加えて当時の国鉄そのものが置かれていた社会的な立場もあるだろう、185系は評判が良くありませんでした。これはほぼ同時期、大阪の新快速に、同じ2ドア転換クロスシートの(むろん構造は違うが)117系がデビューして、人気を博していた事があったはずです。同じ転換クロスシートなのに、片や無料の快速、片や有料の、それも特急で、という訳です(だから今になって117系が、もちろん大改造されて、臨時列車という形にはなるが、「特急」として走るのは、やや皮肉めいているかも知れない)。窓が開閉できる、というのも、特急車両としてはネガティブなポイントになりました(こちらも、平成になって逆に窓が開かない通勤電車というのが出てきて、これはこれで異常時に問題となるのだが)。
 また、特急用にしては最高速度が110㎞/hに抑えられている事(同時期の183系などは120㎞/h)、さらに間合いで普通列車として走り、それも東京発着で近郊電車と同様の形態、と言うのも、まあ当たって乗れればラッキー(座れれば、だが)であるが、185系の評価を下げた原因になったでしょう。ただ、最後の1本が意外に最近まで走っていて、東京7時24分発伊東行521Mが、2013(H25)年3月15日まで、185系で運用されていました(当時存在した、伊東始発〔踊り子〕への送り込みだったと思われる)。特急車両の普通列車への運用は、185系デビュー以降日本各地で見られるようになり、JR化後は縮小されるものの、今では日豊本線の「秘境区間」でも見られます。787系の普通電車とは。
 多少185系の弁護をさせてもらうと、では民営化後のJRはというと、JR東海の373系は、リクライニングシートではあるが、構造的には117系の方に近く、しかもデッキには扉がない。普通電車の運用も〔ムーンライトながら〕だけでなく、東京~静岡間の普通電車もありました(こちらも、2012(H24)年3月16日まで走っていた)。また、昨今のJR九州のD&S観光列車は、キハ47系や旧第3セクター鉄道の改造車がほとんどで、そんなに早くもないし、中身はいいけれど「特急」としてはどうよ?と、思うのだが。
 そんなこんなの理由で、185系はすごく保守的な電車に聞こえてしまうのだが、ひとつ新しいポイントがあって、補助電源装置(MG)がブラシレスになっています。東日本大震災の時に、MGのブラシが調達できなくなり、直接の被災地域でない西日本の電車が運行できなくなるかも、という話、記憶に新しいでしょう(実際にはそうはならなかったが)。「うるさい」という酷評もあるが、今の電車の補助電源はほとんどSIV、という時代だから、そういう声が出てくるのは、仕方がない事か。

 カラーリングは、やはり「国鉄ストライプ色」(私が勝手につけた名称だが)に落ち着きました。デビュー当時は結構驚いたもので、だから1981(S56)年の時刻表の表紙も、ここを強調していたのだろう。今見ると、むしろシンプルかも。一つ、「バリエーション豊富!」と描いた割には、「リレー色」の写真がなかったねえ。7年前の東北新幹線開業30周年の時、合わせて復刻するのではないかと思っていたのだが。
 という185系だが、思いもよらず長生きになりました。JRになってから生まれたE351系などが、令和の世を見る事なく消えていった(転用が利かない系列だし)事を思うと意外感もあるが、さすがに寿命が来たようです。少なくとも、特急用としては。185系そのものの評価はともかく、113系の退役後は、東海道本線では一番古いクルマになっていたのは事実で、しかも東京発着の、JR東日本の首都圏では一番の観光地へ向かう特急としては、もう持たなくなってきたのは間違いないでしょう。ただ、先日の来春ダイヤ改正のリリースを読むと、〔踊り子〕のE257系への置き換えは、まずは一部に留まるようにようです。改正以降も、1年程度は定期〔踊り子〕に使われるのだろうと思います。その先は…。183系などのように、臨時列車、〔ムーンライトながら〕など(今年になって、各シーズンの運転日が大幅に減っているのは懸念材料)とか、修学旅行の団体列車などに、一部車両は活路を見いだすのではないか、そう考えています。

