№2387 JTB時刻表2021年9月号(JTBパブリッシング)

「JTB時刻表2021年9月号」、先月末に発売になっています。
 表紙はグラビア企画と連動して、JR東海の923形“ドクターイエロー”、東急の7500系「TOQ i」、近鉄のモワ24系「はかるくん」と、検測車両が並びました。これも、時刻表としては異例だと思う。お客さんが乗れない列車なのだから。

「のりもの情報局」は、「京成電鉄『船橋~千葉間開業100周年記念乗車券』発売中」「遠州鉄道・天竜浜名湖鉄道『1日フリーきっぷ ~限定エヴァンゲリオンデザイン~』発売」「岳南電車『岳南富士岡駅 がくてつ機関車広場』オープン」「JTBパブリッシング『脳内&リアルに楽しむ!達人が教える鉄道旅』発売中」。
 岳南富士岡駅には、貨物輸送がなくなって以降、電気機関車が留置された状態になっていました。この中には戦前製の貴重な車両もあるのだが、近年は劣化が著しく、このまま朽ち果ててしまうのではないかと、先行きが不安視されていたものだった。今回ボランティアの力も借りて再整備し、同時に観光スポットとしても整備されたそうで、夜間はライトアップなども行われるそうです。グッズもいくらか発売されています(特設売店は土休日のみ営業)。

検測車両カタログ

クヤ31形.jpg
 正直、グラビア何やろう?と、編集部内部でも悩みがあるのではないかと思うが、6月号の鉄道模型に続いて、時刻表上には出てこない検測車両が、時刻表のグラビアの特集として取り上げられる事になりました。
 ただ、こちらは営業の路線・列車(つまり、時刻表に現れる路線・列車)の運行を直接支えるものだし、鉄道趣味の裾野の広がりを反映してか、近年では市民権も勝ち得ているようです。「ドクターイエロー」がその最もたるものだし、これが火付け役になったと言っても良いのでしょう。
 当然人目に触れる機会は(今でも)少ないから、昔は相当マニアックな領域にあったと思います。今回、JR九州に生き残っているマヤ34形も出てきているが、JR線内のみならず、私鉄にも入線する事があり、どこから情報をかぎつけるのか、その時点では大騒ぎにもなりました。ファンの間では「マヤ検」と呼ばれていたものだ。
 マヤ34は新造だったが、国鉄~JRはともかく、私鉄は検測車両自体が少ない、あるいはあっても経年化した旅客車両の改造で賄うケースが大半でした。ここでも相鉄のモヤ700形は7000系の改造だが(営業用7000系が全滅したので相鉄唯一の抵抗制御車両となったが、今後どうするのだろう?)、近年は新造する事が多くなりました。東急は、以前はアルミ車体の7200系を改造していたのが、「TOQ i」は新造になったし、京王もそうです。新造車両が多くなったのは、昼間に検測する場合、営業列車の合間を縫って走る事になるから、改造車だと低性能で足を引っ張ってしまうという事も、あるかも知れない。愛称を付けるケースが多くなったのも、近年の傾向か。
「ヤ」というのは別に試験車両に限らず、旧国鉄では事業用車両全般に付けられていた文字でした(配給車両の「ル」もあったが)。例えば全滅が近いが、JR東日本に残るクモヤ143形は、それ自体は検測の機能はなく、それこそマヤ34を間につないで走ったり、車両基地内の入換えや、基地⇔工場あるいは基地⇔基地間の車両の回送などで見られました。信号方式の違いに対応するため、臨時急行の先頭に立った事もあります。私鉄にも、検測機能はないが事業用車両がいくらかあるようなので(京急のデト11・12とか)、そこまで範囲を広げても良かったかも知れません。
 JR東日本の「East i」は、白石蔵王駅で見学するツアーが東京・仙台発で9月11日に予定されていたが、コロナ禍のため、中止になってしまいました。これは残念だが、近年は基地公開イベントなどで、検測車両などを見学できる機会が増えているようです。これも、近年の事業用車両を巡るトピックスか。

