№2150 バスグラフィックVol.42(ネコ・パブリッシング)

 GWが終わり、まずは「緊急事態宣言」下の日常が戻ってきました。前回の繰り返しになるが、とにかく宣言延長はこれっきりに願いたい。次の長期の休みは7月後半、本来ならオリンピックの開幕を迎えたはずの4連休となって、2か月以上あります。何とかこの間で、収束の道筋が見えて欲しい。全てが以前の通りとはならないのだろうが、少なくとも、バスや鉄道、飛行機などを利用して、普通に日本国内を行き来できる状況が戻って欲しいと、強く願います。海外は、難しい場所もありそうだが…。私自身、もう少し自制して(「常識的」な範囲で出かけるが)、次の長期の旅行に向けて、「力」と「お金」を蓄えたいと考えています。

「バスグラフィック」Vol.42、先月末、刊行になりました。

横浜市営バス BAYSIDE BLUE登場!
 地元も地元なので、大いに期待したいけれど、今日現在は、具体的な運行内容は何の発表もありません。この状況なので、運行開始が遅れる可能性もあるでしょう。次報を待ちたいと思います。
 横浜市は以前、市長がLRTの構想を表明した事があったと聞くが、その代替と考えて良いのだろうか。テキストに記されている中では、運行間隔は30分とされているようだが、少ないと思う。純粋な「BRT」という位置づけではないようだが、性格的には似たようなものになるはずで、としたら、車両だけでなく、施設面でも相当な投資をするのなら、やはり10分以下の間隔は欲しいと思う。利用状況を見ながら、順次増便、という方向になればいい。
 ボックスシートは国産では初期のノンステップ車以来久しぶりで、ピッチはかなり広そうだが、やはり乗客の反応は気になるところです。これが受け入れられれば、一般のノンステップ車も座席定員増などの改善に結びつくのだが。

ANA BYD K9RA 電気バス自動運転実証実験車
 既に他誌でも取り上げられているが、「EV」+「自動運転」、両方を兼ね備えた車両による運行、というのが注目されるポイント、なのだろう。
 去年ズーラシアで行われて、私も乗車した相鉄バスの自動運転はレベル2だったが、レベル3は、一応乗務員は乗るが、基本的には、コントロールは車両側が、もう一歩判断を進める、という段階、となるのだろか。去年は公道上を20㎞/hで走ったが、レベル3だと、どこまで上げられるのだろうか、テキストには記されていなかった(「バスラマインターナショナル178」では、最高速度30㎞/hだが、今回は20㎞/hで走行したと記されている)。ランプバスだと旅客機などの障害物もあるからむやみに速度を上げられないが、やはりある程度は早くないと、実用的ではないと思う。
 ベースはBYDだが、自動運転の部分を除くと、車内の造作は、やはり中国臭が。日本とも、欧州ともだいぶ違う。

ぞくぞく導入!燃料電池バス
 横浜市営・日立自動車交通・新常磐交通・東急バス、写真を見る限り、大雑把な仕様の違いは認められない。東急バスが床を木目調にするとか、あとはモニターや整理券発行機などの有無という、細かな違いだけだろうか。
 新常磐交通の導入は少々驚きだったが、今回はなかったが、トヨタのおひざ元の豊田市も、既に「とよだおいでんバス」でSORAの運行を開始している。この後全国的には、どれだけの展開があるだろうか。また、東京都営バスはかなり導入が進んで、東京ビッグサイトでは4台並んでいるのを確認しているが、他事業者では、増備はありうるのだろうか。一事業者が複数導入できるようになると、一気に導入に弾みがつくと思われるが。

