№2132 JTB時刻表2020年4月号(JTBパブリッシング)

 新型コロナウィルス感染はだんだん事態が深刻になってきて、オリ・パラの延期も決まったけれど、正直どこからどう書けばよいのやら解らず、私の頭の中は混乱状態です。とりあえず東京都は今日、今週末の不要不急の外出は控えるよう、要請を出しました。神奈川県など周辺の各県からも、同様の要請が出ています。どの業界も同じだろうが、交通業界への被害が甚大になってきていて、JR各社の発表では、新幹線・在来線とも、路線によっては半分以上の利用の落ち込みが見られるという事です。結局のところ、ウィルス感染自体がどうにか好転しなかったらどうにもならず、残念ながら、私がいつも口にする、「乗り物の力で人々を元気に」というフレーズ、今回の事態には当てはまりません。「コロナに勝つ!」なんて看板を掲げている飲食店とかも見かけるけれど、シロートの人間がウィルスに勝てるはずがない、ですよね?残念だけれど、私も週末は、仕事は行かなければならないが、後は自宅でおとなしく過ごす事にします。次の休みの日も、たぶん同じでしょう。「首都封鎖」なんて事態だけは、どうかご勘弁。

「JTB時刻表2020年4月号」、少々早めに、先週の19日、発売になりました。

春の私鉄 ダイヤ改正大特集
 JRだけでなく、私鉄も、特にJRとの関りが強い私鉄では同日にダイヤ改正を行うが(近年では特に)、特に今年の3月14日は、JRと直接ダイヤ面での関わりが少ない各私鉄も、結構大きな改正がありました。改正でなくても、駅の移転や改称など、目に触れる部分での変化が大きいです。

 特に、大手私鉄の西の横綱・近鉄と、東の横綱・東武は、会社の沿革まで記されています。
 JRでは、東日本のE261系〔サフィール踊り子〕がまず注目だが、西の目玉商品は、近鉄の「ひのとり」。今号の表紙も飾っています(場所は書いていないが、奈良県内のどこかではないか)。レギュラー車両でシートピッチが1mを超えるのは、DRC・スペーシアなどの東武特急に次ぐものか。客室も良さそうだが、カフェスポットの設置が注目されると思うう。実際のものはまだ見ていないが、コーヒー等の他、パンなどの軽食も販売するという。JRの特急でも、できませんかねえ?
 ただ、この列車は単純にアーバンライナー編成を置き換えて「停車駅の少ない名阪特急」(いわゆる「甲特急」だが、全列車が津に、大半が大和八木に停車する現状では、「ノンストップ特急」という言い方はもう使えないか)の、いずれは全列車で使用される事になるが、料金が全席で追加になり、実質値上げ。設備で十分カバー、という所なのだろう。ともあれ早く乗ってみたい列車でもあるが、「しまかぜ」もまだだしなあ。

東武アーバンパークライン 急行(高柳駅).jpg
 東武は、今回はアーバンパークライン(野田線)が中心となり、全線で急行運転を開始。ここには記載がないが、逆井~六実間の複線化工事の完成で、千葉県内区間でも急行が走る事になりました。複線区間全区間で、急行運転が行われる事になります。
 ここは先日行ってきました。柏~船橋間は、高柳駅が橋上駅舎の2面4線となり、上下とも急行が普通を追い抜くダイヤになっています。ただ、30分間隔は、距離からすると少ないなあ。この路線に限らないが、急行運転をする路線は、15~20分間隔くらい(急行:普通=1:1~2程度)のフリークェンシーが欲しい(京王井の頭線が、理想形か)。
 今回はやや暫定的な部分があり、6月6日に予定されている、スカイツリーライン(伊勢崎線)関連のダイヤ改正時に、暫定的に通勤型で運行されている夜間の急行が、特急〔アーバンパークライナー〕となって、柏発着が増える事になります。でも停車駅や所要時間は変わらないので、着席サービスの提供、という部分が大きいだろう。
 このほか、桐生線の阿左美駅が移転。スカイツリーライン(伊勢崎線)関連は、特急・SL関連はリリースが出ているが、本格的には、「THライナー」もスタートする6月6日に改正が行われます。一般列車はどの程度変わるか。
 東上線は、結局今回は変わらなかったねえ。地下鉄有楽町線が増発になったので(日中6→5分毎)少しは何かあると思っていたのだが、みなみ寄居駅開業の10月31日に改正、となるか。

