№2130 バスラマインターナショナル178(ぽると出版)

 今月は月曜日に北欧から帰ってきたばかり、整理や後片付けもあってやや生活のリズムが狂っており、しかもPCを彼の地に置いてきてしまっていて、新しく買い直したものの、設定やらソフトにドライバーのインストールやらで、私生活がかなりゴタゴタしてしまっています。なので今月は、更新を不定期とさせて頂いています。できる限り1週間に2~3回の更新は継続していきます。ご了承ください。

「バスラマインターナショナル178」、先月末に発売されていたが、だいぶ遅くなってしまいました。

各地の新車から
 松江市営バスの90周年記念旧塗装復刻デザインが興味深い。一畑バスの「旧塗装」車と並ぶシーンが見たいです。

 今年はバスラマ誌自身が「日本の電気バス元年になるかも知れない」と位置付ける位なので、EVの記事がかなり多くなりそうです。

アルファバスe-CITYを体験する
 前号177号で速報した、アルファバスEVの試乗レビュー(年鑑のカタログにも、既に掲載済み)。
 EVなので国産車とのスペック面での単純な比較はできないが、幅は完全に日本の規格ギリギリ、ホイールベースは、長いと思っていたエルガ/ブルーリボンハイブリッド(N尺)よりさらに長い。総重量が、やや重いだろうか。それとリアは、後部のデッドスペースがやや大きい(日本の初期のフルフラットノンステップバスのよう)。だからか定員がやや少なめで、この点はどう評価されるだろうか。ただ、同じ年鑑に掲載されているBYDのK9との比較では、車体長は短いが定員が逆に多いので、EV同士の比較検討、という点では有利に働くのではないか。
 また、「暖房使用時は航続距離が1割程度減る」とは、特に北海道などの極寒地で導入しようと考えた時に、ネックとなるかも知れない。EVは皆そうだろうが。
 これで中国製EVはBYD、オノエンスターにアルファバスと3社が出そろい、日本での販売会社も整備されているので今年あたりから販売競争になりそう、だが、昨今の新型コロナウィルス感染渦はやはり気がかり(オノエンスターも、本来は今号で紹介されるはずが、影響で到着が遅れたらしい)。感染が落ち着いても、生産能力が当分は低下するはずで、これが足を引っ張ってしまうかも。さて、この3社のEVバス、そして導入の動きを、日本のバスメーカーはどう見る事になるのだろうか。

ANA、大型電気バスで自動運転
 前にもちょっとだけ書いた事だけれど、自動運転という面で見ると、空港内は公道ではないが、時にはタキシング中の旅客機(車より圧倒的に大きい)の合間を縫って走ったりするので、より高い精度が求められるだろう。現在の羽田空港内ランプバスは東京空港交通が運行しているが、実用化に至った場合、ANAが自社で運行する事になるのか。あるいは東京空港交通に委託という形を取るのか。

「IKEBUS」のベースとなったシンクトゥギャザーの小型EVは、18日より伊豆箱根バスで運行が始まります。沼津駅~沼津港間を毎日6往復運行、という事。三島営業所から遠いが、充電設備はどうなるのだろうか(ダイヤからして、三島駅の近くに設けられると思われるが)。