特集のページ
「NEWS」のイラスト、実は最初にパッと見た時点では、どこの車両か解りませんでした。調べてみてようやく、JR西日本・山陰地域の187系DC特急と判明。お恥ずかしい話でもあるが、モノクロのデフォルメでは、すぐに解らない事も。左の「NE」は鳥取県の花・二十世紀梨を描いた500番台、右の「WS」は島根県の花・牡丹を描いた0番台。
 JR東日本が5,000円・10,000円の高額オレンジカード(券売機で乗車券に引き換えるタイプの磁気カード)を今月いっぱいで廃止(来月から払い戻しを開始)するが、対象となるのは、JR東日本が発行した高額オレンジカードであって、他のJR5社が発行した、及び国鉄時代に発行されたものは対象外(低額カード共々、引き続き使用可能)。イオカードさえ利用が終了して相当経つのに、未だに「オレンジカード」の文字を見るとは。
 今夏はついに、「青春18きっぷ」を購入・使用する機会がないまま、終わりそうだ。

 今回は、JR・私鉄の工事運休がまとめて記されています。月1回程度の定期的なものもあれば、平日の日中を利用した集中工事、さらに今回は、渋谷駅の工事に伴う山手線の工事運休もあります。渋谷は去年の埼京線ホーム移転もあったし、メトロ銀座線ホームの移転工事もあったし、この数年、工事運休が多い。開発がまだまだ途上、という事か。「代行輸送はありません」という路線が多いのは、昔はあまり考えられなかったと思う。地方は、昼間の利用がすくないんだねえ…。

 秋の臨時列車が発表になったが、今回は初めて、B.B.BASEの臨時列車が掲載になりました。B.B.BASEは通常、JR東日本の旅行商品としての運行だが、今回は1・2号車が一般に開放される形になっています。指定席料金は大人840円・小児420円、「SL銀河」や「HIGH RAIL 1375」などと同額の、高めの設定。座席がクロスシートに改造されているとはいえ、通勤型が全車指定席の列車として、車両形式まで表示されて掲載されるのも異例。「専用の袋に収納していない自転車は持ち込めない」が、逆に自転車を持たない人は利用していいのだろうか?10月2日から順次運行されるが、そこまでにコロナ禍が及ぼす「規制」が、ある程度でも緩和されていれば良いのだが。

 会社線は、上高地への直行バス、乗鞍高原へのシャトルバスが中心。沖縄の「リゾートライナー」「エアポートライナー」は半数が運休中で、かりゆしビーチを経由する、那覇空港~本部町(備瀬フクギ並木入口)間の5往復のみ運行(美ら海水族館は休業中)。何度か書いているが、ローカル私鉄の時刻表が欲しい。

本文
 10月1日を持ってE4系「MAX」が定期運用から退く上越新幹線は、翌10月2日よりE7系が追加導入になります(今現在も金沢文庫で製造しているのが、京急の電車から見えます)。
 長くなるけれど、10月2日以降の、上越新幹線の運用をまとめてみました。
(定期列車のみ。もっとも東北・北海道・秋田・山形・北陸と共に、今月も臨時列車の掲載はない)
 赤い文字は、10月2日以降にE7系の運用となる列車、オレンジの文字は、現状既にE7系の運用の列車です。一方で、青文字の〔とき302号〕は、E7系→E2系に変更。
(他にE4系→E2系置き換えもある)

