№2201 JTB時刻表2020年9月号(JTBパブリッシング)

「JTB時刻表2020年9月号」、一昨日25日に発売になりました。
 JTB版の表紙は今月が、東海道新幹線N700S系。

 今月号はグラビアが4ページに減らされたうえ、「のりもの情報局」とプレゼントコーナーがなし。やはり新型コロナウィルス感染禍の影響が、時刻表の紙面構成そのものにも出てきています。

ニューフェイス列車カタログ2020
「しっかり感染予防対策をして…」のフレーズもまた、現状を象徴している…。

 N700S系は、よくよく見るとN700A系との違いも見つかるが、パッと見ではよく解らない。質的な部分ではソフト・ハード共に改善が見られるが、運用がN700A系と基本的には共通だし、基本的には増備車両、という位置づけなのかと思う。
 コンセントがひじ掛けにあるのは、便利かもしれない。
 今回はそもそも、過去の0系→100系→300系→700系→N700系、のような劇的な変化ではない。特に東海道区間だと、今以上の劇的な速度の向上はもう無理だし、サービス面でも、全く目新しいというものは、見られない。本当は、東京~博多間直通〔のぞみ〕くらいはバーコーナー程度は欲しいと、今でも思っているが…。リニア新幹線開通までは、東海道区間はN700系シリーズで統一、という姿でいくのだろう。リニアの行方が少々怪しくなってきているが…。

 しなの鉄道SR-1系は先日小諸で見て、№2187で出しました。一般の列車は、限定運用だろうか。
 箱根のケーブルカーは、1995(H7)年にひとつ前の世代がデビューしたからまだ四半世紀しか経っていなくて、取り換えがずいぶん早いなと思った。電車の2000形より新しかったのだが、輸送力増強の必要が出てきて、早めの取り換えとなったのかも知れない(その効果が、しばらくは出そうにないのが歯がゆい)。ロングシートのケーブルカーは、他国も含めてあるのだろうか?
 TXのTX-3000系は、鋭角の正面ではあるものの、TX-1000・TX-2000系に比べると、おとなしくなったと思う。TXは、開業時は直流専用のTX-1000系を造ったが、それ以降は増備は、交直両用のTX-2000系だけだった。守谷より北の交流区間の需要が伸びている、という事だろう。
 他の話題の列車に「WEST EXPRESS 銀河」があるが、既に6月号で特集していたのだから、改めて出す必要はなかったと思う。それなら、10月デビューのJR北海道261系「はまなす」編成を出した方が良かった。外観だけでも。

特集のページ
「NEWS」の列車イラスト、今月号はTX-3000系。

 そのJR北海道の261系「はまなす編成」を使用した、特急列車の時刻が発表になっています。「臨時列車」としているが、全て定期列車の車両を変更し、「北海道鉄道140年記念」の名称を頭に着けて運行。

10月24・25日 〔オホーツク1号〕〔大雪4号〕
10月31日・11月1日 〔おおぞら3・8号〕 ※一般車両1両増結
11月7・8日 〔北斗19・6号〕 ※一般車両2両増結
11月14・15日 〔宗谷〕〔サロベツ4号〕
(全列車グリーン車なし)

 また、〔36ぷらす3〕の時刻も発表になっています。10月16日の鹿児島中央発から運行開始、11月いっぱいまでは、金曜日が鹿児島中央→宮崎、土曜日が宮崎空港→別府、日曜日が大分→博多、月曜日が博多~長崎往復。
 日曜日の列車は門司港まで入る。乗降扱いはないのになぜなのか。門司港の駅を見せたいなら、営業の停車にしても良いはずだ。

 ハウステンボスで開催予定だった「九州一花火大会」(9月19日)の臨時列車が掲載になっているが、25日に中止が決定し、臨時列車も取りやめがJR九州から発表になっています。

 会社線は、上高地発着の路線がいくつか掲載になっているが、渋谷~上高地間は既に運休になっています。
 関東大手私鉄のライナー列車(THライナーはない)を掲載。〔京王ライナー〕は現状の特別ダイヤが反映されていて、平日上りの京王八王子発90・92号、橋本発94号を運行、下りの京王八王子行13号(新宿発0時)、橋本行43号(新宿発0時20分)は運休。

