№2180 「移動自粛」明け 何が見えるか北海道 3.これまた久しぶり 富良野線

 ウィルス感染も相変わらず心配で、新宿の劇場がクラスター化して影響が広範囲に及びつつあるが、一方で豪雨災害もまた心配です(これもウィルス感染を拡大させる要因になりつつある)。JR九州や東海などから、被害状況が少しづつ発表されているが、九州は久大本線と肥薩線で鉄橋の流出が確認されました。となると、これまでの例も合わせてみれば、運行再開までは最低でも1年はかかりそう…。特に久大本線は、3年前にも豪雨の被害で約1年不通になり、一昨年立ち直ったばかりだったのに…。高山本線は飛騨小坂~渚間が、並行する国道が崩落した影響で時間がかかりそうだし、飯田線の水窪~平岡間は運行再開まで約3か月必要。この他くま川鉄道も鉄橋流出+車両冠水で、立ち直れるかかなり不安だし、このほか叡山電鉄の市原~鞍馬間も不通になっています。この数年、必ず大規模な台風や豪雨の災害が発生し、大勢の犠牲者を出したうえ、交通網にも甚大な被害が発生するようになっています。せっかくもうすぐ、箱根登山鉄道や豊肥本線の運行が再開される、というのに…。究極的には異常気象を何とかしなければ、という事になるのだろうが、一方で街づくりの在り方、そして鉄道を中心とした交通網の、小手先・後追いではない、抜本的な災害対策も、考えられるべきではないでしょうか。

20200630-00 富良野線.jpg
 北海道3日目も、曇り空…。北海道は梅雨がないはずだから、1日くらいは青空を期待していたのに…。 とはいえ、それならそれで、これも何十年乗っていないだろう富良野線に乗って、富良野線を往復してみようと思います。

 6月30日(火)

20200630-01 725D.jpg
 富良野線は基本的にキハ150型の専用。725Dはキハ150-2+キハ150-6。旭川到着時、学生がゾロゾロ降りてくるのだが、ここから乗車の学生も、案外多い。

20200630-02 日高本線代行輸送お知らせ.jpg
 日高本線の代行輸送のお知らせが掲げられているが、富良野線だと無意味だろう。その一方で、東鹿越~新得間の代行輸送は、全く触れられていなかった。

20200630-03 富良野出発.jpg
 旭川を出発、いきなり90°近い急カーブになり、高架駅を見る。確か、高架化前は他の路線のホームからは離れた位置にホームがあったのではなかったか。その名残だろうか?

20200630-04 直線区間.jpg
 いきなり長い直線区間。緑が丘から、西神楽まで続く。

20200630-05 上り722D.jpg
 西神楽で交換の、上り722D。向こうも学生が多い。

20200630-06 上り724D.jpg
 千代ヶ岡では5分停車し、724Dを待つ。単行。

20200630-07 丘陵地帯.jpg
 一転して、美瑛までは丘陵地帯となって、カーブが多くなる。
 美瑛で、車内の高校生は全員降りて行った。前日の、上川からの石北本線でも感じたが、高校生の通学は、必ずしも旭川一極集中ではないようだ。
 残念ながら旭岳は見えず。美瑛の駅舎も、停車時間わずかでは降りて観察、とはいかなかった。

20200630-08 美馬牛駅.jpg
 美馬牛駅でも上りの待ち合わせのため、しばし停車。駅付近は無人の駅舎以外はほとんど何もない。
(駅の裏手にはユースホステルがある)

20200630-09 富良野線開通120周年幟.jpg
 駅舎の中には、開通120周年記念の幟がぶら下がっていました。
 富良野線は官設鉄道の十勝線として、上富良野まで開業したのが、1899(M32)年9月1日。そして、上富良野~富良野間が開業して全通したのが、1900(M33)年8月1日でした。だから、来月(8月)で全通120周年。

20200630-10 上り726D.jpg
 726Dはキハ150-9+キハ150-17の2連だったが、2両目の17は帯の色が反転している。なぜだろう?