下り
とき491号 長岡7:00 → 7:23新潟 E2系(土休日運休)
とき481号 越後湯沢7:00 → 7:49新潟 E2系
とき301号 東京6:08 → 8:12新潟 E7系(←E2系)
たにがわ401号 東京6:36 → 8:05越後湯沢 E2系
とき303号 東京7:04 → 9:01新潟 E7系(←E4系 MAXとき303号)
たにがわ471号 東京7:36 → 8:32高崎 E2系(休日運休)
とき305号 東京7:48 → 9:55新潟 E7系
たにがわ403号 東京8:04 → 9:34越後湯沢 E7系(←E4系 MAXたにがわ403号 ⑯)
とき307号 東京8:24 → 10:27新潟 E7系(←E2系)
とき309号 東京8:52 → 11:10新潟 E7系
とき311号 東京9:12 → 10:48新潟 E7系(←E2系)
とき313号 東京9:28 → 11:33新潟 E2系(←E4系 MAXとき313号)
とき315号 東京10:16 → 12:24新潟 E7系
とき317号 東京10:40 → 12:38新潟 E2系
とき319号 東京11:40 → 13:47新潟 E2系
とき321号 東京12:40 → 14:48新潟 E7系(←E4系 MAXとき321号 ※)
とき323号 東京13:40 → 15:47新潟 E2系
とき325号 東京14:40 → 16:46新潟 E7系
とき327号 東京15:16 → 17:03新潟 E7系
とき329号 東京15:40 → 17:48新潟 E2系
とき331号 東京16:16 → 18:16新潟 E7系(←E2系)
とき333号 東京16:40 → 18:47新潟 E7系(←E4系 MAXとき333号)
とき335号 東京17:08 → 19:02新潟 E2系
たにがわ405号 東京17:12 → 18:38越後湯沢 E2系
とき337号 東京17:40 → 19:43新潟 E7系(←E4系 MAXとき337号)
たにがわ407号 東京17:52 → 19:23越後湯沢 E7系(←E4系 MAXたにがわ407号)
とき339号 東京18:12 → 20:12新潟 E7系
たにがわ409号 東京18:16 → 19:45越後湯沢 E2系(←E4系 MAXたにがわ409号)
たにがわ411号 東京18:32 → 19:59越後湯沢 E2系(←E4系 MAXたにがわ411号)
たにがわ473号 上野18:52 → 19:43高崎 E2系(土休日運休)
とき341号 東京18:52 → 21:03新潟 E2系
たにがわ413号 東京19:12 → 20:41越後湯沢 E7系
とき343号 東京19:36 → 21:40新潟 E2系
たにがわ415号 東京19:48 → 21:25 越後湯沢 E2系
とき345号 東京20:04 → 21:55新潟 E7系
とき347号 東京20:24 → 22:35新潟 E7系
とき349号 東京20:52 → 22:56新潟 E2系
たにがわ475号 東京21:08 → 22:05高崎 E2系
とき351号 東京21:40 → 23:55新潟 E2系
たにがわ417号 東京22:28 → 23:54越後湯沢 E7系
たにがわ477号 東京23:00 → 23:57高崎 E7系
⑯…16連 ※…東京→越後湯沢間は〔MAXたにがわ〕を併結して16連

上り
たにがわ470号 高崎6:16 → 7:12東京 E7系
たにがわ472号 高崎6:31 → 7:24東京 E2系
たにがわ400号 越後湯沢6:08 → 7:36 E7系
たにがわ474号 高崎6:53 → 7:52 E7系(←E4系 MAXたにがわ474号 ⑯)
とき300号 新潟6:09 → 8:12東京 E7系(←E2系)
たにがわ476号 高崎7:23 → 8:20東京 E2系(土休日運休)
たにがわ402号 越後湯沢7:09 → 8:40東京 E7系
とき302号 新潟6:34 → 8:48東京 E2系(←E7系)
とき304号 新潟6:58 → 9:00東京 E7系(←E2系)
たにがわ404号 越後湯沢7:49 → 9:16東京 E2系(←E4系 MAXたにがわ404号)
とき306号 新潟7:19 → 9:40東京 E2系(←E4系 MAXとき306号)
とき308号 新潟7:50 → 10:04東京 E7系
とき310号 新潟8:26 → 10:28東京 E2系
とき312号 新潟9:05 → 10:43東京 E7系(←E2系)
たにがわ406号 越後湯沢9:29 → 11:00東京 E2系
とき314号 新潟9:24 → 11:28東京 E2系
たにがわ408号 越後湯沢10:31 → 12:00東京 E2系
とき316号 新潟10:18 → 12:28東京 E7系(←E4系 MAXとき316号 ※)
たにがわ410号 越後湯沢11:30 → 13:00東京 E7系(←E4系 MAXたにがわ410号)
とき318号 新潟11:20 → 13:28東京 E2系
とき320号 新潟12:20 → 14:28東京 E7系
とき322号 新潟13:20 → 15:28東京 E2系
とき324号 新潟14:14 → 16:00東京 E7系(←E2系)
とき326号 新潟14:20 → 16:28東京 E7系(←E4系 MAXとき412号)
たにがわ412号 越後湯沢16:01 → 17:28東京 E7系(←E4系 MAXたにがわ412号)
とき330号 新潟15:37 → 17:40東京 E7系(←E4系 MAXとき330号)
とき332号 新潟16:10 → 18:00東京 E7系
とき334号 新潟16:24 → 18:40東京 E2系
とき336号 新潟16:57 → 19:00東京 E7系
とき338号 新潟17:21 → 19:36東京 E2系
とき340号 新潟17:44 → 19:52東京 E7系
とき342号 新潟18:12 → 20:12東京 E7系
たにがわ414号 越後湯沢19:14 → 20:40東京 E2系
とき344号 新潟18:54 → 20:56東京 E2系
とき346号 新潟19:37 → 21:52東京 E7系(←E2系)
とき348号 新潟20:21 → 22:28東京 E7系(←E4系 MAX348号 ※)
たにがわ416号 越後湯沢21:41 → 23:08東京 E2系(←E4系 MAXたにがわ416号)
とき350号 新潟21:36 → 23:40 E7系
とき480号 新潟22:20 → 23:08越後湯沢 E2系
⑯…16連 ※…高崎→東京間は〔MAXたにがわ〕を併結して16連

