№2319 バスマガジンvol.106 (講談社ビーシー/講談社)

 4月1日、本来なら、咲き乱れる桜や菜の花などの花々に思わず心ウキウキの春、しかも今日は「エープリルフール」。…でも、現状は、とても冗談が通じる雰囲気があるとは思えない、コロナ禍の闇の中。緊急事態宣言が終わったばかりのはずなのに、第4波の襲来が現実味を帯びてきている。大阪府が今日、感染者数が600人を超えたらしいし。軽いジョークで雰囲気が和む状況には、到底ない。もし感染拡大が抑えられなかったら、今年のGWもまた、悲惨なものになります。去年の二の舞にならない事を願うしかないが、しつこいくらい書くけれど、人様の事はとりあえずどうでもいいです。我々一人一人の自覚にこそ、全てがかかっています。自分が何もしないまま人のせいにしたって、ウィルスがきれいさっぱり消えてなくなったりなど、しないのだから。問われているのは、私たちの方です。

「バスマガジンvol.106」、先月末発売になりました。
 表紙、那覇バスが走っているのは、やはり国際通り。「自粛ムードに包まれていた」のは、寂しい。沖縄も感染者数が高止まりしていて、海外はおろか、同じ日本の本土からの旅行者も、今はあまり来ないでくれ、という雰囲気であり、バスやモノレールの運営に悪影響を及ぼしているのは、間違いないだろう。

おじゃまします!バス会社潜入レポート Vol.106 那覇バス

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 先に後半の歴史編を見ると、北九州の第一交通産業が再建に名乗りを上げた時、労働組合側の反発が大きくて、ここにも記されているが、一時運行の確保がままならなくなった事があった事が思い出されます。本土側にも募集をかけドライバーを確保した事で、徐々に運行が回復されていったのだが、沖縄に限らないが、特に地方のバス会社は元々経営が苦しいからか、労使関係がものすごくねじれて、それが利用者にストレートに影響を及ぼす、という事がとても多い(私も、大手私鉄在籍時代には各地の労働争議の話を聞かされたものだ)。その後の琉球バスの第一交通産業傘下入りは、労働側も、ホンネはイヤだけれど、自らが大きく傷ついた那覇交通の闘争を目の当たりにして、しぶしぶ受け入れる事になった、と思っているのだが、どうだろう。その後は比較的安定した経営ができているようだ。あとはもう少し、グループ外の沖縄バス・東洋バスとの協調関係が築かれるべきだったろう。

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 車両面で見ると、「730車」は第一交通系2社からはあっさり消滅したが、沖縄・東洋の2社の「730車」が、両社の経営資源の一つにまでなっているのを見ると、内心「しまった…」と思っているのではないか?トップドアもあったし、末期には新カラーに塗り替えられた車両もあった。那覇交通時代はほぼいすゞオンリーだったが(「730」時の経緯もあった)、最近は4社(+ヒュンダイ)をまんべんなく、という所だろうか。
「iD」対応は画期的、と記されていたが、一般的なICカードはどうなのだろうか?OKICAを導入しているが、ゆいレールと違って、バスは全国相互利用カードは受け入れていない。しかし、この辺の事は、同社の公式Webには記されていなかった(見落としたのかも知れないが)。観光路線も多いので、この辺はもう少しはっきり記して欲しいし、やはり一方通行でいいから、全国相互利用カードで乗れる方向に向かってほしい。

東日本大震災から10年 気仙沼線・大船渡線BRTの成長

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 両路線のBRTは、運行開始翌年の2013(H25)年に初めて乗って、その後もう一回乗って、共に当ブログでも記している所です。正直なところ、やはり全線、鉄道として復旧してほしかったというのがホンネ。被災前と同じルートにはできないだろうから、思い切った高規格の新線を造って、特急列車を走らせて欲しい、と思った事もあったが、やはり莫大な費用が掛かるし、地元としては、三陸自動車道に代表される、道路交通の方に期待が行ってしまうのだろうか。でも、海沿いの区間がほとんどない柳津~志津川間くらいは、鉄道として復旧させてほしかった。上鹿折~陸前矢作間が繋がっていない(時刻表上では一本の路線だが)のは、旧線の事情もあるだろうが、宮城・岩手の県境に位置しているので、結局県境を跨いだローカルな需要はほとんどなくて、国道経由の方が、利便性も良くなると考えたのだろう。
 車両のリストを見ると、現有車両は皆ハイブリッド。EVは知らないうちに、姿を消してしまっている。ピンクが気仙沼線、グリーンが大船渡線、と考えて良いのだろうか。個人的には、もっと長距離の利用に適した、ワンロマ的な車両の導入も希望したいと思う。柳津~気仙沼・気仙沼~盛は共に全区間乗り通すと、専用道の整備が進んだ現状でも1時間以上かかるので。

