№2398 JTB時刻表2021年10月号(JTBパブリッシング)

 ようやく、と言っていいのか、「緊急事態宣言」「まん延防止等重点措置」が、国レベルでは全て解除される事になりました。地方自治体レベルではもう少しいろいろな制限があるだろうし、大規模なイベントはまだ自粛が必要になるのかも知れないが、とりあえず、本当にホッと一息です。人の生活とダイレクトに連動するウィルス感染の事、まだまだ油断はならないが、一方でワクチンの接種も軌道に乗ってきているようで、ちょっとは希望が持てるようになったのかも知れません。これで、秋の行楽シーズンはどうなるか。今年も10月の祝日がないので、本格的には祝日が2日あり、紅葉が南の方でも見頃を迎える11月くらいから、観光シーズンが戻って来るのではないだろうか。我慢に我慢を重ねてきた乗り物たちも、張り切って行楽輸送にあたって欲しいと思います。我々も、引き続き感染対策に気を配りながら(難しい事は要求されていないはずだ)、秋の日本(…海外はまだ無理っぽいが…)を楽しみたいと思います。

 その秋の日本を楽しむためのお供、「JTB時刻表2021年10月号」が21日に発売になりました。

西日本 381系.JPG
「JR西日本 ダイヤ改正」がメインになっているからか、表紙は伯備線・足立~新郷間の381系〔やくも〕。〔踊り子〕からの185系引退により、最後の国鉄型電車特急となりました。〔やくも〕自体(含め特急)は、今回は変更なし。

「のりもの情報局」は、「青い森鉄道×IGRいわて銀河鉄道『盛岡~青森間鉄道開通130周年記念 もりもりフリーパス発売』」「天夢人『やすこーんの鉄道イロハ 9月18日発売』」「JTBパブリッシング『JTBのカレンダー 新幹線2020』」。

 去年の10月号に続き、今号もグラビア企画はありませんでした。編集時点(今号は8月25日締め切り)では秋の状況は解らないから、大声で「さあ、○○に出かけよう!」とは、やはり書きづらいだろう。

特集のページ
「NEWS」のイラストは、ついに引退、E4系「MAX」。
 山手線は、渋谷駅の工事のため、10月23~24日、内回りの池袋→大崎間が運休。外回りも減便。外回り+池袋~上野~東京~品川~大崎の区間運転という形態になるのだろう。渋谷駅は去年も埼京線ホーム移転があり、銀座線のホームも移転して久しいが、鉄道に関しては、そろそろ大詰めなのだろうか。
 会社線は、掲載内容は大方前9月号と同じ。他には11月4~30日のアルペンルートで、室堂~美女平間のバスと、美女平~立山間のケーブルカーのみ掲載。

「おトクなきっぷ情報」に「立山黒部アルペンきっぷ」があり、11月30日のアルペンルート今季営業終了まで(発売は11月23日まで)利用できるが、常々思うのだが、どうして、東京など関東地方発の設定がないのだろう?昔の「ルート周遊券」にはアルペンルートのコースの設定があったが、周遊券廃止後は、関東地方発着のアルペンルートの企画券が存在しない。JR東日本の意向なのか?

本文
 表紙には大きく「2021年10月2日 JR西日本ダイヤ改正」と謳われているが、実態は各地の普通列車の削減なので、寂しい限り。
 特集のページでもあらましがあったが、JR西日本各支社からのリリースも合わせて読んで、新ダイヤをチェックしてみます。
(列車番号は、基本的には現行)

金沢支社
● 小浜線:下り8929M(土休日運休)・935M・949Mと939Mの東舞鶴→小浜間、上り920M・930M・934M・952Mを取りやめ。現行947M→新943Mは小浜から先は約29分繰り下げ、小浜→敦賀間の最終となる。951M(→新945M)は約41分繰り上げ。932M(→新928M)は約32分繰り下げ。950M(→新944M)は約23分繰り下げ、敦賀→小浜間の最終となる。現在は土休日運休の8926Mは、新ダイヤでは924Mとして、毎日運行。下りの933M(→新931M)と、上りの932M(→新928M)は、工事運休となる場合がある(今10月号時点では運休の予定はない)。
● 越美北線:下り723Dと、735Dの越前大野→九頭竜湖間、上り720D・726D・738Dを取りやめ。代わりに下り733D・上り736Dが越前大野~九頭竜湖間を延長し、同区間の最終列車となる。 現行の738Dは越前大野止まり、その先は行けなくなるので、九頭竜湖から福井へ行く最終は、逆に1時間30分繰り下がる。一方で福井からの初列車は9時08分と、相当遅くなる(九頭竜湖まで行く列車としては、変わりない)。下りの725D(→新723D)と、上りの728D(→新724D)は、工事運休となる場合がある(今10月号時点では運休の予定はない)。
● 城端線:全列車ワンマン化。

