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zoom RSS 1687 2017年度GW 航空利用データ分析

<<   作成日時 : 2017/05/09 22:00   >>

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 2017年度の年末年始の航空利用のデータが、昨日から今日にかけて相次いで発表されました。例年通り、データから利用状況を読み解いていきたいと思います。
 今年度は4月28日(金)〜5月7日(日)の10日間が対象。今年度も日並びが良く、「最大9連休」と各社とも盛大にPRしていました。一方で北朝鮮情勢が急にキナ臭くなり、韓国線はどうなる?とかいった報道もありました。事前には影響が出ていないと航空各社は言っているが、実際の所はどうなったのでしょうか。

 会社によって呼び方が若干違うが、「座席数」「旅客数」「利用率」で統一します。国際線は「日本発」「日本着」で統一。
 注記以外は、コードシェア販売分の扱いは記されていません。カッコ内は前年比。「ピーク」は各社が発表している日付をそのまま表記、基準は様々です。
※注記以外は、コードシェア販売分の扱いは記されていない カッコ内は前年比

ANA
 国内線 座席数1,876,387席(101.0%) 旅客数1,380,160人(108.4%) 利用率73.6%(+5.0%)
 国際線 座席数352,044席(106.6%) 旅客数271,189人(108.2%) 利用率77.0%(+1.1%)
 国内線は、座席提供数は北海道及び九州路線が微減だったが(A321導入のためか)、旅客数は全方面で前年を上回りました。利用率も全方面で70%台に乗っています。関西路線が77.8%で一番高い。
 ピーク(90%台)は、下りが5月3日(96.2%)、上りは3日と6・7日(7日96.8%)。1日上りが43.6%と低率でした。
 臨時便は羽田〜沖縄の1便を運航。
 国際線は、欧州路線の旅客数が前年比122.0%と大幅に増えたが、前年はテロの影響が出ていたので、その反動もあると考えられます。欧州とアジア・オセアニアは訪日需要も多くなったとしています。中国線が66.0%と低迷しました。
 ピーク(88.0%以上)は、日本発は4月28・29日と5月3日(29日93.5%)、日本着は5月6・7日(7日95.0%)。
 臨時便の運航はなかったようです。
 国際線の方面分けは、特にアジア・オセアニアは中国以外の全部をひっくるめているが、現状ではおおざっぱ過ぎないか?極東、東南アジア、オセアニアはそれぞれ状況が異なるはず。国際線はこの数年で路線数が急激に増えているし、旅客数でもついにJALを上回ったという状況にあるなら、方面をより細分化して公表する必要も出てきているのではないでしょうか。
 
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JAL
 国内線 座席数1,132,286席(102.2%) 旅客数882,936人(110.7%) 利用率78.0%(+6.0%)
 国際線 座席数296,283席(99.0%) 旅客数人(100.7%) 利用率83.3%(+1.4%)
(国際線は他社運航コードシェア便含む)
 国内線は、座席提供数は関西路線及び沖縄路線が微減だったが(関西路線はE190導入があるか)、旅客数はこちらも全方面で前年を上回りました。東北・北陸路線と沖縄路線が共に80.6%に乗っています。
 ピーク(90%台)は、下りが4月29日と5月3日(3日97.8%台)、上りは5月3日と5〜7日(6日97.0%)。こちらも1日上りが48.3%の低率になりました。
 臨時便は羽田〜出雲4便、羽田〜沖縄1便。
 国際線はB787−9の導入が進んだからなのか座席数は微減だが、旅客数は中国線以外で座席提供数を上回る伸びになって、利用率は向上しています。欧州と韓国は前年比110%以上、利用率が90%台で、インバウンド需要が多かったとしています。
 ピーク(90%台)は日本発が4月28〜30日と5月2・3日(29日96.9%)、日本着は5月5〜7日(6日98.3%)。
 臨時便は成田〜グアム4便、チャーター便は成田〜コロール(パラオ)4便。
 
JTA
 座席数107,900席(104.7%) 旅客数87,541人(112.9%) 利用率81.1%(+5.9%)
 前年はやや低迷だったが、今年は利用率が80%台に回復しました。前年運航がなかった臨時便、今年は関空〜沖縄6便・中部〜沖縄4便、沖縄〜石垣2便。

RAC
 座席数20,390席(112.7%) 旅客数15,434人(114.1%) 利用率75.7%(+0.9%)
 DHC−8−Q400導入が進んだからか座席数が増えたが、旅客数がそれ以上に増えて利用率が良くなりました。臨時便はなし。

JAC
 座席数52,708席(82.7%) 旅客数37,678人(85.6%) 利用率71.5%(+2.4%)
 一部路線のJAL(J−AIR)移管が行なわれたためか、座席数は前年に続いてかなり減少しています。臨時便は鹿児島〜奄美2便、鹿児島〜沖永良部6便。

