№2245 大韓航空 アシアナ航空買収発表

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 大韓航空(KE)は昨日、アシアナ航空(OZ)の買収を決議したと発表しました。コロナ禍で世界中のどの国の航空キャリアも四苦八苦の中、やはり起きたか、という印象の合併劇になろうかと思います。一般の経済ニュースでも、大きく取り上げられていました。

「オピニオン」と大げさなテーマだが、ビジネスは完全にオンチだし、韓国国内の事情も解りません。だからメディアや趣味サイトをナナメ読みした上での思い付き的な事しか書けない事は、最初にお断りしておきます。
 OZは元々コロナ禍の前から経営状態が悪化して、クムホグループが売却先を探していました。一時は建設大手への買収が決まっていたが、このコロナ禍で破談になり、後がなくなっていたようです。朝日新聞の報道によれば、韓国系の産業銀行がKEに8千億ウォン(≒750億円)を出資、KEはこれらを元手に、OZの第三者割当増資を引き受けて子会社化する、という流れになるようです。実現すると、KEは世界で第7位の航空会社になるとしています。
 OZには、9年前の6月、初めての韓国旅行の時、ANAのマイルを使って、羽田→金浦仁川→成田便に搭乗した事がありました。どちらもA330-300、だったっけ。ブログにも搭乗記を記しているのだが、その1回ポッキリで終わる事になりそうです。

 おカネの部分は解らないけれど、趣味的な部分では、まず、路線網の再構築はどうなるだろうか。両社とも日本路線が多く、仁川のハブ機能を活かして、地方路線の就航も少なくなかった。当然成田や関空にも数多く乗り入れているが、このコロナ禍でもあるし、地方路線はかなり整理されそうで(再開されないまま廃止という路線も多くなるだろう)、大都市の路線も、ある程度は便の統合が行われるだろう。
 何より第1位と第2位の統合なので、独占禁止法に抵触しそう、というのは、すぐに思いつく。最近の韓国は、両社の息がかからないLCC(済州航空やイースター、T-Way)の就航もあるが、恐らくはどこも、上位2社とはかなり差があると思われるので、LCC勢の反発は容易に予想される。KEにはジンエアー、OZにはエアプサン・エアソウルというLCCがあるが、それらは全部手放せ、となるのかも知れない。また、統合により人員の削減が予想され、既に両社の労働組合は反発を示しているそうなので、韓国の事だから、今後大規模な労働争議が勃発する可能性も、十分あります(もっともそれなら、特にOZをどう再生させるかの案が示されなければなるまい)。まだまだ一波乱二波乱あるのかも。
 アライアンスという点では、KEはスカイチーム、OZはスター・アライアンスに入っているが、統合後はスカイチームになるでしょう。これは、同アライアンスにとっては、ニンマリかもしれない。日本にスター・アライアンスのANA、ワン・ワールドのJALがあり、KEも強力とはいえ、極東アジア地域でのプレゼンは、やや弱かったかもしれない(だからスカイチームの中心となるデルタは、ちょうど10年前に経営破綻したJALを取り込もうとしていたのだから)。このままなら韓国はスカイチーム一本で、仁川空港も武器に、日本を拠点にする他アライアンスにくさびを打てる事になるのではないだろうか。
 機材はどうなるだろうか。両社ともA380を保有していて、KEにはB747-8もあるが、この状況ではやはり、相当数手放す事になるのだろう。OZにはA350-900があるが、KEカラーになったりするのか。OZカラーは撮れぬまま終わりそうだ。
 もっとも、どれもこれも全て、コロナ禍がある程度収まって、国際航空需要が戻ってくる事が大前提になるのだが。

 以上は海の向こうの国の話だが、ひるがえって日本では?という論調も目立つ。ANAは「突然」、過去最大の赤字に転落して冬のボーナスはナシ、長距離大型機も多数売却、JALもボーナスは大幅カットで、B777の退役が加速しそう(国際線用B777-200ERの一部を国内線に転用するという話も聞く)。ついこの間まで、ジャンボジェットなき後の主役だったはずのB777が、こんな形で追われる事になろうとはとも思うが、この日本の大手2社の統合も、ひょっとしてありなのか?という論調もあるようです。私は過去の、特にJALの破綻以降の10年の経緯と、コロナ禍の現状を兼ね合わせると、そこまではならないと思っています。むしろ、この2社とLCC勢に挟まれた中堅どころに、再編成の可能性があるのではないかと見ています。
 しかし…正直もう解りません。今後韓国や日本、アジアだけでなく、世界全体で、コロナ禍前だったら驚きを持って迎えられただろう再編成劇が、今後も当たり前のように繰り広げられるのかも知れない。何しろ春の第1波の時には、あのヴァージンのリチャード・ブランソンが「もっと支援を」と政府に泣きついていたくらいだから(8月にはアメリカで連邦破産法15条適用を申請した)。羽田就航が大いに期待されたヴァージン・オーストラリアも破綻(運行は継続されている)。日本国内でも、先ほどエアアジア・ジャパンが破産手続き開始を申し立てました。もはや大手だろうが中小だろうが、LCCだろうが、コロナ禍によって虫の息の航空業界は、場合によっては国境を超えた、再編の渦に飲み込まれていくようです。その変化を、私は冷静に受け止める事が出来るだろうか…。心元ないのだが、今回の韓国の合併劇を機に、真正面から見据えていこうと、覚悟しておきたいと思います。

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 今日はJR東日本と東急から、終夜運転のリリースが出ました。東急は、今シーズンはなし。全線、大晦日・元日共に通常の土休日ダイヤで運行。JR東日本は、京葉線が今年度は取りやめ。また横須賀線は大船~逗子間のみとなり、大船以北は湘南新宿ラインが60分間隔のみの運行に縮小。その他は前年度並みの区間で行われるようです(若干本数が減るよう)。185系の臨時快速〔伊豆初日の出号〕(全車指定席)が注目か。

《今日のニュースから》 カッコ書きは新型コロナウィルス感染関連
16日 巨人育成指名  唐津商業高校坂本 勇人選手と仮契約
(「Go Toイート」は原則4人以下 農林水産省 都道府県に呼びかけ)
17日 スーパーコンピューター「富岳」 4部門世界1位
(韓国政府 規制レベルを1.5に引き上げ)

「坂本 隼人」は、今シーズン2000本安打達成のキャプテンと同姓同名だが、日本プロ野球には過去にも例があって、日本ハムでは昭和の終わりに「田中 幸雄」選手が2人いた事があります。
 とにかく感染者数の増加に歯止めがかかりません。本格的に人々の大規模な移動が起きるのは年末年始になるが、その前に土曜日からの3連休があります。この状況でどの程度の人出になるかは解りかねるが、出かけるならとにかく、感染を広げぬよう、我々一人一人が注意しましょう。それしかありません。 

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