近畿統括本部(アーバンネットワーク)
● JR京都線(東海道本線):土休日日中の京都~高槻間普通8往復を取りやめ、高槻始終着に短縮。
● JR神戸線(山陽本線):土休日午前中の須磨~西明石間普通4往復を取りやめ、須磨始終着に短縮。
● 琵琶湖線(北陸本線):日中の米原~長浜間新快速5往復を取りやめ、米原始終着に短縮。同区間は60分間隔に削減。
● 山陽本線・赤穂線:日中の姫路~相生~播州赤穂間普通4往復、相生~上郡間5往復を取りやめ。同区間は60分間隔に削減。
● 大和路線(関西本線):日中の奈良~加茂間快速4往復を取りやめ、奈良発着に短縮(いずれも、加茂での亀山発着列車への接続はない)。同区間は60分間隔に削減。

和歌山支社
● きのくに線(紀勢本線):紀伊田辺~周参見間の下り2341M・上り2338M、紀伊勝浦~新宮間の下り2325M・2337M・上り2325M・2342Mを土休日のみ取りやめ(平日は運行)。
● 和歌山線:日中の和歌山~粉河間4往復を取りやめ。同区間は60分間隔に削減。

福知山支社
● 山陰本線:園部~胡麻間の下り1191M・1193M・上り1190M・1192Mを土休日のみ取りやめ(平日は運行)。城崎温泉→福知山間424Mは、城崎温泉→豊岡間の土休日のみ取りやめ(平日は運行)。浜坂~鳥取間の下り549D(土休日運休)は、約19分繰り上げ(豊岡からの187Dからの接続時間は短縮される)。上り548D(土休日548K)は、約22分繰り上げ。

岡山支社
● 山陽本線:岡山~福山間下り快速〔サンライナー〕3737M・3739M(土休日運休)・上り5782M・5784M(土休日運休)は取りやめ(5782Mは、岡山→長船間(1982M)は引き続き毎日運行)。岡山(0時04分発)→倉敷間の5881Mが取りやめとなり(備前片上→岡山間(1987M)は引き続き運行)、同区間の最終は岡山23時37分発備中高梁行1851Mとなって、27分の繰り上げ。
●瀬戸大橋線(宇野線):現在金・土曜日のみ運行している、岡山→茶屋町間の9697Mを取りやめ。
● 津山線:岡山~津山間の下り970D・上り965D、岡山~金川間の下り2926D・上り2927Dを取りやめ。下り968Dは約23分繰り下げ(岡山発21時05分~23時06分の間が約1時間間隔になるように調整)。
● 桃太郎線(吉備線):下り737D・上り742Dを取りやめ。
● 福塩線(電化区間):福山→府中間の下り普通277M、福山~万能倉間の下り1249M・上り1252Mを取りやめ。万能倉折返しがなくなる。
● 因美線(智頭以南):美濃加茂~津山間下り1679D・上り1682Dを取りやめ。津山→智頭間上り680Dは約36分繰り下げ(津山→美濃加茂間は1682Dとほぼ同じ時刻になる)。