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SKY
 座席数235,410席(110.3%) 旅客数198,665人(105.0%) 利用率84.4%(△4.2%)
 座席数の伸びに旅客数が追い付いていないが、引き続き復調傾向にあると言えると思います。ピークは下りが5月3日(97.4%)、上りが5月6日(98.5%)。下りは全日70%以上でした。

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ADO
 座席数85,767席(99.2%) 旅客数71,771人(106.5%) 利用率83.7%(+5.7%)
 座席数は微減ながら、旅客数はかなり増えました。ピーク(96%以上)が下りが5月3日(99.2%)、上りが3日と5〜7日(6日99.6%)。こちらも下りは全日70%以上です。

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SNA
(ANA販売分は含まず)
 座席数76,629席(105.7%) 旅客数61,283人(111.8%) 利用率80.0%(前年度との比較は不可)
 熊本地震の影響も癒えて、全体の利用はかなり上向きました。ピークは下りが5月3日(99.2%)、上りは5月6日(98.5%)。1日上りは44.1%と低迷。5月6・7日に羽田〜長崎線で臨時便計4便を運航。

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SFJ
 座席数57,049席(101.9%) 旅客数48,114人(110.6%) 利用率84.3%(+6.7%)
 他社とはやや違った傾向が出ていて、下りのピークが4月29日(92.9%)、上りは5月6日(98.5%)。3日は上り(92.7%)の方が下り(86.7%)より高くなりました。羽田〜北九州・関空の下りのピークは4月28日。

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FDA
(JAL販売分を含む)
 座席数55,966席(105.5%) 旅客数44,243人(116.4%) 利用率79.0%(+7.4%)
 昨年も4月28日〜5月7日を対象。従って去年は日曜日だった8日を含んでいないので、この点をやや割り引く必要がありそうです。
 FDAは路線別のデータを公表しているが、利用率が一番良かったのは、新路線の山形〜新千歳線(84.7%)でした。逆に静岡〜札幌(丘珠)線が66.7%と一番低くなったのはやや期待外れ?昨年の静岡〜新千歳線は62.6%だったからこれでも良くなっているが。
 ピークは、名古屋(小牧)発着は発が5月3日(96.3%)、着が6日(97.0%)。静岡発着は発が5月3日(97.6%)、着が7日(98.0%)。松本発着は発が5月3日(99.6%)、着が7日(99.2%)。新潟発着は発が5月6日(98.0%)、着は4月29日(97.4%)。

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APJ
 国内線 座席数98,640席(83%) 旅客数91,090人(83%) 利用率92.3%(△0.5%)
 国際線 座席数68,400席(115%) 旅客数60,273人(114%) 利用率88.1(△0.5%)
※ APJは、前年比のパーセントは小数点以下を省略して公表
 国内線は成田〜新千歳・沖縄線が休止になったため、座席数・旅客数が大幅な減少になりました。ピークは下りが5月3日(95.1%)、上りが7日の95.3%。上下とも全日、搭乗率が85%を上回りました。
 国際線は沖縄〜バンコク線の開設もあったが、伸びはやや鈍化傾向かも。ピークは日本発が5月3日(95.6%)、日本着が7日(91.8%)。

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JJP
 国内線 座席数174,060席(106.6%) 旅客数147,115人(105.5%) 利用率84.5%(△0.4%) 
 国際線 座席数21,600席(84.5%) 旅客数19,090人(97.5%) 利用率88.4%(+7.8%)
 国内線はほぼ横ばいか。ピークは下りが5月3日の90.5%で、90%を越えたのはこの日だけでした。上りは6日(92.6%)。
 国際線は中部発着路線が減便になって、座席数は大幅に減少しました。ピークは下りが4月29日(96.8%)、上りが5月7日の95.3%。

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VNL
 国内線 座席数56,880席(179.5%) 旅客数48,507人(173.1%) 利用率85.3%(△3.1%) 
 国際線 座席数39,600席(137.5%) 旅客数34,132人(141.0%) 利用率86.2%(+2.2%)
 今日発表になりました。今シーズンは再び「提供座席数」「総旅客数」という呼称になっています。
(ここでは他社と統一)
 国内線は函館への就航、関空〜成田・奄美大島線開設があって、座席数・旅客数が共に大幅に増えました。ピークは下りが5月3日(96.1%)、上りが6日94.2%。
 国際線も成田〜セブ線就航で、座席数・旅客数ともに増えました。ピークは日本発が5月3日(96.0%)、着が6日(95.3%)。日本発は終始80%以上をキープしていたが、日本着は5月2日までは70%台に留まっています。インバウンド需要が、ここは少ないのかも知れない。