20200630-11 上富良野田園地帯.jpg
 再び平坦な田園地帯を、直線で突っ切っていく。本当なら左手に、十勝岳とかが見えるのだろうが。

20200630-12 開通120周年横断幕.jpg
 上富良野駅のホームに掲げられていた、120周年の横断幕。

20200630-13 西中駅通過.jpg
 725Dは西中、鹿内、学田の各駅は通過。まず西中駅。

20200630-14 ラベンダー畑駅通過.jpg
 ラベンダー畑の臨時駅は、ホームの土台となる柱のみ。本来なら翌7月1日より運行の〔富良野・美瑛ノロッコ〕が停車するはずなのに、これでは停車のしようがない。
(〔ノロッコ〕の運行開始は18日に延期)

20200630-15 直線.jpg
 また直線が続く。緩いアップダウンが北海道らしいか。

20200630-16 鹿討駅通過.jpg
 鹿討駅通過。瀟洒な待合わせの小屋が確認できる。

20200630-17 学田駅通過.jpg
 さらに学田駅通過。

20200630-18 富良野駅ホーム.jpg
 富良野駅に着きました。何年ぶりだろう。
 右のキハ40は、根室本線の快速3476D滝川行。

20200630-19 富良野駅北海へそ祭り人形.jpg
 ホームには、「北海へそ祭り」をイメージした木製の人形が建つ。本来なら今週の土日、18・19日に開催が予定されていました。

20200630-20 東鹿越側.jpg
 ホームの南の端から、東鹿越川を見る。今後、どういう方向に行くのか。

20200630-21 ようこそ富良野へ.jpg
「ようこそ富良野へ」の横断幕。英語・中国語・韓国語も併記されているが、現状ではやや物悲しくも感じられました。

20200630-22 富良野駅.jpg
 バス・タクシー乗り場の屋根で雑然としてしまっているが、改めて富良野駅。

20200630-23 パネル展.jpg
 全通120周年を記念して、「富良野・美瑛キャンペーンパネル展」なるものをやっていたようです。残念な120周年になってしまった…。

20200630-24 富良野駅舎内.jpg
 富良野駅の駅舎内。

20200630-25 富良野駅時刻表.jpg
 富良野駅の時刻表。一番本数が多いのが、富良野線。根室本線は、現状では東鹿越まで行く列車は、5本しかない。
(この他、この後11時02分に新得へ直行するバス便がある)

20200630-26 ふらのバス案内所.jpg
 駅を出て右手、少し離れた所に、ふらのバスの案内所があります。遠い昔は旭川電気軌道のバスだった。

20200630-27 バスなび.jpg
 こんな地方都市でも、バスロケのモニターがあるのは、ちょっとした驚きでした。冬は寒くて、中で待つ機会が多くなるからかもしれない。

20200630-28 札幌行高速バス時刻表.jpg
 札幌行の高速バスは中央バスが運行しているが、半分が運休になっていた。9時00分発は行ったばかり、10時00分発は運休なので、次は11時30分。
(10日から、午前中の2往復は運行を再開している)

20200630-29 占冠村営バス.jpg
 ここには、占冠村の村営バスが入ってきます。1日3本(毎日運行)、占冠駅まで1時間10分、870円。

20200630-30 道北バス帯広行.jpg
 道北バスの帯広行「ノースライナー」も、十勝峠経由便(3往復)が富良野駅前を経由します。この状況だからかお客さんがいたかどうかは解らなかったが、この先新得や十勝清水でも降りられるし、こういうバスがあると、今の根室本線の不通区間の、鉄道としての再起は、なおさら難しいかも知れないなあ。

20200630-31 ふらのバス旭川行.jpg
 ふらのバスの旭川行。このバスは途中、旭川空港を経由していきます。こちらはお客さんが多かった。
 ほんのつかの間、青空が広がりました。