米子支社
 全体的に、最終列車の繰り上げが行われる。
● 山陰本線(米子以東:鳥取~倉吉間下り267D(土休日263K)・上り246D(土休日242K)・268D(土休日264K・米子~倉吉間は運行)、鳥取→青谷間下り249D(土休日247K)、倉吉~米子間下り245D(土休日243K)・265D(土休日運休・鳥取~倉吉間は運行)、上り244D(土休日240K)・270D(土休日266K)は取りやめ。鳥取→倉吉間下り243Dは倉吉→米子間を延長し、土休日運転の261Kと同時刻で運転(新261D(土休日新259K))、倉吉→米子間の普通列車の最終列車は、平日も土休日と同時刻になる(平日の倉吉発最終は約30分繰り上げ)。
 下り快速〔とっとりライナー〕3427D(土休日3425K)は普通列車に変更(新245D(土休日新243K))。上り快速〔とっとりライナー〕3424D(土休日3424K)は普通列車に変更(新244D(土休日新240K))。
 平日のみ運転の快速〔とっとりライナー〕3430D(出雲市始発)は普通列車に変更、米子→鳥取間は土休日の262Kと同時刻になり、倉吉→鳥取間の最終列車となって(倉吉22時36分発・新264D(平日のみ出雲市新148Dから直通・土休日新258K))、最終は約26分繰り上げ。米子→倉吉間の最終列車は、米子22時14分発倉吉行新266D(土休日新260K)となり、最終は約46分の繰り上げ。
 青谷→鳥取間250D(土休日246K)は米子始発に延長(新248D(土休日244K))。
● 山陰本線(米子以西):米子~出雲市・西出雲間下り137D(土休日135K)・157D(土休日151K)、上り136D(土休日135K)・154D(土休日152K)は取りやめ。出雲市21時58分発152D(土休日150K)は約26分繰り下げて出雲市→米子間の最終列車となり、最終は約46分の繰り上げ。米子→西出雲間の最終列車(普通)は米子22時29分発291Mとなり、最終は約44分の繰り上げ。
 出雲市→大田市間下り365Dは取りやめ。同区間の最終は出雲市21時41分発341D(浜田行 西出雲から最終)となり、約55分の繰り上げ。浜田→江津間上り376Dは取りやめ。浜田21時20分発340D(出雲市行)は約17分繰り下げて同区間の最終列車となり、最終は約68分の繰り上げ。
● 因美線(智頭以北):鳥取→智頭間665Dは取りやめ。鳥取21時20分発663Dは約28分繰り下げて同区間の最終列車となり、最終は約30分の繰り上げ。
● 伯備線:米子→根雨間5948D(土休日運休)は取りやめ。米子21時25分発834M(新見行)は米子→江尾間で約15分繰り下げて米子→根雨間の最終列車となり、最終は平日のみ約1時間4分の繰り上げ(土休日は逆に15分繰り下げ)。
● 境線:平日の下り1671D・上り1672D、土休日の下り1663K・上り1664Kは取りやめ。夜間に全体的な時刻の変更があり、平日は、下り1669Dが約41分繰り下げて最終列車となり、最終は約24分繰り上げ。上りは1670Dが約39分繰り下げて最終列車となり、最終は約22分繰り上げ。土休日は、下りは1661Kが約9分繰り下げて最終列車となり、最終は約45分繰り上げ。上りは1662Kが約15分繰り下げて最終列車となり、最終は約15分繰り上げ。

 また、若桜鉄道も最終1往復(1366D・1367D)が取りやめになり、最終が繰り上げになる。

広島支社
● 芸備線:三次→備後落合間364Dの備後庄原→備後落合間が取りやめ。
● 福塩線(非電化区間):下り1725D・上り1724Dの府中~吉舎間が取りやめ。
● 山陽本線:設備点検・保守工事のため、岩国~下関間で毎週月曜、午前中の列車で運休が発生する。下り3319M(岩国→新山口間は6319M、小月→下関間は6519Mとして運行)・3321M(新山口→下関間は6321Mとして運行)、上り3330M(下関→小月間は6330Mとして運行)。南岩国→小月間・小月→岩国間は、月曜日は2時間程度、運行間隔が空く事になる。

 全体を見た印象としては、本数が減る事自体一大事で地元の方は大変と思われるが、ヨソ者目線で見てしまうと、一部路線を除けば、大半は途中折返しや区間運転だったり、深夜帯だったりするので、「青春18きっぷ」を使っての長距離の乗り継ぎ旅行、とかいう点では、大げさなまでに一大事という感じはしなかった。
 しかし、その「一部路線」の一つ、福塩線(非電化区間)は、府中~吉舎間は5往復のみとなり、朝2往復の後は8時間以上、列車の運行がなくなる事になりました。JRがスタートした1987(S62)年4月1日時点の非電化区間は、下り14本・上り13本(上下・河佐発着の区間運転含む +当時も三次→吉舎間で通学対策の区間運転1本があった)の設定があったので、34年の間で60%以上、列車が削減された事になります。ローカル線だけでなく、「アーバンネットワーク」に属する区間でも、郊外では一気に30→60分間隔になってしまうのだから、状況が厳しい事には、違いはない。
 これで終わるのならまだマシかも知れないが、元々利用が「運営形態の見直しを検討する」としているJR北海道の路線並み、あるいはそれ以上に少ないかも知れないローカル線(特に中国地方の山間部)が多数ある上にこのコロナ禍だから、この先もまだどうなるか、解ったものではない。無論JR西日本だけ、JRグループだけの話でもなく、また地方だけの話でもない。この先、各地で本数の削減、果てには路線そのものの存在の危機も、起きるかも知れない。緊急事態宣言が終わっても、懸念される状況は続くと思います。
 