 700系と185系、この両者を1日で乗るのは、今の時点ではかなり難しい。700系は先頃いったん定期運用から退き、臨時〔のぞみ〕に入る日はあるが、当然新横浜~名古屋間がノンストップで、〔踊り子〕の停車駅には停車しない。東京~横浜(新横浜)でガマンするしかない?ただ、3月1日になると「お別れ運転」という事か、〔こだま〕の一部がN700系から700系となり、東京発着列車もあるから、これを生かしたい所でしょう。乗り具合は読みづらいが、特に土休日は混雑も予想されるから(伊豆は河津桜のシーズンだし)、指定券を入手しておいた方が良いか。

今、乗っておきたい 車両カタログ
 E4系は、来年春のダイヤ改正では、これまで2編成併結で運行されていた〔Maxとき〕+〔Maxたにがわ〕が、E2系による2列車に分割される形で、1往復が削減される事になります。北陸新幹線E7系の被災で延命の可能性もある、と記されているが、全面退役に向けた動きと言えます。
 251系は、来年春に〔スーパービュー踊り子〕が運行を終了すると、有力な転用先もないから、このまま退役という事になるでしょう。そろそろ国鉄民営化後・平成の世になってから生み出された形式の退役も、チラホラ見られるようになってきました(JR以外でも)。
「今こそ乗りに行きたい路線」のコラムで、名鉄2路線に筆が回っているのは、少々驚いた。もちろん危機的状況にあるとは聞いているし(+広見線・新可児~御嵩間も)、だから磁気カードもICカードも導入されず、継子扱いされている所があるのだが、時刻表のグラビアで語られるとは、思いもしなかった。今でも1時間に2本は運行がある路線ではあるが、竹鼻線の一部区間もそうだったしねえ。蒲郡線は、平成の世になった頃は名古屋直通の有料特急も走っていたのに、確かに凋落ぶりは著しいようです。
 この数年の大規模な災害を見ると、日高本線のように、災害のために長期不通→廃線に追い込まれてしまいそうな路線が、もっと出てくる懸念があります。イヤだなあ。

「のりもの情報局」は、「南海電気鉄道 学文路駅入場券発売」「伊豆箱根鉄道 伊豆長岡温泉×いずっぱこ 温泉まんじゅうラリー」「湘南モノレール 合格祈願受験生応援キャンペーン開催中」「芝山鉄道 『芝鉄×空の湯らくとくきっぷ』発売」「日本テレビ 『特別展 天空ノ鉄道物語』開催中」「カンゼン『京急とファン大研究読本』」。合格祈願が2件、温泉がらみが2件。
「鉄道プレゼントコーナー」は、JR201系中央線快速H4編成4両セット。とはまたマニアックなチョイスだ。

「NEWS」冒頭に記されている、災害による運休(一部運休を含む)は17路線に上り、八戸線・磐越東線・八高線は全線再開したものの、1年前より4路線増えてしまっています。なお、三陸鉄道・田老~田野畑間は、今日復旧しました。残りの不通区間は、来年3月20日開通予定と発表になっています。小湊鐵道も、里見~月崎間は今日開通しました。養老渓谷~上総中野間の再開は来年。
「GALA湯沢スキー場オープンに合わせてガーラ湯沢駅」営業中、と書かれているが、実は23日、上越線で越後湯沢を経由する機会があったが、越後湯沢駅付近は雪が全くなくてビックリしました。現在のゲレンデは一部営業を行っているようでもあるが。
 どこもかしこも、気候変動による影響が強力に出ているようです。このまま放置しておくと、来年以降も災害にやられる鉄道路線は増えそうだし、スキーリゾートを抱える地域の経済は、かなりの悪影響を覚悟しなければならなくなるのかもしれない。確かに、何とかして変えないと。

特集のページ
 私鉄の終夜運転のリストも並びました。
 今シーズンは、東京メトロ銀座線が今日から1月2日の間渋谷駅の工事に入り、終夜運転は浅草~溜池山王間のみ。
(日中は運転される青山一丁目~表参道間は、終夜運転は行わない。外苑前駅は休止)
 この工事が終わった1月3日より、渋谷駅は現在地より東側に作られる島式ホームに発着になります。正月に工事とはねえ。以前JR九州で、博多駅の工事のため、1月1日の夜間に博多発着列車の運行を取り止めた事があったが。ご苦労様です。
 京王は今シーズンから、相模原線の終夜運転は取り止め。相鉄は「お問い合わせ下さい」となっていたが、公式Web上では、昨年とほぼ同じと思われます(JR直通は運行されない)。
 関西圏は、「お問い合わせ下さい」となっていた近江鉄道は、通常の終電~1時台までの間、米原・彦根~多賀大社前間3往復を運転。同じく「お問い合わせ下さい」の大阪モノレールは、1時台まで臨時列車を運転。その他は、私鉄・地下鉄に関してはほぼ例年通りです。