20200630-32 富良野出発直前.jpg
 折返し10時01分発728Dの、出発直前。また右にキハ40が見えるが、東鹿越始発滝川行普通2478D。

20200630-33 富良野川.jpg
 発車してすぐに根室本線と別れ、富良野川を渡る。

20200630-34 十勝岳.jpg
 もう少しだけ見えるかな、十勝岳。でもてっぺんはやはり雲の中。
 728Dは、西中は停車しました。でもせっかくの停車なのに、乗降全くなし。ホームが1両分もない。ただ、西中・鹿討・学田の3駅は国鉄時代の仮乗降場の格上げ、ではなく、1964(S39)年、前回の東京オリンピックの年には、既に正式な駅として、時刻表にも記載があります。この当時も一部は通過列車はだったが。

20200630-35 千代ヶ岡学校.jpg
 美瑛はまた停車時間が短くて降りられず。千代ヶ岡まで戻ってきました。千代ヶ岡の小学校は、去年の3月いっぱいを持って廃校になっています。全校生徒が20人弱だったらしい。校舎はかなり新しく見えたのだけれど。
(119年という事は、富良野線開通と同時期の開校か)

20200630-36 青空.jpg
 走行中の上空も僅かばかりだが、青空が広がり、緑の田園地帯と良いコントラストを見せてくれているようです。

20200630-37 運転台時刻表.jpg
 運転台の時刻表。当たり前かもしれないが、ラベンダー畑臨時駅は、最初から書き込まれていない(駅名くらい記載があるかと思っていたのだが)。

20200630-38 西瑞穂.jpg
 また直線がずっと続く。西瑞穂は旭川に近いからか(もう旭川市)、ホームがもうちょっと長い。

20200630-39 旭川到着直前.jpg
 また、旭川の高架駅が見えてきました。

20200630-40 旭川到着.jpg
 旭川到着。

 富良野線も、運行を見直したいとするJR北海道の表明があるが、乗ってみた感触としては、この路線はなんとか残るでしょう。旭川口を中心にして通勤・通学の利用がかなりあり、他の見直しを表明している路線・区間と比較しても、全体的な利用が相当多いです。また、輸送密度も右肩下がりではなく、2004(H16)年を底として、以降は持ち直しの傾向も見られます。それは、富良野や美瑛などの観光利用が寄与している部分が多いはず、特にこの数年は、インバウンドの乗車も相当数あったはずです(その意味で、今年の新型コロナウィルス感染禍はとても痛いが)。貴重な観光資源を有する点でも、廃止したら、逆にもったいない。
 この先は相当突飛な事になるのを承知で書くが、本格的に残す方向になるのなら、電化って考えられませんかね?旭川と富良野、2つの都市を結ぶ都市間路線としての役割も果たせるし、恒常的に利用を定着させ、増やしたいなら、近代化はやはり必要になるから。普通列車だけでなく、札幌からの電車特急の直通も考えられる。札幌~旭川~富良野間だと、2時間10分程度で走れるのではないか。無論札幌~富良野間は根室本線芦別経由の方が近道だが、滝川~芦別~富良野間は富良野線と比較すると利用がかなり少なく、今後富良野への足として芦別ルートと富良野線、どちらかの二択を迫られる可能性もあるが、そうなったら、やはり富良野線だろうと思うのです。無論、電化は相当の費用が掛かる事になるが(ただ、富良野線はトンネルがないので、その点ではラク)、鉄道として生き残らせたいのなら、敢えて検討課題に加える事も必要だろうと思います。関係者の皆様、いかがでしょうか?

 今回の北海道旅行は、これでほぼ終わり、旭川空港からJAL便で帰宅の途に就きます。しかし、空港バスの出発まで10分しかなく、少々慌ただしい。ロッカーから荷物を取り出して、バス乗り場に向かったのでした。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《今日のニュースから》 カッコ書きは新型コロナウィルス感染関連
12日 米海軍教習揚陸艦火災 21人負傷 カリフォルニア州サンディエゴ 
(「大阪モデル」 黄色信号)
13日 石炭火力発電 大幅削減 具体策検討開始
(熊本派遣の高松市職員 ウィルス感染を確認)
14日 大分教員採用試験汚職事件 県教委元幹部に賠償金支払い命令
(沖縄米軍関係者感染増 河野防衛相 米軍に対策徹底要求)

この記事へのコメント