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zoom RSS 1629 2016年度年末年始 航空利用データ分析

<<   作成日時 : 2017/01/05 22:00   >>

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 2016年度の年末年始の航空利用のデータが、昨日から今日にかけて相次いで発表されました。例年通り、データから利用状況を読み解いていきたいと思います。
 ANAとFDAは昨日、他は今日、リリースを確認しました。今年度は12月22日(木)〜1月3日(日)が対象、クリスマスが3連休になったためか、前シーズンより3日多くなっています。

 会社によって呼び方が若干違うが、「座席数」「旅客数」「利用率」で統一します。国際線は「日本発」「日本着」で統一。
 注記以外は、コードシェア販売分の扱いは記されていません。カッコ内は前年比。「ピーク」は各社が発表している日付をそのまま表記、基準は様々です。
※注記以外は、コードシェア販売分の扱いは記されていない カッコ内は前年比

ANA
 国内線 座席数2,413,518席(97.7%) 旅客数1,799,689人(106.6%) 利用率74.6%(+6.2%)
 国際線 座席数451,530席(109.7%) 旅客数376,086人(114.7%) 利用率83.3%(+3.6%)
 国内線は座席数が全体的に減って(A321就航があるのか)、特に北海道路線は10%近くも減少しました。旅客数も北海道路線は前年比マイナスになったが、全方面で座席数の前年比を上回りました。東北・北陸路線は利用率67.5%と唯一70%割れで、北陸新幹線の影響は間違いないでしょう。一方で関西路線が82.5%と図抜けて良かった。他は70%台で、沖縄路線が76.9%と高率でした。
 ピーク(利用率が85%を越えた日)は、下りが12月28〜31日(29日96.1%)、上りは1月2・3日(3日95.7%)。上下トータルでは、24日が56.1%と低率でした。
 臨時便は羽田〜新千歳・沖縄・八丈島で13便運航。
 国際線は、全体では路線の開設が相次いだため、前シーズンに続いて座席数が10%近く増えています。旅客数は中国路線が128.3%、欧州路線も122.3%と前シーズンより大幅に増えました。インバウンド需要が多かったとみているようです。一方北米路線は、方面別では唯一前年比割れ(94.0%)でした。ニューヨーク・シカゴ路線の一部が羽田発着になったのに、今シーズンに限っては、好影響は与えなかったようです。
 ピークは、日本発が12月22・23・28〜30日及び1月3日(29日93.4%)、日本着が12月22・23日及び1月3日で、3日が88.3%と最も高いが、22日87.3%、23日も86.6%と高率でした。やはりインバウンドか(欧米だと、クリスマス休暇直前)。臨時便の運航はなかったようです。


JAL
 国内線 座席数1,459,115席(100.1%) 旅客数1,159,041人(110.4%) 利用率79.4%(+6.6%)
 国際線 座席数382,126席(95.1%) 旅客数341,459人(99.0%) 利用率89.4%(+3.6%)
(国際線は他社運航コードシェア便含む)
 国内線は今シーズンからHAC運航路線も含まれる事になったが、北海道路線の座席数は減りました。ただしこちらは、旅客数は前年を上回りました。全方面、旅客数は前年を上回っています。こちらも利用率が一番良かったのは関西路線で90.1%。東北北陸路線が71.9%と低かったのは、こちらもやはり北陸新幹線の影響でしょう。
 なお今シーズンのJALは、平日に入った1月4日(昨日)も参考で利用率を公表していて(だからリリースが1日遅くなったのか?)、対象期間中のピーク(利用率90%以上)は下りが12月28〜31日(29日97.3%)、上りは1月3日(95.4%)だが、4日の上りが96.8%で対象期間を上回りました。24日の上りが62.5%と低調でした。
 臨時便は羽田〜新千歳・出雲・福岡・長崎・宮崎・鹿児で38便運航。前シーズンが8便だったから、大幅に増えています。
 国際線は、中国路線の座席数が前年比83.8%とかなり減りました。またホノルル線は座席の減少以上に旅客数も減少し、搭乗率は87.9%とふるいませんでした。欧州線は座席提供数は減ったが、旅客数は逆に増えています。
 国際線も4日の利用率を参考で公表していて、対象期間中のピーク(搭乗率90%以上)は日本発・日本着共12月22・23日と1月2・3日、着は加えて27〜30日だが(発3日95.8%・着96.1%)、4日の日本発が92.9%、着は94.2%と対象期間全日を上回っています。内際とも、1日余分に休みを取って、という利用者が多かったのか。ピークの傾向が、これまでとかなり違う。
 臨時便はなく、チャーター便は成田〜フェアバンクス(アラスカ州)4便、成田〜コロール(パラオ)1便を運航。 
 