 今回の追加導入で、〔とき〕は下り8本・上り9本が置き換え(うち上り1本はE2系との運用の入れ替え)、27.5往復(越後湯沢・長岡~新潟間区間運転含む)中16往復がE7系で運行。〔たにがわ〕は下り2本・上り3本が置き換え、13往復(現在の〔MAXとき〕併結〔MAXたにがわ〕を除く)中下り5本・上り6本がE7系が置き換え。トータルで、上越新幹線の定期列車は、半分以上がE7系での運行になります。来年には、少なくとも〔とき〕の定期全列車で、E7系への置き換えが完了するのか?
 現在、下り1本・上り2本の〔MAXとき〕で、途中駅で〔MAXたにがわ〕の増結・切り離しがあるが、これらも今回全列車、E7系〔とき〕に一本化される。なので、増結・切り離しに要する時間が多少短縮できるはずだが、今回は、時刻の変更までは行われない。来春改正時あたりで修正か。
〔とき300号〕は、現在は平日の普通車は全車自由席だが、10月2日以降は指定席を設定。

 10月9・16日、常磐線で臨時特急〔ひたち92号〕を運行。「赤色ふわもこコキア号」の副称があり、正直ナニコレ?と思ったが、ひたち海浜公園に植生するコキアが、秋のシーズンには赤一色になるので、その観賞のための列車。今回初設定。常磐線全線運行再開初年の去年も設定されても良かったが、コロナ禍の影響が出たはずだ。今年こそ走れれば良いが。

ひたち92号 仙台8:36 → 11:54勝田 10月9・16日運転
途中停車駅:岩沼・亘理・相馬・原ノ町・富岡・広野・いわき・湯本・泉
E657系 全列車指定席

 下りは設定がない。帰りは定期の〔ひたち19号〕あたりの利用を、という事か。
 ひたち海浜公園関連の臨時列車は、大宮~勝田間でも快速〔花咲く ひたち海浜公園号〕として運行。こちらは10月9・10日の運行を予定。E653使用(特集のページに記載)。ひたちなか海浜鉄道の対応は、今の所発表になっていない。

 会社線は、高速バスは相変わらず運休路線・便が多いが、「全便当分の間運休」の路線の一つ、山梨交通・しずてつジャストラインの甲府~静岡路線は、中部横断自動車道の開通に合わせて、先月29日に運行を再開しています。所要時間も短縮。身延は山梨交通の営業所に移転。土休日のみ運行は変わらない。

 次号は…。去年の10月号は、グラビアそのものがなくなってしまっていた。今年はどうなるのか。大々的に「〇〇へ出かけよう!」などとは、大声では言えない状況が続いているはずだから。それと、JR西日本が10月2日より、各地で普通列車の減便を行います(今月号でも該当路線の欄外に注釈あり)。既に対象の列車は発表になっているが、改めてチェックしたいと思います。近畿はJRだけでなく、京阪も25日には減量ダイヤになってしまうし、このまま減量の連鎖になってしまうのか。
(叡山電鉄は18日に全線の運行を再開)

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。


《今日のニュースから》 カッコ内は新型コロナウィルス関連
 1日 スーパー展開 マックスバリュ西日本・フジ 経営統合で基本合意
(JRA 丸山 元気騎手 ウィルス感染 JRA騎手は初)
 2日 池袋暴走母子死亡事故 被告に禁固5年実刑判決
(プロ野球ソフトバンク ワクチン2回接種者等限定で有観客開催)


 9月に入った途端、関東地方は一転涼しくなりました。天候が不順だが、部屋でクーラーを使わずに済むのは何より。あとはどうにかコロナ禍が好転して欲しいのだが、現状では、まだ望み薄か。「なるようにしかならない」などと投げやりになりかけてもいるが、それでも心のどこかでは、明日は今日より、来週は今週より、来月は今月より、状況は(ほんの少しだけでも)良くなるはずだ、と、希望を抱き続けたいと思います。甘いですかね?今年も2/3が過ぎました。残り4ヶ月も、よろしくお願いいたします。

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