№2287 バスマガジンvol.105 (講談社ビーシー/講談社)

「バスマガジンvol.105」、先月末に発売になりました。
 表紙は関東バスで、動態保存車両として残されている3ドア車。クルマそのものは違うけれど、15年前に一度取り上げられていた時も、表紙はやはりFHI車体の3ドア車でした。

おじゃまします!バス会社潜入レポート Vol.105 関東バス

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 前回は、創刊されてまだ日が浅い、2006(H18)年のvol.18でした。一般路線バスの営業範囲自体は、今とほとんど変わらない。当時は、ケイビーバスという分社があり、高田馬場駅~東中野駅路線や、夜行高速バスを運行していました。車両はノンステップ化も進みつつあったが、3ドア車もまだまだ多かったのと、一方でコミュニティバスでクセニッツ、夜行バスでエアロキングなどの保有がありました。4メーカーでFHI車体を保有していた事も、特筆事項か。
 表紙を飾る3ドア車が走る〔鷹04〕系統は、三鷹駅~多摩六都科学館間の路線だが、キャプチャには「日祝日運行(現在は運休中)」とあるが、関東バス公式の路線図には、〔花09〕系統(花小金井駅~多摩六都科学館)と同様、「不定期運行」と記されている。この形態になっているのは、コロナ禍とは関係ないかも知れない(現在は武蔵野市のコミュニティバスが乗り入れている)。
「ドリームスリーパー」などの夜行バスは、これこそコロナ禍で現在全路線運休中。空港バスやTDRへ行く路線も、大半が運休中。
 中野駅北口は、駅前からは乗れなくなってしまったが、以前のターミナル(歴史編に昔の写真がある)は少々危なっかしくも感じられたので、仕方がなかっただろう。写真がないが、荻窪駅北口のターミナルも変わったし、比較的最近まで、昔の名残が残っていたという事ではないだろうか。3ドア車に象徴されるように、利用者がとても多いのに、道路条件が良くない路線が少なくないので、車種選定は大変だったと思う。
 今回は、南善福寺のターンテーブルがなかった。当面はコロナ禍の早い終息が望まれるが、各鉄道の最終電車繰り上げ(特にJR中央線)は、関東バスの運行に相当影響を与えると思う。深夜バスも運休中のようだが、元々は1時過ぎまで運行があり、土日にも運行がある路線もあったし、現状でも23時台にターミナルを出る一般便があるが(三鷹駅23時52分発武蔵野営業所行が一番遅い便と思われる)、正式なダイヤ改正の発表を受けて、どう変わるのか。同時に西武新宿線の早期の立体化も、期待される所でしょう。こちらは間違いなく、あと数年かかる事になるが。

移籍バスの行方を追跡
 第4回は国際興業のその2。キュービックの移籍も多かったが、さすがに移籍先でも全部引退、という所が多い。北は北海道(ここでの最遠はくしろバスか。そういえば3年前に乗っていて、国際興業時代の跡も確認しているのだが、今見たら、なぜかそれについて書いた部分が消えてしまっている。一昨年の「リニューアル」の影響、なのか?)から、南は沖縄・宮古島まで幅広いが、山梨交通が中心になるのだろうか。