JTA
 座席数137,675席(103.2%) 旅客数108,822人(110.4%) 利用率79.0%(+5.1%)
 座席数を上回る旅客数の増加で、利用率がかなり良くなりました。臨時便は那覇〜宮古18便で、前シーズンは8便だったから大幅に増加。那覇〜石垣2便。

RAC
 座席数25,363席(111.2%) 旅客数18,215人(114.8%) 利用率71.8%(+2.2%)
 DHC−8−Q400導入で座席数が増えました。それ以上に旅客数が増えたので、利用率が向上しています。臨時便は那覇〜南大東5便、那覇〜北大東3便、南大東〜北大東3便。

JAC
 座席数75,418席(77.6%) 旅客数48,099人(84.6) 利用率63.8%(+5.3%)
 座席数が大幅に減っているが(福岡〜宮崎線がJ−AIR(JAL)運航になったからか)、旅客数はそこまでは落ち込まず、利用率は改善しました。臨時便は、今年度もなし。


SKY
 座席数291,342席(102.1%) 旅客数256,022人(110.3%) 利用率87.9%(+6.5%)
 全ての数値ががいずれも上向き、復調傾向と言えます。
 ピークは下りが12月29日の98.3%、上りが1月3日の98.2%。上下トータルなら、全日80%以上。3日は下りも92.6%あり、トータルでは95.4%で最高でした。


ADO
 座席数98,873席(92.3%) 旅客数83,342人(115.8%) 利用率84.3%(+17.1%)
 座席数がかなり減ったが、旅客数は大幅増、従って利用率も急激に良くなりました。
 ピーク(95%以上)は、下りは12月27〜31日(29日98.7%)、上りは1月3日の97.5%でした。
 今年度は臨時便はなかったようです。 


SNA
(ANA販売分は含まず)
 座席数97,176席(100.0%) 旅客数74,401人(105.3%) 利用率76.6%(前年度との比較は不可)
 SNAは1年間で定期便のダイヤの変動がなかったので、座席数はほぼ変わらず。旅客数は増えたから、利用率も良くなっています(前シーズンは計算上72.7%)。
 ピークは下りが12月29日の98.6%、上りが1月3日の98.0%。元日の下りが94.7%と高率なのが目を惹く。一方12月24日は上下とも50%を割り込みました。
 臨時便は羽田〜長崎線を12月28〜30日と1月3日に運航(2日も運航予定だったが、欠航)。


SFJ
 座席数66,379席(104.2%) 旅客数60,766人(110.5%) 利用率82.5%(+4.7%)
 座席数以上に旅客数が増えて好調だったと見ます。 
 全体的なピークは下りが12月29・30日の99.1%、上は1月3日の98.9%。羽田〜関西、中部〜福岡は上りのピークは12月、羽田〜山口宇部・福岡線の下りのピークは1月1日でした。


FDA
(JAL販売分を含む)
 座席数73,645席(115.42%) 旅客数47,953人(126.0%) 利用率69.9%(+5.9%)
 一部路線で増便が行なわれたため、座席数が増えました。旅客数もそれ以上に伸びています。
 FDAは路線別のデータを公表しているが、利用率で一番良かったのは新潟〜福岡線の84.9%。E170が1日1便の路線、という事もあるが。静岡〜鹿児島線も82.8%と高率でした。一方で名古屋〜花巻・山形線は60%を割りました。ただこの期間中、青森線も含めて増便された事もあるでしょう。名古屋〜北九州線は62.0%だが、前シーズンが50.4%と目立って低かったから、これでもかなり良くなりました。全体的に、前シーズンよりかなり良くなった路線、逆にかなり減った路線と、明暗が路線毎にくっきり分かれた感があります。
 なお、静岡〜札幌(新千歳・丘珠)は冬期休航。
 ピークは、名古屋・静岡・松本は発が12月29日、着が1月3日。新潟は逆に発が1月3日、着が12月30日。