バス事業者訪問213 京都市交通局

@kyotoshi_f2002kl-mp37jk_kyoto200ka0322.jpg
 京都市営バスが取り上げられるのは3回目。1回目の5号は創刊直後で1991(H3)年だから、もう30年以上前になってしまった。
 車両数は、5号では(定期観光含め)911台あったが、79号(2003(H15))年では755台に落ち込んだ後、今号では818台にまで回復しています。5号には路線の略図がないのだが、79号との間の大幅な減少は、1997(H9)年の地下鉄東西線の開通による補償で、山科・醍醐地域の路線網をまるまる京阪バスに譲渡した事が大きい。79号と今号の間では、路線網の大きな変化は見られないし、定期観光バスがなくなっているから、純粋に一般路線バスの増強が行われたという事でしょう。
 昨今の京都市営バスで非常に気になるのは…、民営委託そのものは記されているものの、京阪バスが今月いっぱいで受託事業から撤退するという事で、一般のニュースにもなりました。穴埋めのため大量のドライバーを採用しなければならなくなり、逆に赤字経営に逆戻りしてしまうのではないかという事。簡単に触れられてはいるが、具体的にこの点はどうなったのだろう?人的な部分は解決できたと思われるが。外国人乗客が他の都市以上に多いはずなので、前にも書いたが、ドライバー負担軽減のためにも、多言語に対応する案内サポートシステムの実用化が望まれると思います。
 運賃収受は、全線均一区間に関しては全部前乗り先払いに統一してもいいだろうと思うが、京都バスや京阪バスなどとの調整も必要になるだろうか。ICカードは、PiTaPaはC/C加盟が必須なのでヨソ者向きではなく、ICOCAはJR西日本のカードなので京都市だけでは決められない事が多いはず。インバウンド対応は、スマホ決済が現状ではベターなのではないか。
 今回記されていない事として、京都市営バスでは、時刻表に系統ごとの収支係数が記載されています。「100円の収入を上げるのにいくら必要か」という数値で(昔の国鉄の経営問題で、特にローカル線の運営においてこの数字がよく使われた)、Webで見られる時刻表にも記載があります。公営であるべきか否かの論争は、昔も今もどの都市でもあるが、公営で維持していくなら、少なくとも「どうして公営でなければならないのか?」という説明がこれまで以上に必要だし、このくらいの数値の公開は、京都市に限らず必要になるでしょう。それと交通局全体の取り組みとして、地下鉄への誘導策=地下鉄の利用促進策として、市の若手がクリエイトしたキャラクターによる、「地下鉄に乗るっ」というキャンペーンがあるので(今年でちょうど10年)、それもぜひ取り上げて欲しかった。バスラマ誌の肌には合わないかもしれないが。
 車両は、定期観光バスからは撤退し、観光路線向けのレトロ調の車両もなくなったから、ごく普通の路線車だけになった。他の事業者でも何度か書いているが、京都市営バスでも、シティバスに特化したダブルデッカー車の導入は考えられないだろうか?観光系統の急行便が多いので、有効だと思うのだが(連接バスは、郊外の洛西ニュータウンあたりを除くと難しいのではないか)。また今回は掲載がないが、かつては試作EVを運行した経験があり(保管中)、京都プリンセス交通のBYDの運行も考えると、EVでなくても、画期的な低公害車の積極的な導入を、ぜひ検討してほしいと思います。いよいよ京都市も、方向幕とは決別か。
 最後に、京都市もぜひ、「市営交通博物館」を!

バスワールド2019
 展示車両と合わせて、ユトレヒトとブリュッセルのEVの実働例が挙げられているが、先日行った北欧でも、ヘルシンキで(バスワールドへの出展はなかったようだが)Linkker(リンカー、でいいのか?)、オスロでは年鑑にもあった、ソラリス・ウルビノを見ました。極寒地なので先のアルファバスのような、暖房を稼働させる事による航続距離の減少の懸念はあるかと思われるが、北欧でも(北欧だからか)普及が進むようなら、中央ヨーロッパ、ベネルクスとか、ドイツ語圏あたりは、もっと普及しているのだとも考えられます。

 次号の詳しい予告(バス事業者訪問の事業者とか)はないが、とにかく新型コロナウィルスの影響は、バス業界においても当然、相当強烈な影響が出ています。日本・アジアに限らず、欧米にまで広範囲に拡大しているので、どんな内容になるのか、少々懸念も…。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《今日のニュースから》
13日 震災後創立 なみえ創成中学校 初の卒業式
14日 東京で桜開花 統計史上最速
15日 広島カープ 球団創立70年 記念広場完成
16日 関西電力 経済産業省より業務改善命令

 今日は4年前の相模原の知的障害者施設殺傷事件の判決が出て、本来はもっと大々的に取り上げられるはずなのだが、やはり新型コロナウィルスの影響の陰に、どこか隠れてしまったような気がします。世界的にも衝撃を与えた事件なのだが。いよいよ欧州も危機的な状況になってきていて、ドイツなどの大国でも国境管理が厳格化されたとか聞くと、正直ため息が出ます。デンマークでは14日から国境を封鎖、鉄道も運行を停止したそうで、先日の旅行、日程が1週間遅かったら、危なかった…。とにかく明るい話題がほとんどないのが、つらいです。常磐線運行再開は朗報だが。でも今日新宿に行ってみたら、新宿西口駅近くのパチンコ屋の前に、開店前の長い行列ができていて、日本はまだいい方なのか?

この記事へのコメント