移籍バスの行方を追跡
 第4回は京王バス。京王バスが開発を主導した7m車が多い。コミュニティバスで重宝されているのだろう。京王は、国際興業や東急のような、全国的な資本関係の構築はなかったと思うので、譲渡先も割とバラエティに富んでいるように見える。高速バスつながりで山梨交通やアルピコ、という流れがあるだろうか。京王バス本体は、平成の始まりの頃は日デはなかったのに、中ごろには自らも開発に関わり、7m車や中型系も多数導入した。しかし、約10年前に日デ改めUDがバス製造から撤退しまって、ずいぶん目まぐるしい。それが、移籍車両の行方にも関わってくるのだろうか。
 福島交通の元京王バスの日デは、福島駅前で見て撮りました。つい数年前まで三菱ふそうオンリーだったのに時代は変わったと思う。いずれ本体で公開します。

帰ってきた 路線バス全方位レポート Vol.38 岡山県

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 前回は、当ブログスタート直前の2009(H21)年、vol.
34とvol.35の2回に分けて書かれていました。バス会社紹介以外に、磁気カード廃止とICカードへの移行、昨日廃止になった下津井電鉄の瀬戸大橋線、天満屋バスセンターについても記されていました。井笠鉄道がまだあって、神姫バスの津山の路線も残っていました(廃止直前だった)。
 なので今回は4ページとやや物足りず。それ以上に、岡山市内の八晃運輸参入で生じたスッタモンダ(両備HD)との対立は、やはり少しはテキストを割いて、現状を記して欲しかった、の感があります。岡山も熊本のような「共同運行方式」を模索していると聞いているが、ここは簡単には行かない気がする。岡山市は今秋に市長選挙があり、場合によっては衆議院総選挙とのダブル選になる可能性もあるが、バスの行方には、影響を与えるのだろうか。争点として浮上するのだろうか?

鈴木 文彦が斬る!バスのいま 第32回
 2月の福島県沖の地震への対応を踏まえての、災害時のバスの有効性の検証。10年前の東日本大震災の時は、一般車両が高速道の走行を規制される中、高速バスが特例扱いで被災地に向けて次々に出発していった。あれは大きかった。京成バスも、ボランティア輸送のため、夜行バスを増発したほどだったから。今回も国際興業など、コロナ禍で運休になっていた夜行路線を、期間限定で再開した所があった。
「ワクチン接種会場への輸送には貸切バスの活用を」の低減は、なるほどと思った。貸切バスは、現状では自らツアーなども需要を生み出すのがいまだ難しいのが現状で、バス事業者の経営面へのサポート、の意味でも、積極的に考えて欲しい。巡り巡って、自らの地域の公共交通の維持・確保にもつながると思うので。
 水害対策で福島交通に移籍した元都営バス車両は、外観はもう、福島交通色になった車両が大半みたいだ。先日福島駅前で見たが、座席は「みんくる」柄のままだった。

終点の情景を求めて
 しずてつジャストラインの東海大学美帆水族館。東大谷までは行った事があって、№1906で写真を出しました。もう3年前か。ここでは静岡駅からスタートしているが、一部に山奥(奥長島)の方からの便もあって、海と山を結ぶ路線というのが面白い。今は三保も、静岡市(清水区)なんだねえ。

平成初期のバスを振り返る
 中国バス。今は両備グループのカラーとほとんど同じになったが、最近まで、旧カラーに「Ryobi」の楕円形が描きこまれた車両もあったと思う。ここも経営上のスッタモンダの末、両備バスが救済に入って建て直したという経緯があり、地方のバスはどこも、会社の経営自体が行き詰るくらいまで落ち込むので大変だ。

 オノエンスターのEV7.0は、まだ実際に営業運行に入ったとは聞いていないが、営業デビューが近いらしい。しかし、日本国産だけでなく、それこそポンチョとバッティングする、BYDの小型EV(J6)が既に営業運行に入っている。セールス面で巻き返しがなるだろうか?

 次号は、予告通りならバス会社潜入レポートは京阪バス、全方位レポートは埼玉県PART1。深谷が大河ドラマの主人公の出身地として脚光を浴びているが、現代のバス事情は、あまり良くないようだ。特に深谷を含めた北部は、なかなか大変そう。前半はどこまで含まれるのだろうか。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《今日のニュースから》
31日 「ネタバレサイト」は著作権侵害 東京地方裁判所判決
(大井競馬場 ワクチン集団接種会場に追加 東京都品川区)
 1日 日韓局長級協議 慰安婦問題は平行線 
(東京都 変異ウィルス感染15人確認 合計69人)

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