みんなのバスセンターの これから
 思うに、法律的な事はともかく、旅客や趣味者の立場から見て、「バスセンター」に要求される事って、何だろう?
 前号の特集だった神奈中バスには3か所「バスセンター」を名乗る場所があり、わが町戸塚にも「戸塚バスセンター」を名乗る施設が戸塚駅の西口側にあります。ただ、バス乗り場がいくつか集まって、神奈中バスが頻繁に出入りするものの、バスの乗降以外の機能は、ほぼない。定期券等を販売する窓口は隣接するショッピングセンターの中だし、まして飲食店などが軒を連ねたりしているわけでもない。他の「町田バスセンター」「厚木バスセンター」もほぼ同様だ(町田にはもう一か所「町田ターミナル」を名乗る発着所もあるが、似たようなもの)。少なくとも東京の都心から50~70㎞圏内は、少なくとも一般の路線バスとしては他に「バスセンター」を名乗る施設はほとんどなく、駅前の広場にバス乗り場を集結させた場所が大半で、神奈中の「バスセンター」も、実態はほぼそれに近い(戸塚で言うと、「戸塚バスセンター」よりも、距離的に駅から遠いところに、「戸塚駅」を名乗る乗り場がある)。首都圏では早いうちに鉄道が近代化され、ネットワークも拡大し、バスは鉄道のフィーダー輸送がメインの目的になり、長距離路線もほとんどないから、地方都市のような設備はほとんど必要とされなくなった、、という事があるでしょう。
(神奈中バスでいうと、むしろ相模原市緑区、旧津久井町の「三ケ木」が、本来の意味のバスセンターに近いかも。近年整備された「水郷田名ターミナル」という場所もある)

 今回取り上げられている「熊本桜町バスセンター」(旧熊本交通センター)、新潟の万代シティバスセンターと新潟駅万代口は皆、鉄道は首都圏や近畿圏ほどは発達せず、国鉄~JRは近代化も比較的遅くて、バスが交通の主役として発展してきた所だ。高速バスだけでなく、一般路線も長距離が多くて、最近はバリアフリー化で少なくなったが、観光バススタイルの車両が導入された路線も少なくありませんでした。
 名鉄バスセンターもそうかも。名古屋も、名鉄・近鉄はともかく、国鉄の近代化はかなり遅かったので。ただ、一時は路線バスも少なくなり、昭和の終わり頃は4Fは定期路線がなかったそうで、後の高速バスブームで息を吹き返した、という歴史があるようです。名古屋駅近くは、こことは別に「名古屋駅バスターミナル」というのがありました。1Fが東名・名神ハイウェイバスと瀬戸方面に向かう国鉄・JRバス、2Fに名古屋市営バスのターミナルがあり、市営バスの乗り場は(この後出てくる旧塗装復刻車両のカラーにちなんで)「グリーンホーム」「レモンホーム」と名乗っていたような記憶があります。再開発で、JRの高速バスは桜道口に新ターミナルを作る事になり、市営バスは再開発でオープンした新「名古屋駅バスターミナル」に移動する事になります。名古屋市営はこの後旧栄のバスターミナルが記されているが、隣接する「オアシス21」や、この駅バスターミナルに着いても、簡単で触れられても良かったかも。

 熊本は、今年の初めに行った時は、残念ながらいろいろあった結果、ターミナルに足を運ぶ機会がありませんでした。発着場所が、降車・臨時を含めて29もあるとは、日本最大級かもしれない。Vol.38の那覇バスターミナルが11と意外に少なく(待機場所のスペースが大きい)、バスタ新宿でさえ、乗り場は12なので(別に降車スペースがあるが)。グルメの記事が多いようだったけれど、案内や乗車券の発券、だけでなく、「エキナカ」的な商業スペースの充実も、交通の中心となれば必須なのだろう。
 新潟は、万代シティバスセンターのリニューアルの意味を考察し外部識者のテキストもあるが、政令指定都市になったというのに、デパートが残り一つしかない、というのは少し驚きでもあった。前号書いた「バスジャパン・ハンドブックシリーズ」新潟交通特集号のデータを分析した時にも感じたが、マイカーの台頭とかもあって、中心部の空洞化が進んでしまっているのだろう。だいぶ前に行った時には、やや寂れているかなあ、という印象もあったのだが、リニューアルでお客さんを呼べるか。駅万代口とはどう使い分けるかという事もあるが、南口と連結して規模は大きくなるものの、首都圏のような、鉄道との連結点てきな性格が、強まるのではないだろうか?
 盛岡バスセンターの記録もあるが(廃止1カ月前だったそうだが、「横浜」の2文字が残っている。かなり前に廃止になっていたと記憶するが)、あとはもう少し小規模で、基本的に単一の事業者のみが使用する(他はせいぜい、高速バスの共同運行事業者が入るのみ)「バスセンター」が加えられても良かったかもしれない。具体的には、北海道中央バスにいくつか例があります。