帰ってきた 路線バス全方位レポート Vol.37 福井県

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 ここはもっと早く、前回は創刊の翌年の2005(H17)年・vol.9でした。
 福井県は、「嶺北」と「嶺南」は、同じ県ではあるが、流動はあまり多くないのではないか?去年JR北陸本線の普通列車で北陸トンネルを抜けた時に、改めて感じた事です。福井鉄道のバスは両地域に走っているが、路線のつながりはなくなっているし。特に嶺南は、近年JRの新快速電車が大阪から敦賀まで1時間毎に通っているくらいなので、福井市より、関西との結びつきの方が圧倒的に強いのではないか?(最近地元が運行再開を承認した高浜などの原子力発電所が多いのも、もちろん地理的・政治的な要因もあるが、京阪神に近い、という事もあるのではないか?)
 福井市の人口が約26万人、前号の静岡県東部の富士市が約24万人だそうだから、県庁所在地としては、やはり大分少ない(全国の道府県庁所在都市では、下から7番目くらいになるらしい)。少ないが、ローカル私鉄のフリークエントサービスが維持されていて、公共交通への依存度は、決して低くはないのではないか。この16年の間に、廃止が表明されていた旧京福電鉄で2度の正面衝突事故があり、全面運行中止という事態が1年以上続いたが、代行バスが道路の渋滞で四苦八苦し、やはり鉄道が必要だ、となってえちぜん鉄道への転換により再開、という事もあります。バスとしても、潜在的な需要を取り込みたい。
 事業者自体は、京福バスのグループと福井鉄道が支えるという基本的な構図は、変わっていない。他に、前回やや詳しく取り上げられていた大和交通の他、コミュニティで参入している事業者が数社あるが、一方で近江今津から小浜に乗り入れている西日本ジェイアールバスの記載はなくなりました。営業所が滋賀県の今津だからか?(今はこの路線以外に、県外から乗り入れている事業者はないようだ)そういえば前回掲載時はJR越美北線が水害で途絶していて、JRバスが常駐して代行バスを運行していたのだが、今見直しても、その辺の記述は一切なかった。
 北陸新幹線の敦賀延伸は1年程度の延期になったが、さらにその先大阪へは、小浜を経由するルートが選定されました。福井県を北東から南西に貫く事になるが、もちろん敦賀開業でもだろうが、全線が開通する日が来たら、福井のバスは、かなり変わる事になるのだろうか。各鉄道と連携の上、いい方向に代わって欲しい。

鈴木 文彦が斬る!バスのいま 第31回
 国産ハイブリッド車のデビューを踏まえた、連節バスの現況と、今後の考察。
 車両の価格に関してはメーカーなどに頑張ってもらうとしても、このブログで何回も書いてきた事の繰り返しになってしまうが、やはり連節バスは、基本的には日本には合わないと思う。国産車が作られるようになったほどだから、法的な規制はクリアされつつあると思うが、物理的な面の制約は大きい。関東バスなど、それこそ輸送量的には連節バスは合いそうだが、道路事情が良くない路線が多い(だから3ドア車を積極的に導入する事で対応してきたのだから)。公道以上に、バスターミナルが問題になるかも知れない。新しく造るならまだしも、単車での運用を前提とした構造からの転換は、容易ではない。またドライバーも、単車以上の熟練度が求められると思うが、ただでさえ不足気味の現状だから、連節バスを運行できるドライバーの確保・養成は容易ではない。
 なので、それでも連節バスを入れたい、のなら、最低幕張のエリアくらいのレベルで、走行環境が整う必要があると思う。物理的なものだけでなく、優先走行などの交通に関わる規制も含めて。当然それは一バス事業者で出来る事ではなく、それこそ政治・行政が積極的に関わって欲しい(おカネの面だけでなく)。それと、現状の連接バス路線は、幕張など一部を除くと、大学の学生輸送など、短い時間に利用者が集中する路線がほとんどで、朝から晩まで、一日中フリークエントサービスが行われる路線は少ないように見える。例えば、神奈中バスの町田バスセンター~山崎団地センター路線も、本来はそうあるべきなのに、現状は、朝方の町田行以外は、平日は1時間に1本程度、土休日は6往復しかない。急行便という事もあるが(他に単車による各停便が多数ある)、これではせっかくの連接車も、効果が発揮できないのではないか。「BRT」というのではないが、連節バスを導入するからには、路線やダイヤの面で、もっと積極的な設定が望まれると思います。これもまた、外部の理解・支援が必要だろう(路線の再編成が絡むなら、なおさら)。