 初詣以外の臨時列車で、「何だこれは?」と思ったのは、JR東海の静岡~富士~甲府間で運行される、急行〔ゆるキャン△梨っ子〕。
「ゆるきゃんぷ」と読むが、山梨を舞台にしたアニメの名前らしい。ついに、アニメのタイトルがそのまま、列車の(それも有料の全車指定席の急行)の名前になる時代が来たのか。

下り

静岡8:31 → 11:29甲府

上り

甲府12:00 → 15:05静岡

停車駅:富士・内船・身延・甲斐常葉・鰍沢口・市川大門 
停車駅は〔ふじかわ〕より少ないが、上りはどこかで〔ふじかわ8号〕に抜かれる。下りの静岡→富士間は、快速〔さわやかウォーキング〕(1月5日)と同じ時刻。
運転日:2月1・2・8・9日 373系で全列車指定席(セミコンパート席は発売しない)。
 JR東海ではこれに合わせて、「ゆるキャン△梨っ子1日フリーきっぷ」を発売。2月1~9日の内の1日有効。身延線全線と、東海道本線・三島~静岡間の普通電車が乗り放題(料金を払えば〔ゆるキャン△梨っ子〕・〔ふじかわ〕・ライナー列車も乗車可)。

 JR・相鉄直通全列車の時刻表は、特集ページに掲載になりました。来春のダイヤ改正号までは、ここに載る事になるのでしょう。

 会社線は、小田急や近鉄、京王の有料の列車の時刻が掲載になりました。京成の〔シティライナー(成田山開運号)〕は、載っていない。
 また、上田~城下間が不通になっている上田電鉄は、例年より規模が縮小しているものの、今シーズンも城下~別所温泉間の臨時列車を運転。代行バスは運行されないが、上田~城下間は1㎞程度なので、初詣に行く元気がある人なら、歩いても大した事はないでしょう。
 高速バスは、16日に運行を開始した、東急バス・京成バス・京成トランジットバスの武蔵小杉・二子玉川~TDR路線が掲載になりました。武蔵小杉発朝方4便、TDR発夕方~夜間5便。

本文
 3月1日以降700系で運転される〔こだま〕は、下り2本・上り3本。

下り

こだま631号 東京6:33 → 9:09名古屋
こだま683号 東京19:26 → 23:26新大阪

上り

こだま636号 名古屋8:34 → 11:16東京
こだま652号 名古屋12:34 → 15:16東京
こだま696号 新大阪21:33 → 22:35名古屋

 山陽新幹線の700系16連〔ひかり〕は、引き続き1往復運行。

下り

ひかり441号 新大阪6:03 → 9:23博多

上り

ひかり444号 博多20:51 → 23:32新大阪

 水郡線は、西金~常陸大子間の代行バスの時刻が掲載されました。同区間の所要31分。西金では、下りは水戸発全列車から、上りは初発を除く水戸行全列車に接続。

 高速バスは、名古屋~砺波・高岡・氷見路線の12月1日改正時刻がここで掲載。ひみ番屋街発着便の内、名古屋発4便・名古屋行2便が氷見営業所発着に短縮。

 裏表紙は12月号に続いて、森アーツセンターギャラリー&スカイギャラリーで開催中の「特別展 天空ノ鉄道物語」。次号のグラビアは、この特別展が特集となるようです。もちろん、来春ダイヤ改正についても速報が載るでしょう。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《今日のニュースから》
27日 慰安婦問題「日韓合意は違憲」訴え棄却 韓国憲法裁判所
28日 「ねずみ男」など「鬼太郎」妖怪にしめ縄飾りつけ 鳥取県境港市

この記事へのコメント