APJ
 国内線 座席数138,960席(99.4%) 旅客数121,882人(98.5%) 利用率87.7%(△0.8%)
 国際線 座席数82,980席(130.1%) 旅客数74,657人(130.2%) 利用率93.4%(△0.5%)
 国内線ははっきり横ばい。ピークは下りが12月29日の91.9%、上りは1月3日の92.7%。抜きん出て良かった日はないが、前日両方向とも80%を割った日もありませんでした。
 国際線は沖縄・羽田〜ソウル線の開設などもあり、引き続き座席数・旅客数とも30%以上の伸びになっています。ピークは日本発が12月31日の95.4%、日本着が12月29日の91.5%。12月22日上りが80%を割ったが、全体的には利用率の差があまり大きくなく、なだらか(特に着)。


JJP
 国内線 座席数195840席(91.0%) 旅客数164,919人(94.1%) 利用率84.2%(+0.8%) 
 国際線 座席数18,360席(147.9%) 旅客数15,154人(169.4%) 利用率83.3%(+10.6%)
 国内線はこの1年間新路線がなく(関空〜熊本線が休止)、座席提供数、旅客数が減少です。搭乗率は良くなりました。ピークは、下りは12月30日の95.5%、上りは1月3日の92.9%。80%を割る日が上りのみ数日あるのは、どうしてだろう?
 国際線は逆にマニラ路線の開設が相次いだため、座席数が増えました。旅客数がそれ以上に増えて、利用率も大幅に良くなっています。ただしピークは、日本発は12月29日の96.7%だが、日本着は1月3日の84.8%で、90%を割り込みました。25〜27日の日本着が60%前後と低率。


VNL
 国内線 座席数39,240席(91.6%) 旅客数34,143人(89.2%) 利用率87.0%(△2.3%) 
 国際線 座席数50,220席(153.3%) 旅客数44,048人(158.8%) 利用率87.7%(+3.0%)
 VNLは今シーズンから、「旅客数」→「予約数」、「利用率」→「予約率」と呼び方が変わりました。何か違いがあるのか?
(ここでは他社と統一)
 国内線は現在は3路線しかなく、成田〜新千歳路線で増便はあったものの、座席数、旅客数が共に大きく落ち込みました。ピークは、下りは12月30日の97.4%、上りは1月3日の96.4%。12月24日が上下とも80%を割りました。
 国際線は沖縄〜台北・成田〜セブ路線(12月25日〜)の開設もあり、前年度比で50%以上の増です。なお、台北〜ホーチミンシティ間がこの数値に含まれているのかは解りませんでした。ピークは、日本発は12月29日の96.7%、日本着は1月3日の91.9%。なぜか全ての日で、日本着が日本発を下回りました。「予約率」である事と、関係があるのか?


SJO
 国内線 座席数28,350席(170.5%) 旅客数25,334人(171.5%) 利用率89.4%(+0.6%) 
 国際線 座席数4,914席 旅客数3,708人 利用率75.5%
 国内線は成田〜新千歳線の開設もあって、座席数・旅客数とも70%の増。ピークは、下りは12月27日の97.4%、上りは1月3日の98.5%。
 ピークは、国内線の下りは12日(99.7%).、上りは15日(99.8%)。全体的にハイアベレージで、上りは期間中全日95%以上、90%を割ったのは8月20・21日の下りのみでした(21日は77.4%と低かった)。
 国際線はこの春のスタートなので前年との比較はないが、利用の傾向が他社とはっきり異なります。利用率が90%を越えた日がなく、特にピークと呼べる日もありません(日本発12月25日88.9%、日本着12月27日88.4%)。12月28日と1月1日の日本着は50%を割っています。「中国からのツアー客が中心で、日本の正月休みの影響は出ていない」としています。


 全体の傾向として、国内線は北海道路線が各社とも座席数を減らしているのは、クリスマスの前後の、新千歳空港の大雪による混乱の影響と考えられます。北海道新幹線の影響はないと思っているが。
 LCC勢はお盆と同様、国内線は頭打ちの傾向が見られました。ただしAPJは新千歳を新たな拠点として、道内路線や道内他空港〜本州間路線の展開を行なうと発表、VNLも2月19日より成田・関空〜函館路線を開設します。今後は北海道が注目されるディスティネーションのかと思います。
 国際線は、インバウンドが完全に無視できなくなりました。SJOが典型だが、ANAやJALの利用動向にも、この影響がはっきり見て取れます。通常期も含めて、今後の戦略に注目。LCC勢は、思うのだけれど、成田や関空などからの路線を安く提供できても、現状の各社の路線網だと、地方都市ではその恩恵をあまり受けられないと思う。国際線接続の意味でも、国内線の展開が期待されているのではないか。
 次はGWに分析を行ないます。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


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