 なお、山陰本線・江南~田儀間は8月の大雨の被災で不通になっていて、代行バスが運行されているが、JR西日本の公式Webでは、10月2日(改正日)に運行を再開する予定、との事。

 会社線では、京阪が9月25日にダイヤ改正を実施。ここも減便になっていて、特急も日中は毎時4本に削減。快速急行が30分間隔で入るので、京阪らしいきれいな等間隔にはならず、日中(11~14時台くらい)は淀屋橋発が毎時00・13(または14)・30・43(または44)分発、出町柳発が毎時14・27・44・57分発と、少々間隔が乱れてしまいました。
 なお、特急の全列車の時刻を掲載しているのはプレミアムカーを連結しているから、のはずだが(ない列車も掲載している)、今改正から日中の快速急行もプレミアムカーの営業を行うので、快速急行も、プレミアムカー営業の列車は時刻を掲載すべきではないだろうか?
(主に淀屋橋発毎時16・46分発、出町柳発毎時05分・35分)
 この他、多摩都市モノレールは9月11日に改正。というか、コロナ禍で運休としていた最終電車が取りやめとなったため、最終電車が正式に繰り上げ。

営業案内
〔のぞみ〕の7号車は「S Work」車両となり、「スマートEX」「エクスプレス予約」利用で普通車指定席購入の場合のみ利用が可能となる。

特別付録 思い出の名車両たち 絶景鉄道カレンダー2022
 今年も翌年のカレンダーの発売シーズンとなって、鉄道各社からも相次いで発売のリリースが出ているが、JTB時刻表も例年通り、カレンダーが付録につきました。カレンダーを付けているからグラビアを取りやめているのか、グラビアを取りやめている代わりにカレンダーを付録にしているのか、両方なのかも知れない。
 今回は既に引退した、あるいは引退がアナウンスされているJR・私鉄の車両がテーマになっています。最終ページでは早くも2023(R5)年のカレンダー(1年分)も掲載。
 車両そのものはおくとして、実際に(自己満足にすぎないが)Myカレンダーを自作している者としては、カレンダーって、(業務用を除けば)やはり季節感が欲しいよねと思う。私も今、遠出ままならぬ状況もあって、神奈川県の鉄道を題材にした来年のMyカレンダーの素材づくり(撮影)を進めているが、季節感が出ている写真を撮るのは、個人レベルでは結構大変だよねえ、と思う。その点、この付録もそうだし、市販のどのカレンダーも、(当然だが)季節感が出ていて、うらやましいなあと思っています。ただ、雪景色がないなあ。
 とにもかくにもオリ・パラが終わったので、2年連続の変則日程は終了し、来年の祝日は通常通り。GWを見ると、来年は祝日の配置が非常に良く、5月2・6日に休みを取れると、4月29日~5月8日に10連休となります。例年なら「最大10連休!さあ遠くに出かけよう!!」と、交通事業者や旅行業界が大張り切りになる、はずなのだが…。それでも来年は、少なくとも去年・今年よりは良くなるはずだし、良くなって欲しい。混雑(個人的にはウィルスがなくてもイヤだが)するかどうか解らないが、3年ぶりに活気あるGWが戻ってきて欲しいと思います。
(再来年も5月1・2日に休みを取れれば8連休。大企業だと5月1日はメーデーで休み、という所が多いはずで、より簡単に遠出する旅行ができるのではないか)

 次号11月号は、例年通りなら冬の臨時列車の発表があります。どの程度の設定があるのか。
 ところで、10月6日には「よん・さん・とお」の復刻版が発売されるらしい。これ楽しみ!後は、各新幹線開業時(国鉄時代の上越新幹線あたりまでは)の時刻表の復刻版も出してもらえると、とても嬉しく思えると思います。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《今日のニュースから》 カッコ内は新型コロナウィルス関連
26日 F1 ルイス・ハミルトン 前人未踏 通算100勝達成
(コロナ禍で困窮 イスラム教徒支援 「ハラル」認証食品配布)
27日 御岳村噴火災害から7年 長野県王滝村で犠牲者追悼
(米バイデン大統領 ワクチン3回目接種)
28日 日銀 黒田総裁 在任期間3115日 歴代最長
(緊急事態宣言下の泥酔・個人情報紛失 都職員に停職1ヶ月の懲戒処分)

 緊急事態宣言終了は良いが、その前に、台風16号が日本列島に迫ってきています。金~土曜日あたりに最接近となるようで、大きな災害にならなければ良いが。

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