終点の情景を求めて
 国東観光バスの文殊。国東観光バスというと、去年10月に乗った、久大本線の代行バス(向之原→由布院)が思い出される。国東→文殊間は平日のみ3本しかない上、行程表に書かれている13時15分発が国東発の初便(大分からだと10時30分に発つ必要がある)なので、文殊仙寺での体験を加えようとしたら、文殊からの帰りは17時01分しかない。この路線以外にも国東を起点として半島の内側に入っていく支線があり、岩戸寺へ行く路線はJTB時刻表にも掲載があるが、全部平日のみ3往復(国東発最終は、学校休校日は運休)。全て出発時刻が近いが、地域の事情だろうか。「文殊の知恵」はやはりここからか。近年ではそれこそ、福井県の高速増殖炉や、JR西日本で走っていた特急の名称をを連想してしまうのだが。

平成初期のバスを振り返る
 羽後交通。「レイク&ポート」のボルボは、運行開始当初に田沢湖→横浜で乗った事があります(往路は相鉄のFHIスーパークルーザーだったっけ)。貸切格下車が多かったのは羽後交通も同じで、駒ヶ岳に上るバスで乗った事もありました。元都営バスグリーンシャトル車は、どこかに車体だけでも残っていませんかねえ?レストアして「都営交通博物館」で展示、なんて夢、というより妄想を抱いてしまうのだが。バスそのものから脱線するが、羽後交通エリアで最大の都市は、横手市ではないですかね?人口が横手市が約99,200人、湯沢市は約44,350人で半分以下でしかない。大仙市が約81,130人、由利本荘市が約76,080人だそうで、「平成の大合併」の結果、この4市の面積はほぼ同じになっているようだが、湯沢市が最も小規模と言える。かつては自社の鉄道が走っていた所だが、新幹線ネットワークから完全に外れてしまった事も、衰退に拍車をかけているのかもしれない。

 今号では、オノエンスターEV7.0の試乗ルポ(トライアル)の記事もあったが、横浜市営バスのエルガ改造EVについては、記載がありませんでした。

 次号は予告通りなら、バス会社は那覇バス。「問題」なのは全方位レポートの岡山県で、岡山市内の新規参入を巡る近年のスッタモンダは避けて通れないはずだが、どのように書かれるのだろうか。それと、西武バスの営業無人運転が、今月から来月にかけて飯能市内で行われるが、そのルポも期待。とにかく小さくてもいいから、バスを巡る明るい話題が、欲しいです。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


 3月のダイヤ改正、今日は箱根登山鉄道からリリースが出ました。箱根湯本~強羅間が対象で、最終列車は曜日・方向によって異なるが25~36分の繰り上げ、初電は22分の繰り下げになります。ケーブルカーは始発を44分繰り下げ、最終は47分繰り上げ。山間部で作業もより難しいものになるので、幅が大きくなっているのでしょう。小田原~箱根湯本間は変更なし。
 緊急事態宣言の最中でも、関東地方は、基本的には最終電車の繰り上げに留まっているが(他に京急の区間運転が引き続き運休)、西鉄は6日から、土休日は再度特別ダイヤとして減便になります。今回は、天神大牟田線で日中の急行が全て取りやめ、甘木~大牟田間の普通列車が60分間隔での運転。また貝塚線は30分間隔の運転になります。近鉄も特急だけでなく、大阪線・南大阪線で、一般列車の運休が発生しています。とにかく緊急事態宣言が何とか早く終わらないと、鉄道もバスも航空も、息の根が止まってしまいそうです。

《今日のニュースから》 カッコ内は新型コロナウィルス関連
 3日 米トランプ前大統領支持「プラウドボーイズ」 カナダ政府 テロ組織に指定
(「ダボス会議」 8月に再延期発表)
 4日 瀬戸 大也 競泳「ジャパンオープン」復帰後初優勝
(「オンライン札幌雪まつり」 開幕)

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