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SJO
 国内線 座席数22,680席(120.4%) 旅客数16,547人(104.7%) 利用率72.9%(△11.5%) 
 国際線 座席数7,560席(181.8%) 旅客数6,516人(164.4%) 利用率86.1%(△9.2%)
 国内線は広島線・佐賀線が好調、としているが、何しろ4路線5便しかないので…。座席数はかなり増えたが、利用率は大きく下がりました。なぜか上下で利用率がアンバランス。下りは70%を上回った日がないのに、上りは5月2日以降が全日90%以上(6日97.7%)。1日以外は全て、上りの方が下りより高い。
 国際線は天津・ハルビン線開設で座席数が大幅に増えたが、旅客数の伸びはやや追い付かなかった。ピークは日本発が5月1〜3日(3日97.9%)で、日本着は前半が好調だったとしています(4月28日94.2%)。他社とはっきり異なり、日本着5月5〜7日は70%前後に留まっています。国際線はやはりインバウンド需要が主力という事でしょう。

 以上、簡単ながらGWの航空利用状況をまとめて、感想を記してみました。
 国内線は、LCC以外は総じて好調と見えました。報道では桜の開花と重なったため、特に北へ行く路線が良かったという事のようです。前年の熊本地震の影響もほぼ癒えてきたとみて良さそうです。5月3日が上下ともかなり利用率が高くなった、というのが特徴でしょうか。
 国際線は、懸念された韓国線も朝鮮半島情勢の影響はなかったそうで、まずは何よりだったと思います。欧州路線もテロの影響は取りあえずぬぐえたようだが、どちらも今後このまま行ってくれるかどうか、注視しなければならないでしょう。
 LCC勢は、今回の数字だけを見たら、やや伸びが鈍っているかも知れない。特に成田発着の国内線を減らしたAPJは、ANAの傘下に入った事もあって、特にVNLとどのように棲み分けを行なっていくのか、やや気になる点でしょうか。
 次回はお盆休みです。国内・海外とも、何事もない事を祈ります。

 鉄道は、東海道新幹線は5月3日の利用者が約441,300人で、民営化以降の30年で最高だったそうです。九州新幹線は地震の影響から立ち直って33%増、全体では9%増、との事。
 高速道路は、5月3日の名神高速で、関ヶ原ICを先頭に51.3qの渋滞が発生したそう。なんだか5月3日って、空も陸も大混雑だった模様。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


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《今日見た・聞いた・思った事》
 京成電鉄が、今年度の設備投資計画を発表しました。
 京成上野駅が今年からリニューアル工事に入る事になり、別にリリースが出ました。「日本の玄関口・都心側ターミナル」としての機能の充実を図るべく、観光案内所の新設。ウォークインタイプのカウンター新設、幅広自動改札機の増設、ライナー券発券カウンターの拡張、券売機周りのリニューアルを実施。また改札外コンコースで店舗のリニューアルやオムツ替えスペースの新設、改札内トイレの全面リニューアルを実施。また他交通機関への動線を明確化。全体的には「上野の杜」を感じさせる駅空間を創造する、という事。再来年3月完成予定。
 車両面では3000形8連3本を新造。ひょっとしたら3600形も置き換えが始まるのかも知れない。3000形は2003(H15)年デビューなのでもう15年、そろそろ新系列という話が出ても良い頃ではないでしょうか。他にスカイライナーAE形で車イススペースを増設し、防犯カメラを更新。
 この他、日暮里駅にホームドア新設、非常通報ボタンのC−ATS連動化、耐震補強・法面補強工事を継続して実施、各駅でトイレのリニューアルやバリアフリー化を実施。
 京成立石駅付近の立体化で引き続き用地買収や準備工事を実施。先日見た限り、用地買収は一部で相当難航しているように見えて、完成まではまだまだ数年の時を必要としそうです。これが完成すると、押上〜成田空港間(スカイアクセス経由)で踏切は高砂の1ヶ所だけになるのだけれど。
 総額157億円は、前年度より33%増。

《今日のニュースから》
 7日 アジア開発銀行年次総会閉幕 AIIB・民間金融機関と連携を強化 
 8日 ダッカ事件 バングラディッシュ元司令官と乗客 初対面
 9日 東京駅にイスラム教徒礼拝室設置 JR東日本発表

 JR東日本は同時に、E5(H5も)・E6系車内に荷物置き場設置、チャイナ・エアやJALと提携して旅行商品発売、「現美新幹線」「とれいゆ つばさ」などの乗車券をセットにした商品の発売など、インバウンド向けの戦略を発表しています。
 フランス大統領選挙はマクロン勝利で決着が付きました(奥さんは25歳年上、なんだって!)。取りあえずヤレヤレ、なのかも知れないが、課題は山積。それにしても、もしルペンが勝っていたら、イスラム教徒の排斥が加速化していたかも知れません。まして駅にイスラム礼拝室設置なんて発想、到底あり得ないでしょう。日本では「イスラム女子」が増えているのだそうで、イスラム教徒にとって、日本は数少ない「ユートピア」となり得るのか?

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