本文
「7月豪雨」の影響が、本文にも現れてきました。
 肥薩線は、八代~吉松間の全ての列車の掲載がなくなりました。代行バスもなし(走れる状況ではない)。くま川鉄道は今の所、全列車掲載のまま。
 久大本線は、豊後森~由布院~向之原間の代行バスの時刻を掲載。豊後森~由布院間は、毎日運転の〔ゆふいんの森〕2往復と接続するノンストップ便と、各停便7往復の運行。各停便は普通列車より1往復少ないし、豊後森での接続があまり良くない。由布院~向之原間は、下り15本・上り13本+庄内止まり1本。特急は、〔ゆふ〕は1・2・5・6号が日田、3・4号が豊後森折返し、〔ゆふいんの森〕1・2・5・6号は豊後森折返し(9月23~25日は〔ゆふ〕で運行)。
 飯田線の水窪~平岡間は網掛け。JR東海のWebに拠れば、平日のみ水窪~大嵐間に朝夕1往復ずつ臨時列車を運行中。〔伊那路〕は全区間取りやめ。

〔WEST EXPRESS 銀河〕は、やはり本文の掲載がなくなりました。
(9月11日に運行を開始するが、当分は日本旅行の旅行商品のみでの販売となり、普通に駅で指定券を購入できる列車にならない)
〔諏訪しなの2020号〕(9月20日名古屋→富士見、21日富士見→名古屋で運行予定だった)は、JR東海から取りやめが発表になっています。

 秋の臨時列車が発表になりました。全部運転できればいいけれどと思うが。
〔紅葉海里〕(もみじかいり)が11月18日、新潟~弥彦間で運行。新潟→弥彦は、新潟→新発田→新津→東三条→弥彦と大回り。弥彦→新潟は越後線経由。どちらも、途中乗降扱いを行う列車はない。
(全車指定席なので指定席料金が必要だが、全区間新潟近郊区間内なので、運賃は両方向とも、片道770円でOK)

 山陰本線・香住~浜坂間は10月27~29日、日中の〔はまかぜ〕1往復と快速・普通5往復が運休になり、代行バスを運転。
(集中工事のため。代行バス時刻はまだ発表されていない)

 大井川鐵道の家山~千頭間は、8月28日より普通電車のみ運行を再開(臨時急行は引き続き運休)。

 JR西日本は、9月1日からの定期特急の減便発表しています。特に〔はるか〕は日中の全列車が運休になり、運行されるのは、下り1・3・7・11・15号と47・51・55・59号、上り2・4・8・12号と44・48・52・56・60号の、合計9往復のみ。〔サンダーバード〕〔こうのとり〕に〔つるぎ〕(土休日のみ)も一部運休が発生。この他、航空もANAやJALが9月中の大幅な減便を発表しており、高速バスも相当数が運休や減便になったり、継続する路線があります。まだまだ、乗り物にとって辛い時期が続きそう。JTB時刻表のグラビア企画の予告が、今月号に続いて来月10月号でも発表されていないのも、交通業界全体を覆い続ける沈滞ムードを反映したものでしょうか。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


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 上で書いた〔36ぷらす3〕だが、時刻表をよく読むと、土曜日の宮崎→大分行程は〔にちりん14号〕、日曜日の大分~小倉間は〔ソニック〕5本・小倉~博多間は〔ソニック36号〕、月曜日の博多~長崎は、上下とも〔かもめ〕3本と〔みどり〕1本、同じ「特急」に相当抜かれるダイヤになっています。
 九州の「D&S列車」各列車、あるいは四国の〔志国の土佐 時代の夜明けのものがたり〕(上りは〔あしずり12号〕に抜かれる)や、西日本の〔WEST EXPRESS 銀河〕にも言えるが、最近各地でデビューする観光列車は、その中身や付帯サービス(食事など)、沿線のイベントなどはいいけれど、「特急」の2文字を掲げるのは、これだけ同じ「特急」に抜かれるとしたら、誤りなのではないか?〔WEST…〕に至っては、下りは普通列車にまで抜かれるのだし。
「特急」とは、有料であれ無料であれ、そしてその中身がどうであろうと、とにかく早く目的地に向かう事を目的とした列車のはずです。その点、他のJRでも見られるが、ややケジメがなくなりつつあるように感じられます。〔36ぷらす3〕が、〔ソニック〕や〔かもめ〕と同列の「特急」として扱われるべきとは、思えない。もし、サービスの代価として料金が欲しいという事であれば、「特急」ではない、全く新しい種別名称(…といっても適当なものが思い浮かばないが)か、包括料金など、一般の列車とは異なる運賃・料金体系が考えられるべきではないでしょうか。