 京急は、ダイヤ改正はしないが、一挙に6つの駅名が変わる(京急は駅名の変更が多い鉄道だ)。特に新逗子→逗子・葉山は、逗子線の終点だから、列車(主にエアポート急行)の行先表示も変わる事になる。仲木戸はペデストリアンデッキを挟んでJRの東神奈川と向かい合っているが、京急にはすでに神奈川駅があり、神奈川(京急)~東神奈川(JR)~京急東神奈川(京急)という関係になって、これは、子安(京急)~新子安(JR)~京急新子安(京急)に似ている。
 あとは富山地方鉄道の市内線の直通運転が大きいかなあ。富山ライトレールは先月、富山地方鉄道に合併されています。富山港線は、1924(T13)年に富岩鉄道によって開業していて、以降富山電気鉄道→国鉄→JR西日本→富山ライトレール→富山地方鉄道と、100年弱の間に5回も運営事業者が変わった事になります。
 神戸電鉄は、全体的に相変わらず削減が続くが、一方で粟生線は志染~三木間で増発があり、30分間隔の運転になる(三木市の要請もあったという事)。昔は15分間隔だったけれど。

 他社でもいろいろあるが、東急東横線・みなとみらい線がなかった。比較的小規模だったからかも知れない。東横線・みなとみらい線は、平日朝6時台の元町・中華街→渋谷間の特急の設定で、オフピーク通勤キャンペーン時に運行されてきた「時差Biz特急」の定期列車化。副都心線直通開始以降で、みなとみらい線・東横線で完結する定期特急は、確か初めて。目黒線はラッシュ時の増発の他、深夜に大岡山行の設定があります(日吉0時29分発で、奥沢行の延長)。

 これから予想されるトピックスで一つ、もう間もなくの話になるが、札幌市交通局の市電が、4月から外郭団体の札幌市交通事業振興公社の運営になる、という事は記載がありませんでした。上下分離方式で、軌道は引き続き札幌市交通局が保有(富山の「セントラム」と同じ)。ダイヤや運賃、運賃体系(乗り継ぎ割引など)は変わらないので、当面は目に見える変化は、あまりないでしょう。

「のりもの情報局」は、「京成電鉄『桜に染まるまち、佐倉』キャンペーン実施」「つくばエクスプレス・流鉄『うさぎのモフィスタンプラリー』開催」「大井川鐡道『みどりのきかんしゃトーマス号』」「箱根登山鉄道 リニューアル車両デビュー」
「JTBパブリッシング『のりもの大集合かるた』」「JTBパブリッシング『時刻表専用ブックカバー』リトライ」。
 最近は、タイアップキャンペーンで、駅の表記を短期間変えるケースが多いようです。京急は「北斗の拳」「ワンピース」とのタイアップで変えていた事があったし。
「モフィスタンプラリー」は、今日、中止が発表になりました。
「鉄道プレゼントコーナー」は、「FIRSTCAR MUSEUM」(「先頭車両」という事か?)で、近鉄50000系「しまかぜ」。

特集のページ
 春の行楽臨時列車が多数掲載されているが、新型コロナウィルスの影響で、掲載になりながら取りやめとなった列車も、少なからず出てきています。5月・6月設定の列車もあるが、今後の感染の影響によっては、さらに取りやめが増えるでしょう。JR東海の特急〔しだれ桜〕(3月29日運転)は、今のところは運転されそう(今日現在、JR東海の公式Webでのリリースでは、運転の有無は確認できなかった)。
「本文の訂正」でも、列車取りやめの他、JR東海・東海道本線の快速の愛知御津・西小坂井臨時停車(共に3月29日)の取りやめが記載されています。

本文
 JR西日本〔WEST EXPRESS銀河〕の時刻が発表になりました。

下り
京都21:15 → 9:31出雲市 運転日:京都発5月8日~6月26日の金曜日と5月11日(姫路着の時刻を変更)
停車駅:新大阪・大阪・三ノ宮・神戸・姫路・生山・米子・宍道・松江・玉造温泉・宍道

上り
出雲市16:00 → 6:12大阪 運転日:出雲市発5月9日~6月27日の土曜日と5月13日
停車駅:宍道・玉造温泉・松江・宍道・米子・根雨・備中高梁・神戸・三ノ宮

 ずいぶん時間がかかるなあの印象が強い。下りの大阪→米子間が9時間18分、上りは12時間24分。単純比較もできないが、2004(H16)年10月まで同区間(福知山線経由)で運行されていた急行〔だいせん〕は、下りが6時間27分、上りが7時間57分(共に倉吉~米子間快速)でした。長時間停車する駅が多く、下りは姫路で54分(5月11日除く)・生山で32分・米子で32分、上りは松江で28分・根雨で33分・備中高梁で35分の停車。大半は定期特急待ち合わせだが、下りの根雨は普通列車821Mの待ち合わせ。多少特殊な列車で、設備面が売りの列車という事を考慮しても、普通列車にまで抜かれるのは、「特急」としてはどうなのだろうか。
 なお本文の記載では漏れていて、先の「本文の訂正」に記されているが、下りは姫路→生山、上りは備中高梁→神戸間を挟む利用のみ可能。