相鉄バスの車両たち
「第2特集」と銘打たれているが、なぜ今「相鉄バス」なのか?車両のカタログだけで、ルポや紀行などはないのだが、「リラックマ」ラッピング車が数台現れた事もあるだろうか?
 平成に入って間もないの相鉄バスは、完全に三菱ふそうといすゞに分かれていたのだが、まず日産ディーゼルが入り(当時沿線に日産座間工場があって、便数がわずかながら乗り入れの路線もあり、その関連らしいと聞いている)、だいぶ経って21世紀になってから、日野も入るようになった。最初は海老名市コミュニティ用の初代ポンチョで、これは解るのだが、ブルーリボンⅡの導入にはビックリさせられた。エルガを導入しているのに、何の意味があるのか?と思ったものでした。
 トップドアのエアロスターとエルガは、基本的には深夜急行用なので営業運転を日中見る機会は、通常はないのだが、近年サマーランドに行く路線が期間限定で新設になり、この路線で使われているらしいので、機会を作れれば見たいと思います(ただ、今年は運行できるか、少々怪しい)。
 基本的には綾瀬〔営〕オンリーだった日産ディーゼルだが、後期のスペースランナーRAノンステップ車は横浜・旭〔営〕にも入りました。異例だったが、相鉄バスはエアロスターSは導入せず、その代わり、という事でしょうか。

相鉄バス.jpg
 なお、車両リストは2月10日現在になっているが、この後導入の新車両を確認しています。画像の1055号車は、型式2PG-MP38FKは変わっていないでしょう。
(なお、他によこはま動物園「ズーラシア」の園内で運行しているブルーリボンシティハイブリッド(オカピデザイン)の運行を受託していたらしいが、最近自家用になったようだ)

おもしろバス漫遊記
 奈良交通の押熊への路線は、昔から有名だ。途中の「秋篠」が、皇族の宮号の由来にもなったから、一般の人にも馴染みがあるかも知れない。大和西大寺駅の線路配線は相当複雑ですよねえ。幹線格の奈良線に京都・橿原線が平面で交差し、さらに検車区への出入りもあるので、ダイヤの編成は相当大変でしょう。そういえば奈良交通にも、五条などに「バスセンター」がありますね。

 巻末の折り込みポスターも、「BAYSIDE BLUE」。

 次号は何よりまず、いつ発行できるのか?新型コロナウィルス感染渦でバス業界が大変な事になっていて特集も組みづらいだろうし、「バスグラフィック」誌は定期刊ではなくムック本で、基本的に「次は○月×日発行」とは決まっていないので、少しばかり遅れる事になりそうな気がする。とりあえず、今月デビューした西武バスの新デザイン「S-tory」あたりは、載るでしょう。横浜と同じく国産ハイブリッド連接車を導入する東京BRTは、掲載があるだろうか(こちらもこの状況に加えてオリ・パラの延期もあり、予定通りの運行開始ができるだろうか?)。どんな内容になるか解らないが、次の刊行まで、少しばかり気長に待ちたいと思います。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 JR東海は東海道新幹線の運行計画を発表し、定期〔のぞみ〕も一部運休させるとしています。他事業者と合わせて次回詳しく書きます。GW中の新幹線や特急の利用者は去年の5%に過ぎなかったそうで、ため息しか出ません。「〔のぞみ〕1時間12本運転」が現実となるのは、いつの日か。
(航空は今日は発表がありません。来週火曜日書く予定)

《今日のニュースから》 カッコ書きは新型コロナウィルス感染関連
 6日 スキージャンプ葛西紀明 個人戦出場試合数 ギネス世界記録認定
(ユーロ圏経済成長率 今年は-7.7% ヨーロッパ委員会が予測・発表) 
 7日 韓国観光旅行の日本人女性に暴行 2審も懲役1年実刑判決
(飲食店支援の代金先払い食事券 販売開始 岐阜県) 

 白血病の韓国の女の子が、新型コロナウィルス感染渦の影響で飛行機が飛ばなくなったため帰国できなくなっていたが、日本人の帰国のための便に乗れる事になり、成田経由で帰国の途についたとの事。「こどもの日の奇跡」と韓国では伝えられているそうだが、引用された地元紙に掲載された機体、JALの「嵐 Hawaii JET」ではないですか!この女の子のためだけのフライトではないが、こういう貢献は、非常に嬉しい。

この記事へのコメント