 一昨日書くべきだったろうが、東武が今年度の設備投資計画を発表しました。
 車両面ではやはり「リバティ」3編成の増備が目につく所で、具体的にどのような使用方になるかは解らないが、〔アーバンパークライナー〕の増発とか、ひょっとしたら「スペーシア」の置き換え、もありうるのだろうか。特急は「スペーシア」「リバティ」とも、荷物置き場を増設。「THライナー」の70090型も2編成増備し、20400型は4編成を改造。
 連続立体化は、アーバンパークライン(野田線)は、いよいよ今年度末には高架線に切り替えになりそう。また、いよいよ春日部駅付近の高架化も本決まりになり、今年度は設計業務等を推進。事前の施行協定締結時の計画図を見ると、スカイツリーライン(伊勢崎線)・アーバンパークライン共、2面4線の構造になりそう。
 ホームドアは、スカイツリーラインは日比谷線直通が20m4ドア車に統一されたからいよいよ本格的な整備に入り、このうち北越谷は今年度末までに整備、とあったが、既に1番ホームに続いて、2番ホームも稼働を確認しています。この他、車内防犯カメラを500系と70090型に設置。
 総額219億円は、2019(H31~R元)年度からは-187億円、47%の大幅な減少。コロナウィルス感染禍の影響で、特に観光部門の整備が先送りになったのかも知れない。
 投資計画にない部分で今後気になるのは、スカイツリーライン関連の10000系の行方。6月6日改正で運用範囲がさらに縮小になり、日中は浅草~北千住間と、久喜~館林間しか運用がない。朝夕も館林より北には入らなくなった。10000系の2連2本(11201F・11202F)が、ワンマン化改造の上佐野線・小泉線に投入されているのを、先日館林で見ているが、本線の増解結運用がなくなっているので、2連はワンマン化改造の上、群馬のローカルに加えて亀戸線・大師線、4連もワンマン化改造の上、東上線(小川町~寄居間)と越生線に転用して8000系を置き換え、という方向になるでしょう。6連は、アーバンパークラインへの転属が進むだろう(今設備投資計画では、60000系の増備はない)。最小限の編成だけ本線に残して、他線区へ転用、という流れが続くと思われます(ダイヤ形態の再度の変更もありうる)。後は6050系の行方も大いに気になるのだが、単純にロングシートに置き換え、にはなって欲しくない。どうするのだろうか。

《今日のニュースから》 カッコ書きは新型コロナウィルス感染関連
26日 千代田区議会 区長を刑事告発 百条委員会での偽証容疑
(「持続化給付金」詐欺容疑 3人逮捕)
27日 NZ礼拝所銃撃事件 被告に終身刑判決
(東京都 飲食店等営業時間短縮 23区は9月15日まで延長)

 ウィスコンシンでまた警察官が黒人に発砲、これがまた暴動に発展しているが、テニスの大坂なおみ選手がこの事件に抗議して、参戦中のツアー大会の準決勝を棄権しました。ただ、その主義主張は解るし、私自身も人種差別には反対だが、この行動は、正直疑問がないとは言えません。大会そのものが差別を擁護や賛美する発言や行動を起こしたとか、何らかの金銭的なつながりがあったとかいうのなら解るのだが。見に来たファンに失礼、という気もする(無観客のようだが)。それにしても、毎年毎月毎日のように同じような事件が起きて、大規模な抗議行動が起きて、暴動にまで発展して、それでもなお人種差別がなくならない(その気配さえない)というのは、前にも書いたと思うが、「銃社会」も含めて、アメリカ社会そのものに、簡単には修復できない根本的な欠陥があるとしか思えない。トランプ大統領が人種差別を拡大させた、という批判も多いが(確かにその面もあるだろうが)、では仮に秋の大統領選挙でバイデンさんが勝って政権交代、となったら状況がガラリ一変、人種間の融和が進む事になるのか、と問われたら、とてもそうなるとは思えない。結局最終的には、米国民一人一人(特に一般の白人層)の心の有り様にかかってくるので、考えるほど簡単には解決できない事項だと思っています。

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