 JRの改正で、前回書かなかった部分をいくつか。
 御殿場線は、国府津~御殿場間の日中(10~14時台)はほぼ1時間おきの運転。国府津発は毎時50分に統一(東京方面からの快速アクティーから接続)。
 姫新線(佐用~新見間)は、快速として走っていた下り1本・上り3本が、各駅停車の普通に変更。一方で下り9877Dは富原、上り9850Dは多治部・富原が通過。
 伯備線は、日中の岡山~備中高梁間の普通列車3本が、総社折り返しに短縮。

 会社線は、堺・大阪・京都~神奈川県の夜行バスは、江ノ電バスが今月いっぱいで撤退。南海バスの単独運行になるように見えるが、江ノ電バスに代わり、4月1日より和歌山バスが参入。
 東京~羽後本荘間〔エクスプレス鳥海〕は、4月1日より新宿駅西口(バスタ新宿ではない)発着に延伸。
 東京都内と長野を結ぶ路線は4月1日より、これまでの新宿~中央道経由~長野(京王・アルピコ)と、池袋~上信越道~長野(長電・アルピコ東京)が、予約システムを一本化。ダイヤも統一され、池袋系統も中央道経由になります。柳原発着は、2往復が長野駅発着に短縮。
 名古屋~長野は4月1日より、1往復減便。長野発早朝・名古屋発午後便のみ運行。
 4月10日、高岡~高山線が開業。濃飛・加越能に加えて、イルカ交通の参入が注目されます。新高岡駅・白川郷経由で、1往復はさらに砺波駅も経由。

 一般路線は、JR四国バスの大栃線が、3月31日をもって美良布~大栃間を廃止。残存区間は、平日のみ上下とも20時台の便が設定され、最終バスが繰り下げになります。大栃へ行かなくなるのなら、路線の名前を変えなければならなくなるのでは?廃止区間は時刻表の掲載がないが、4月1日から香美市営バスが運行。平日8往復・土休日5往復のみ運行(元日のみ運休)。アンパンマンミュージアム前バス停は大宮前と改称。
 なお、既に時刻表の掲載がなくなっているが、JRバス関東の水都東線も、4月1日から関東鉄道による運行になり、茨城県で水戸より北のJR一般バス路線は全滅します。

 航空は、3月29日より夏スケジュールに移行、羽田発着の国際線が大幅増便になる…のだが、欄外に、「新型コロナウィルスの影響で、スケジュールが変更になる場合がある」と注釈があります。そんな文言では済まなくなっているのが現状だが、いずれこの時刻表をもとに、新しい日本の国際線ダイヤを総整理・研究してみたいと考えています。このスケジュール通りに飛べる日は、いつくるのか。

 付録に「私鉄特急大図鑑 2020」。

 冒頭に書いたように、新型コロナウィルスの影響は交通業界への影響が甚大で、時刻表に記載されているGWにかけての臨時列車も、〔サンライズ出雲91・92号〕など、多数の取りやめがすでに発表になっています。〔SLやまぐち〕も、5月6日までは取りやめです。新幹線も大幅に削減されるし、JR北海道では既に、定期特急の減便・減車が始まっています(〔カムイ19号〕は〔ライラック〕編成で運行し、グリーン車も営業するが、グリーン車指定席券は車内で発売)。次号はGW直前となるが、例年のような、「GW直前!さあ、どこ行こう?」みたいな事には、間違いなくなりません。今から非常に憂鬱です。
 ところで、札沼線はどうなるんでしょうねえ?5月6日限りの非電化区間廃止に向け、相当乗客が集中する事は間違いないが、現状のままでは当然、大混雑を黙認するわけにはいかないし、一方でSL列車などとは違い、あくまで定期の普通列車なので、運行取りやめ、とも行かないのではないか。JR北海道は今のところ、札沼線のラストはどうする、というリリースは出していません。今後注目です。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《今日のニュースから》
22日 首都高速横浜北西線 開業もETCトラブル発生
23日 相模原市立青根小学校 閉校で最後の卒業式
24日 気象庁 観測処理データ システム障害
25日 5G 国内でサービス開始
26日 三菱ふそうトラック・バス 燃料電池トラック 試作車公開

 とにかく、明るい話題が日本も、世界もほとんどない、というか皆無に近くて、これが精神的に辛い。それを生み出す源がないから…(大震災の直後でさえ、そういうのは小さくてもあったと思う)。ところで今週初め、秋葉原に立ち寄る機会があって、「メイドカフェ」が多いのはらしいな、と感じたのだけれど、この状況で商売、成り立っているのでしょうかねえ?入った事がないから雰囲気は解らんが、感染を招きそうな雰囲気がありそうな気がする。それはないとしても、メイドさんがマスク姿だったら、あまりにも興醒め、じゃないですか?

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